9.街へ
そう言えば、なんで言葉が通じている?
ーーこの世界の人語は日本語が採用されています。
なるほど、だから翻訳機能は人語非対応なのか。
先祖が日本からの転生者か、あるいは元主神が日本人だとか?
そうすると日本あるあるチートは使えなさそう、残念。
ちゃっかり馬車に同乗しているけど良いのかなぁ、
見ず知らずの身分も出身も不明の赤の他人なのにねぇ
まだ街まで二三日かかるので、暇なんだとか。メイドさんが付いているけど
珍しい話し相手は癒やしなんだろうね
まっ、とりあえず挨拶をっと
「自己紹介が遅れました、神野呂意、「じんの」が名字で、「ろい」が名前です、ロイと及び下さい。名字は故郷では普通に使われていて別に貴族ではありません」
「そう畏まらなくても良いわ、私はラーシィ・ヨードフォン・ウルス、ウルス家の長女よ、
ラーシィと呼んでもよろしいわ」
ここは、ノルワルティー王国という国らしく、王都で大規模に行われた勇者召喚の儀式を見てきた
帰りらしい。今向かっている街は伯爵領ウルス
そうか、あの死後、多くの魂の行った明るい方の先がそうなのかな?百人ぐらいはいたかな、
俺は余りその1だったな
それにしても不吉なキーワード(神の呪い、呪われている王国 ラ・ショー・ド・フォン)?
ラ・ショー・ド・フォンは不吉じゃなかった、スイスの街だった
国際時計博物館のあるところだね懐かしい。。。。時計好きの家系なのかなぁ
これも異世界あるあるダジャレかな
「それで、ロイはなぜこんな所に?」
「それが気がついたら着のみ着のまま知らない森の中、よくあることだね」 (テンプレさっ)
「そっ、そうでか? それは大変でしたね?ぇ
それでこれからの予定とかは?」
「出来たら、このまま街に行きギルド登録して身分証など手に入れないと何も出来ないかな。
それから働き口探しの予定」
「そうですか、それでは今回のお礼としてこのまま身の振り方が決まるまで
しばらく屋敷に滞在していただくとうのはいかがですか」
「助かるなあ、あと従魔もいるけど大丈夫かな」
ぴょこん(ポーケ)。キッキィー〜(キング)
スライムがポケットから頭を出し、カワセミの里から呼び出したキングが肩に乗る
「可愛いー〜。大丈夫よー。なでても良いぃ〜」
「こいつらが許可すればいいよ、無理に触ると危ないけどね」
〈いいよー〉
〈良いぽよよん〉
「良いみたいだ」
もふもふじゃないけどね。後でシーをもふもふしてみようかな。
それから、この国の貨幣の価値とか色々押してもらった
金貨1枚=銀貨10枚=銅貨100枚=鉄貨1000枚=100,000ゼニ
でだいたいの感覚で1ゼニが1円ぐらいの感覚らしい。
金貨10万円、銀貨1万円、銅貨1000円、鉄貨10円
宿代が銅貨5〜10枚ぐらい
パンとスープで銅貨1枚ぐらい
剣が金貨5〜20枚ぐらい
この大陸内では共通の通貨が使われているらしい。
大陸と行っても、いくつかの島を含むみたい
ーー主神の故郷の星とほぼ同じサイズですが、形は日本を巨大化した様な感じです。
北海道が北極で九州が赤道ぐらい。他にも大陸がありますが一般認識されていません。
なるほど、これは元主神が日本人疑惑が深まった。まだ一度もあっていないけど、いつか会えるかな
あと魔獣はいるがそれほど多くなく、人類の他に、エルフ、ドワーフ、獣人などの亜人も居る
種族の差別はあまりないが、差別のない社会などあるはずもなく主に貧富の差が差別対象となっている。
ただ、魔族だけは敵対しているみたい。