51.帝都(3) 邪神様
邪神様に事情聴取
商業ギルドに行く前に冒険者ギルドへ情報収集に行く。
先のスタンピードが起きた街の食糧不足・素材不足はまだ続いているとのこと。素材の売却価格が倍ほど上がっていた。やった、大儲けだ、教会の土地購入資金として金貨100枚を確保することが出来た。
まだ半分ほど残っている。
大口(俺)を追い返したギルド員は責任を取らされ解雇されたようだ。
冒険者ギルドで邪神教の情報が無いか聞いたが、あまり良い噂は無かった。
なんか怪しい儀式をしている。怖い
文句を言ったら呪いを掛けられたことがある。
せっかく封印している邪神を開放してどうするんだ。
誰が責任を取るんだ。
とか、居るよね、要求だけを通して後は逃げるやつ。
要求を通すまでが私の仕事、その後は誰かやってね。っていう無責任なやつ。
等々
邪神さんに聞いてみたいものだ。
ーー邪神と念話出来る様です。
えっ?
ーーあなたは主神なので、他の神と話せるのは当然です。
そうだったの、早く言ってよ。
〈邪神殿ー、ご機嫌はいかがですか?〉
『おや、主神殿は代わられたのか? 前のやつとは違うようだな。なにか用か?』
〈先日、主神交代しました、先代は元主神として神界で働いています(仕事は無いと思うけど)。
あのー、地上で邪神教などと言うものが設立させて、邪神様を封印を解こうとしているらしいんですけど
なんか知ってます?〉
『いや、知らん。そもそも、儂は追放も封印もされてはおらん。魔王国の統一戦争で嫌気が差して
マイワールドの世界で自由を満喫しているだけじゃ。連れ出そうなんて輩には天罰をくれてやる』
〈わかりました。満喫しておられるんですね。私が代わりに天罰を与えておきますので、ごゆっくりと
自由を満喫して下さい〉
『おう! 今度の主神殿は気が利くなぁ。好きにして良いぞ。
エゾーの地のダンジョンの奥に扉があるから、暇なときにでも遊びに来ると良い。
では、たのんだぞ。』
ーーだそうです。
はい。好きにします。
邪神殿の許可を得て代行する事にする。
俺、女神教兼邪神教となりました。この事実を邪神教の人が知ったら絶望する事だろう。
ーーーーーー
次は商業ギルドで教会建設地を探した。
街の中央辺りに良い物件が空いていた、聖教会の隣だが、まあいいか。
同種の店が並ぶと繁盛するという。教会はどうなのか知らないが大丈夫だろう。