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還暦厄災記  作者: 蘭鍾馗
8/20

【本厄の6】さよならトランスミッション(2)

2023年、私は還暦を迎えました。でも、還暦は厄年でもあって、この年、私の身の回りで様々な厄介事が起きることになってしまいました。私自身にとっては今見ても頭痛の種でしかないのですが、他人が見たらちょっと面白いかもしれない。そう思って、日記をネタ帳に、私の還暦の年に起きた厄災をまとめてみました。還暦の厄年、あなたは大丈夫でしたか?

 十月初旬のある日、車がまた壊れた。


 吾妻連峰の浄土平で紅葉を見た帰りに、佐野SAのあたりで、渋滞の中でギアが入らなくなってしまったのである。ちょっと待って。これ三月の故障と同じじゃないか。半年前と同じところがまた壊れるとか、修理したはずだよね?


 実は、トランスミッションの故障はこれで三度目なのである。最初は三年くらい前、栗駒山へ行こうとした時、東北道の長者原SAの手前で、ギアが抜けなくなってしまった。やっぱり渋滞中の出来事である。何かクラッチが切れなくなったのではないか、みたいな感触だった。その時は、すぐ先に長者原SAがあったので、SAに車を入れ、なんとか駐車マスに入れることが出来た。そしてすぐJAFを呼んだ。JAFには本当にお世話になっている。

 症状はこの時が一番重症で、最寄りの地元のディーラーに運んでもらい、そこでトランスミッションのオーバーホールということになった。それ以来快調だったのだが、今年になって、またこういうことになってしまった。

 実はこの車、デビュー当時から「トランスミッションが弱い」という噂があったのだが、それってこういうことだったんだろうか。私の場合、車は旅行の足として使うことが大半なので、走行距離のほとんどは高速道路である。ギアチェンジの回数は普通のユーザーより少ないはずなのだが、結局こうやって壊れてしまった。


 で、話は今回の故障に戻る。また例によって長距離レッカーでディーラーまで運び、修理入庫となった。十日ほど経ってからディーラーから電話があり、トランスミッションから異音が出ているという。2本あるシャフトのうち、エンジンと直につながっているカウンターシャフトから特に大きな音が出ているらしい。

 それで、トランスミッションは新品に交換かリビルド(必要な部品を交換して再生)になると言われた。新品だと部品があればすぐに交換できるが、リビルドとなると「年明けの・・・一月末くらい。」とのこと。

 で、まずは新品を探してもらったのだが、見つからないのだという。

 じゃあ、リビルドか。そうすると初日の出は無理だな。今年の正月は家で迎えることになりそうだ。あと、楽しみにしていた「串原ヘボ祭り」にも行けない。

 あ、「串原ヘボ祭り」、気になった方は検索してみて下さい。


 そうやって肩を落としていたら、ディーラーから電話が。リビルド品が見つかったらしい。ただし、まだ製作中なので、出来上がってからディーラーに届いて交換作業が終了するのが11/4だと。初日の出には間にあうが、ヘボ祭りには間に合わないか。仕方ない。うん、じゃあそれでお願いします。


 車は予定通り、11/4に戻ってきた。

 前回の修理後に受け取った時は、シフトアップの時に妙に回転が合いづらい感じがしていたのだ。あの時はクラッチ交換のせいで感覚が変わったのかと思っていたが、そうじゃなかった。今にして思えば、あれが今回の故障の予兆だったのである。って、わかんないよね普通。

 今回はその辺も大丈夫だった。


 まあ、二十年も乗っていれば、いろいろ壊れてくるか。

 でもまた、折角こうやって直ったんだから、あと十年は乗っちゃる。その前に免許返納にならないように、心身の健康には気をつけよう。


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