88.調査隊(16) 魔王国
アッソー山の調査をB班に委ね、我々A班は魔王国へ向かう。
今回は直接魔王城へ行った。
「マオ、案内してくれるか?」
「行きたいけど、内政の強化にかかりっきりで今手を離せない。
内政には役に立たない、モブイチを付ける。今回は許して」
「そうか、マオが良かったが、そういうことなら仕方ない
しかし、モブイチかぁ」
「あのー、俺ここに居るんだけどぁぉ」
「おおっ、そこに居たのか、覚えているぞ」
「絶対に覚えていない、きっと変な名前つけた事すら覚えてなさそうだ」
「そんな事ないぞぉ?」
「俺、火炎魔将のモブイチです。前はイフリートとかカッコいい名前だったんだけどね。」
「そうか、弱いのに変にカッコいい名前だと名乗りづらかったろう、良かったな、親しみやすい名前で」
「言いたい放題だな、魔王国ではこれでも強いのっ」
「わかった、わかった、たしか倍ほど強くしてやったなぁ、案内よろしく頼む」
ほんと忘れてた。ゴメン。
「それで、古代遺跡は魔王国にあるのか?」
「古代遺跡かどうかはわからんが、遺跡はあるぞ、ソード山の麓とハンマーストーン山の頂だ」
「そこに案内してくれ」
ーーーーー
ソード山の麓は、精霊か妖精の里の跡地みたいなところだった。さすがモブイチくん、スカだ。
ただ、結界石の欠片の様な物はあった、規模は小さいし探している遺跡ではないだろう。
弱いし、内政もダメだし、運も悪い。魔王も大変だな。
「声に出てるし、聞こえてるしー、目当ての遺跡でないのは俺のせいじゃないしーー」
どうやら耳は良いようだ。
次にハンマーストーン山に来た。面倒なので地図座標から大体の位置までなんちゃって転移で来た。
山頂は狭く、祠がある程度だった小さなストーンサークルみたいだ。ここもそれっぽくないな。
でも、アリーが何か感じるという。祠を調べてみると、なんと隠し階段があり、地下深くまで続いているようだ。危険なのでモブイチを先頭に降りてみる。
途中に結界のようなものがあったが、俺以外は難なく通れた。アッソー山と逆か?神フィルターか?
無理やり通ろうとしたら、パリンッと音がして通れるようになった。脆い。
俺だけ仲間はずれのようでくやしいので、何事もなかったかの様にそのまま進んだ。
探している遺跡とは違うが、作りが似ていて同じ年代のもののようだ。秘密基地みたいだ。
稼働しているものは無いみたいで、文字らしきものも見当たらなかった。
作戦司令室のようなものかな。
とにかく調査対象にはなりそうだ。
「モブイチ、何か土産になりそうなものは無いか?」
「カッツー節といって、魚を蒸して乾燥しカビ付けして旨味を出して、カチカチになる迄乾燥して
薄く削って使うものが有名だな」
そういう知識はあるみたいだ。
「八十八箇所ある祠を巡ってな、文字みたいなものを書き写して巡るとご利益があるという旅が流行っている。その時使う杖とかがあるな」
文字みたい?ひょっとして。
「その文字みたいなの全部集められるか?」
「ああ、魔王城に戻れば壁に飾ってある。シューイン文字と言うらしい」
急いで魔王城まで戻った。
「あれっ早かったね」
「シューイン文字見せて」
「ああ、あれか、階段に飾ってあるよ」
おおーー。遺跡にあった文字に似てる。順番に並んでいたので書き写していく。
遺跡の文字列と見比べてみると全く同じ文字であった。
「これだぁ!」
錬金精霊への訪問は次回にして本部に戻ろう
ずっと書いてて次の展開が読めない。どうなっていくんだろ。
一文先に何を書くか考えていない、きっと読むより書くほうがスリル満点?




