52.帝都(4) 邪神教
邪神教の最後
邪神様のお墨付きを得たことで、邪神教への対応に悩まなくて済むようになった。
何処から攻めよう、まず聖教会からかな。
聖教会の本部は、なんとハンナリー公国だった。
残念ながらハンナリー公国は知り合いが居ない。
仕方がない、イラワンデ共和国に頼もう。首相は従魔では無いので、従魔通信や念話ではなく、対石トランシーバーで連絡を取ってお願いした。
『アウル帝国の聖教会本部が邪神教に乗っ取られている。至急対応求む。by女神教』
イラワンデ共和国の転移門を使ってもらえば直ぐに来られる様だ。
なんと、聖教会の聖騎士団が来た。由々しき事態だったらしい。そうだよね。
大事になったなあ。邪神教者ほとんど捕らえられたが、幹部の何名かが逃げたようだ。
通報者として討伐隊に協力することになったが、俺達必要だろうか?
ーーーーー
街から少し離れた村がアジトらしい。
村人をゾンビ化して盾として立て籠もっていた。
聖騎士団にやらせたら村人毎始末してしまいそうだ。ここは俺が出しゃばることにした。
「聖騎士の方々、村人はまだもとに戻せます。ここは俺に任せてもらえますか
村人を救った後はお任せします。」
「あいわかった」とテンプレでは揉めるかとおもったが素直に聖騎士団長が答えた。
「邪神教の方々ー! お前たちは邪神様を騙った詐欺師たちだな」
「うるさい! 我々は邪神様の復活を願う信者だ!」
「黙れ! 既に邪神様に直接確認した。邪神様は復活を望んでいない。お前らなど知らんと言われた。
邪神様をネタに人心を煽り金を巻き上げ、邪神の怒りを買い天災を招こうとしていたことは明らか。
」
「うっそだぁー」
「邪神様から天誅の代行を賜った、覚悟しろ」
万能解呪玉(特)の出番だ。グレネードランチャーから
しゅっぽんっ〜
と放つ。村人たちのゾンビ化は止まり、気を失って倒れていく。
此処までかと、邪心境の幹部たちは。何やら召喚魔法を行ったらしい。
その隙に、女神教メンバーは手分けして村人たちを回収していく。
啖呵を切ったあとは、聖騎士たちにお願いしよう。
頼るべきところは頼る。出来る男の基本だ。
召喚魔法が発動し、邪竜が顕現する。
「あっ、おひさ」
『誰じゃ、我を召喚したのは』
「はい、召喚したのは邪神教を騙る不届き者です。成敗願います。ザコリュウ殿」
『おまえか、ザコリュウ言うな。腹が立つ! 召喚した奴らは地獄の苦しみを与えてやる』
召喚者たちに『永久にしびれる呪い』が掛けられた。
「この呪いコピーしてもらっておこうっと」 呪い屋本舗の仕事、仕事っと。
『帰る!』 と、勝手に帰ってしまった。
どうやら古い契約が残っており召喚されてしまったのだとか。 もう無いらしい。
召喚に魔力を使い果たし、制御まで力が及ばなくて己を守れなかったのだな。
分不相応な強い魔獣を呼ぶからだ、哀れな。
あっという間に解決して呆然となる聖騎士達。
しびれて悶える邪神教幹部たち。
こっそり帰ろうとする我々。
しらん。
ーーーーー
村人たちを介抱し。帝都に帰った。
聖騎士たちは、捕らえた邪神教の信者たちを連行して協会本部に戻っていった。
帰り際に聖騎士団長から
「どうやって邪神様と話したのか」
と聞かれた。
「もちろん、我々は女神教ですから女神様を通じてです。直接と言ったのは言葉の綾」
斯々然々と、少しだけ細か士を加え、これまでの経緯も話しておいた。




