【本厄の1】洗濯物ぐるぐる巻き事件
2023年、私は還暦を迎えました。でも、還暦は厄年でもあって、この年、私の身の回りで様々な厄介事が起きることになってしまいました。私自身にとっては今見ても頭痛の種でしかないのですが、他人が見たらちょっと面白いかもしれない。そう思って、日記をネタ帳に、私の還暦の年に起きた厄災をまとめてみました。還暦の厄年、あなたは大丈夫でしたか?
私の土曜の朝は、洗濯で始まる。
朝、コインランドリーが混まない時間に行って、一週間分の洗濯を済ませる。
本当は3日おきくらいにやりたいところだが、平日は仕事が忙しくそんなことはやってられない。そこ、汚いとか言うな。
そして、洗濯が終わると、乾燥機にかける。これ、高温になるのでダニ退治には有効らしい。
ところがその日、乾燥が終了するちょっと前くらいにコインランドリーに戻ってみると、何やらドスン、ドスンという音がしている。およそコインランドリーでは聞いたことのない重低音。何が起こった?
乾燥機の中を見ると、何やらボール状の白いものが、ドラムの中で跳ねている。大きさはバスケットボールくらい。で、何やら尻尾のような、ロープのようなものがついている。何だこれは。
乾燥が終わったので取り出してみる。
まず、外側の白いものはシーツである。で、中には私が部屋着にしているジャージの上着と、ちょっと厚手の作業着の上着が入っている。これがドラムの回転でねじれ、ボールのような形にまとまったものらしい。
では、尻尾は何か。よく見ると、ジャージと作業着の袖の片方ずつが、まるでロープのように撚り合わさっている。これが信じられないくらいに細くて長いのだ。全体の形は丁度あれ、漫画に出てくる導火線のついた爆弾。乾燥中にジャージと作業着が袋状のシーツの中に偶然入り込み、それがドラムの回転によってねじれ、こういう形になったものらしい。
いや、すごいものを見てしまった。
写真撮っておけばよかった。
持ち帰ってとりあえずほどく。ジャージと作業着は片方の袖が異様に細長く伸びてしまい、広げるとものすごい皺ができている。ちなみにシーツの方は何も問題なかった。
ジャージの方は、とりあえず着てしばらくすると皺がなくなった。さすが化繊。
ところが、作業着の方はいつまで経っても皺がとれない。アイロンで延ばせばいいのだろうが、アイロン持っていない。打つ手なしである。
でも、ハンガーにかけて何日かしたら、自然に皺はとれていた。これも化繊。
正月早々、珍しいけどつまらない事件が起きてしまった。でもまあ、こんなものは笑い話である。
しかし、次回以降、だんだん洒落では済まない事件が起こり始める。
つづく。