70.目覚め(3) その後(1)
とりあえず、この１０年間のギャップを埋める事にしよう。
その前に、まずやることがある。
そう、
アイスにドラゴンアーマーを贈る事だ。これがあれば、こんなことにはならなかった。
二度と同じ思いをしたくない。
ドラゴンの里にアイスを連れて行った。
これ以上無く頑丈で、かっこよく、美しく、しかも軽い。ドラゴンアーマーを長に作ってもらった。
長は、『たかだか１０年ぐらいで、騒ぐなっ』て言ってた。
時間間感覚が違う！ と反論した。
『過保護じゃなぁ』しかたないやつじゃと、作ってくれた。
ありがとう！涙を流してお礼を言ったら、呆れていた。
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それと、マイワールド『シェルター』は、従魔の命に危険が迫った時、瞬間的に自動的に退避出来る様にした。もちろんシェルターには、外部の状況が安全か確認できるモニターや、１０年分の食料、娯楽施設、などなど考えられる設備を満載した。
仲間たちに披露したら、ちょっと引かれた。
でも、これで良い。
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あと、将来的に異世界からの侵略があった場合に備えて、以前、製作を封印した戦車などを拡充する事にした。危機に対する準備にやりすぎなんて無い。特に仲間達のためには自重という言葉を封印した。
仲間たちに、それぞれ専用の戦車と戦艦を作った。
キングは既に高い戦闘力と防御力があるが、遠隔攻撃と広範囲攻撃の手段がない。
キングの球状シールドケースに機能を追加した。
・長距離レーダーと連動した対空ミサイルと、サイドワインダー
・高速ガトリング砲
・爆弾投下可能にした。火魔法を纏った焼夷弾も投下可。
各弾倉はマイワールドに直結し、ほぼ無限装填可能にした。
フェンとシーは機動力に強みがあるが、攻撃は爪と牙のみだ。かといって装備を重くしては機動力が損なわれる。また、飛行能力がない。その対策として。
・マイワールドから瞬時に武器を出し入れ出来るようにした。専用の戦車。
水陸空対応の小型戦艦だ。
ドラファは、戦闘力と防御力が高いが、機動力がない。そこで
・ミニドラファを作った。リモートで動く小型の水陸空対応のドラゴン型の戦艦だ。
それを３台同時に使える。同一動作ならそれぞれ１００台まで操作できるようにした。
マオは全てにおいて能力が高いが、制圧力が高くない。
・大型戦艦、砲門数 全方位主砲１００、リモコン戦闘機１０００機、高出力レーザ砲１０
ホーミングミサイル発射口１００、装填数無限
ポーケは器用さや制圧力が高くない。
・専用搭乗型大型ロボット。環境に合わせて変形出来る。鳥型とか
ライディは
・名前由来の専用搭乗型大型ロボット。ほぼ同じ。著作権のため明示はしない。
アリー
ラーシィ
フクちゃん
アイス
非戦闘員は、防御と回避と逃走に特化した。最終防衛ラインは『シェルター』だが、ステルス機能付き水陸空戦車を準備した。
当然、全て宇宙空間でも深海でも機能する仕様だ。
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どうだまいったか、一人胸を張った。全て役に立つ状況にならないのがベストだ。
仲間の強化はこのぐらいにして。
後の懸念、
・同時多発的な攻撃の対策
・惑星規模の攻撃の対策
・次元をまたいだ攻撃の対策
・ゲリラ的な攻撃の対策
・精神的攻撃の対策
きりがないな
仲間たちはただただ呆れていた。
わかってはいるんだ、仲間だけ守っても仕方ない。世界が滅んだら意味がない。
でも、１０年間喪失のショックはかなり来ているみたいなのだ。
精神安定のためにお願い、気の済むまでやらせてー。
