91.調査隊(19) ドラゴンの里
ドラゴンの里にやってきた、3度目かな。
長老たちに会って情報を得よう。
囲炉裏端会議である。
『よう来た』
「早速でなんですが、ドラゴンの里に遺跡のようなものはないでしょうか?」
『石碑みたいなものの奥に洞窟があるが、人化して入らないと狭いからの、面倒で調べたことは無いのう』
「いつ頃からあるとか、わかりますか」
『さて、ここに里を作ったのが三千年ほどまえじゃから、それよりも前じゃな。良くはしらぬ。』
「見てもよいでしょうか?」
『おまえさんなら良かろう特に秘密なわけでも無いからの、ドラファ、案内してやれ』
ーーーーー
ドラファに案内されて、里の奥深くの石碑へと赴く。
なるほど、ドラゴンサイズじゃないから無視されているみたいだな。特に整備されて無く、草木に覆われていて言われないと其処にあるとはわからない。
石碑には例の文字のようなものが描かれている。早速書き写した。
奥に洞窟があると言っていたな。
石碑の裏手にそれらしき入口があった。ここも草木に覆われている。どうやら裏山の下に向かっている様だ。
草木に覆われているので大きな動物とかは住み着いてないみたいだ。奥に扉がある。そこを通り抜けようとしたら、また結界に弾かれそうになった。ここも同じみたいだ。
ぱりん。結界を押し破りそのまま突き進む。
奥に進むと、巨大な精霊石の台座があった。精霊石は百八個の精霊石がセットされていた。ほとんど破損していた。状態はあまり良くないみたいだ。その中で最近壊れた様な精霊石があった。ひょっとしてこれがサンマル遺跡に対応したものか。
台座の中央には絵が彫られている、ジャパンゲア大陸だ。精霊石はその絵に繋がっている。
所々に例の文字のようなものが描かれている。
ハンマーストーン屋のの遺跡と似た設備があるなぁ。ここに調査隊を入らせるわけにはいかないからカメラが欲しいなぁ。
こんなときのために。日夜工房に何もしないで籠もっているわけではない。
じゃーん。
実は今回は作っていたのだ。
カメラみたいなもので、呪い玉に周辺の物の情報を蓄積する物だ。呪いのカメラだ。
周辺直径十メートルの球状の一枚しか記録できないが、物の情報を書き込むのでホログラムのように3次元で再現できる。改善の余地はあるが今回の目的では充分であろう。
これ売れるな。呪い屋本舗で売ろう。
いくつか作ってきたので、撮影していく。
それ以外は特に何も見つけられなかったので洞窟を去った。
ーーーーー
さっそく呪い屋本舗に行って、呪いのカメラを発表する。拍手喝采でした。
売値は1個50万ゼニ
原価含めて半分が俺の取り分だ。
改良するのは先だな。少し改良して少し安くするパターンか、もっと良くして値段を上げていくか。
現代のカメラ事情と同じだな、安くすると最初は良いが値崩れしやすくなるし利益率も減る。
作成者としては、『もっと良くして価格を上げる』のが良いな。普及するのが目的ではないし。
たくさん売れても、作れるの俺だけだし、作るのが追いつかなくなるんだよね。
もちろん今回使ったカメラ代金は調査隊本部に請求する。10個使ったので500万ゼニだ。




