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呪い屋本舗  作者: ぽしょなれ


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44.帝都に向かう(5) スタンピード

今、転生してから最大の問題が発生している。

幸運度が高く、今まで順調すぎたようだ。

俺は頭を抱えて、冒険者ギルドの応接室でうなだれている。


ーーーーーーーーーー

そう、あれは国境の街を出て、盗賊ホイホイをしながら次の街を目指していた。

工房で色々と製作していたら、非常警報が鳴った。

オブシディアンからの緊急連絡だ。


どうやらスタンピードが発生しているようだ。


スタンピードとは魔物素材が自らを捧げようと集まってくる現象だ? ったかな。


「ドラファ、ブレスで一掃とか考えてないよなぁ」


〈えっ、ぇえとぉ、そんな事はかんがえてないですよぉ?〉


その、テンプレの理由のわからない返事、こいつやろうと思っていたな。

素材が台無しになるじゃないか。


ポーケじゃ溶かしちゃうし、


「ライディとドラファ、でやってしまいなさい」


〈〈はっ!〉〉


ドガッ、シュッ、ドパー。。。

基本、首を折っていくだけの単調作業。素材大切。


ほとんど、我がパーティーが倒してアイテムボックスにぽいっ。


残りは、近くの街の冒険者ギルドが倒していた。


魔物って少ないんじゃ無かったっけ? 一万匹ぐらい討伐したぞ。


そして、換金しようと冒険者ギルドへきました。

ーーーーーーーーーー

そして今に至る。


「買い取れません」


「えっ?」


「だからぁ、買い取れませんって!」


ギルド職員から怒鳴られる。


「雑魚魔獣に討伐依頼は出てないしー、素材も大したものはありません!

 今回はたまたまスタンピードでの掃討討伐依頼が出でたからぁ、

 そして、たまたまSランクパーティーの貴方がたが来てくれたのでぇー、

 スタンピードを止めていただいたのでぇー

 感謝を込めてー

 特別に、と く べ つ に 金貨100枚出るんですよぉー、

 魔物の死骸の処理代を取らなきゃいけないぐらいよー。」


「わかりました。持ち帰ります。」


ちくしょー。今度ドラゴンの里行ったときのお土産ぐらいにしかできん。

こんなことならドラファのブレス数発で終わらせておけばよかった。

惨敗である。

こうして転生後初めて敗北感を味わう事となった。

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