43.帝都に向かう(4) ポーション
ところで、旅立ちの準備で、ポーション無いかなって探してみたが無かった。薬はあったけど
『ポーションなにそれ?』
なーんと、この世界に異世界テンプレのポーションは無いようだ。 しょんぼり
『怪我をしてもばしゃっとかければ、あら不思議、怪我は跡形もなく消えてしまったのでした』
という事象が見られない。
これは由々しき事態だ、俺はいいが、ロマンが許せない。
これは、呪い屋本舗が解決すべき命題である件、しかと承ったぁ!
というノリで、これを呪い玉で実現しよう。
考察してみる
1.自然治癒力を向上する呪いーーー軽い怪我なら治りそう。下級ポーションぽい
2.細胞が怪我って勘違いだよねって思いしらせる呪いーーーこれでは治らないか
3.DNA情報と違うよね、駄目じゃないのって細胞を叱りつける呪いーーーこれもだめか
4.そんなこと無かったことにする呪いーーーエリクサーだ。部位欠損もなんとかなりそう。
5.ウィルスに対して即死の呪いーーー疫病に有効だ。キュアっぽい
6.毒の成分に対する呪いーーー即死毒には役に立たない。ポイズンキュアっぽい。
本当は、消毒液や栄養ドリンクにヒールやハイヒールなどの付与をすればできちゃうんだけど、それは本業ではない。
もちろん自分たち用には作るけどね。
結局、呪い玉としては 1.(ヒール) 4.(エリクサー) 5.(キュア) 6.(ポイズンキュア)を作ることにした。
薬師ギルドとかに話をつけておかないと揉めるよね。本部に相談してみよう。
おっこれは皇帝への手土産にいいかな、豪華なケースを作って納めよう。
ヒール10個とエリクサー3個、キュア10個、ポイズンキュア10個。余りたくさんあるとかえって価値がないように見えちゃうし。このぐらいが良いかな。もちろん一度限り使用可能で、暗号化されれていて解読できない。
無限に使えたら、めっちゃ強力な軍隊が出来てしまいそうで怖い。




