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人間が常に赤ちゃん扱いされるような上位種に生まれたら自分だけおいてけぼり〜エルフ達による人間溺愛一方通行〜  作者: リーシャ


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12ゲームコーナーと娯楽施設建設

相手は渋々受け取り、照れくさそうに笑う。


お菓子を取るクレーンゲームでお菓子をゲットしていくエルフが、取り終わったお菓子を周りにいる人間達に配る。


「はい。自由に取っていってね」


貰う様子がないと知れば人間達の手元に、自動的に分配される。


「え、いつのまに」


「わー、お菓子!」


子供らは大喜び。


「あれって賄賂じゃないのか?」


悔しそうに呟く男エルフ。


やつは前に異世界の方にいる子供に惑星を製作してプレゼントしたことがあるのだが、規模がデカすぎてどうしたらいいんだろうと困らせていた。


人のことが言えないやつだ。


「賄賂なんかじゃないわよ。失礼よ。知ってるんだからね!ビールの好きな人間に髭剃りをプレゼントしたの」


「お前だって健康に問題がないように、回復魔法かけているだろ」


警察官の人、今頃絶好調だな。


「あなたはボクシングジムの人達に、手作りのお菓子持っていっていたわよね」


実は、ボクシングジム編の人達がエルフ達に大変友好的になったので、エルフ達の行き先が増えて入り浸る者が絶えない。


怪我があれば治し、ケアを女性に学ぶと同じようにする。


「ここが脱衣所」


最近のこういう施設は整っていて、綺麗だ。


早速服を脱ごうとすると男湯から悲鳴が聞こえた。


「やつらに垣根は存在しなかったか」


どうやら女エルフ達が男湯に行った。


あくまで人間用だからエルフ達に適用されるとは思ってなかったから入ったのだろう。


彼女達だって説明すればちゃんと理解してくれるが、今回は適用すると思ってなかったのだ。


「とりあえず移動」


エルフ達を無理矢理こちらへ転移させる。


「なに、リリシヤ」


「男の湯は男しか入れないの」


「私達は明確に性別はないわ」


「ダメなの?」


「せめて、男エルフになってから」


というと、彼らは男になりまた向こうへ行く。


女湯に入ろうとする男エルフはいない。


何故なら、リリシヤが無理矢理通る時に男湯へ足を動かさせたから。


だから、余計に女エルフ達は疑問なく男湯へ向かったと言える。


「はぁ、入ろう」


脱いでいそいそと入る。


中は広く、たくさんの湯船が。


「まぁ、すごいわ」


エルフも目を丸くしてみる。


人間の側もエルフに驚き口にする。


「あれはエルフ」


「すごい」


「胸が」


「耳が」


リリシヤは気にせず入る。


皆も習って入る。


「向こうにも作ったら喜ぶわよ」


「そしたら、絶対にゲームコーナーも」


施設を作る計画を立て始める彼ら。


二時間入ったので、上がる。


「もう帰るの?」


ゲームコーナーで卓球を人間と遊ぶエルフが嬉しそうに、打ち合う。


「皆は好きなだけいればいいよ」


と、告げた。


温泉を堪能したリリシヤは直ぐに異世界へ戻る。


ふとみると、遠目に温泉ができていた。


「温泉なんて久々!」


こちらに連れてきた人間達が、嬉しそうに入っていくのが見えた。


早い、行動が。


すでに作り出す人たちがいて、先ほど相談したい人たちはさらに手を加えたと言うことなのだ。


彼らは出てきたりした時には、温泉に入れるなんて幸せだと言い合う。


それと、ゲームコーナーもマッサージ機コーナー、漫画コーナー完備。


ただの温泉施設ではない。


高級スパリゾートである。


エルフ達も人間達が浸かる姿に癒されたのか嬉しそうだ。


そして、いいことを思いついた。


杖を使って建物をこの土地に建てた温泉と繋げておき、施設を囲むようにする。


「なにかしら、これ?」


それに対してエルフ達は首を傾げる。


「りょ、旅館だぁあああ」


叫ぶ人間達。


彼らは多分そういうところと、縁がない生活をしていただろうし。


よくよく考えたら、地球の娯楽施設をそのままそっくりここに立てればエルフ達の足止めになるかも。


そうと決まれば地球にあるありとあらゆる、さまざまなリゾートや施設や、なんならご当地の有名な場所などを建てていく。


「嘘だろ!?ネズミーランド!?」


「ハッピーバーサルスタジオ!?すご!?」


「夢見たい。行けることなんてないと思ってたのに……」


雪が降る中、放り出されていた子が静かに泣く。


入場人数は桁違いに少ないので実質貸切りみたいなものだが、ざわざわ感を出すために隣町のエルフらも呼ぼうかな。


彼ら、こちらを毎日覗こうとして全エルフから弾かれてるもん。


理由なんて言わなくてもわかるよね?


減るからだ。


ただでさえ、独り占めが一日あればいいくらい人間が不足しているというのに、さらに減ったら一年が二年、二年が三年になる。


リリシヤでも嫌だろうなと、流石に把握はできた。


「なんで泣いてるの?」


「可愛い子、どうしたの?」


「あの建物がなんなの?」


エルフ達は泣き出す人間達にオロオロする。


困った時のリリシヤ頼み。


「ねえ、あの子達どうしたの?」


「行きたかったけど諦めていたことが叶うと知って、嬉し泣きしたの」


「嬉し泣き?」


「なぁんて愛おしいの」


「そうね、可愛いわ」


「泣くなんて、そんなに行きたいのね」


「ふふっ。そうだわね?私と行きましょう」


早めに行動しようとしたエルフが他のエルフにずるい!を連呼されている。


「ズルい!」


「早い者勝ちよ」


「独り占めはダメだぞ」


「落ち着いて皆さん」


エルフに人間達が嬉し恥ずかしそうに、止めている。


人生で求めてやまない幸せを得た、人間の表情だ。


「皆で行きなよ。閉館なんてないし」


「「そうねっ」」


足を車輪みたいに動かして皆でランドに行くことにしたらしい。


「私達は旅館に行きましょう」


社会人でビルにいた男をエルフ達は誘う。


「よろしいのですか?皆さんアトラクションの方がいいのでは」


社会人故に身についた空気読みはエルフ達には関係ない。


「なぁに言ってんの!あなたがやりたいことが私たちのやりたいことよ!」


「そうだぞ。我々はそのために施設を作ったのだ」


などなど、彼らは男を伴って旅館へ。


リリシヤはそれを見送り、家へ戻ると映画を見ながら一人まったりと過ごした。

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