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呪い屋本舗  作者: ぽしょなれ


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23/95

23.イラワンデ共和国

ハンナリー公国を早々に立ち去り目的のイラワンデ共和国に向かった。

関所を超えるといきなり逮捕された。

なんでぇ?


有無を言わさず牢屋へ、

そしてなぜか裁判もなく処刑台へ??


俺何したの?


八つ裂きの刑にーーーー


ーー体がバラバラになりました。


痛ってー。知ってるよそんなの


ーー大丈夫です。世界と繋がっているため、問題ありません。自力で戻せます。


なんか、見えない糸で吊られたマリオネット状態になりました。バラバラのまま不気味な姿で、処刑官に詰め寄り問いただした。


「上の命令で、ノルワルティ国から来たロイという冒険者が来たら有無を言わさず処刑しろと」


「えーと。俺とっても怒ってるんだが。こんな滑稽な姿で言ってもわからないかもしれないけどね」


「なんでバラバラのまま生きているんですかぁ〜」


「おいっ! 上官のところにつれていけ!」


バラバラの体のまま。上官、そして上官の上官、そして上官の上官の上官、、、、


「ええぃ! 何処まで行くんじゃ〜」


そして官邸をめぐり、最終的に共和国元首までたどり着きました。


「どーゆうことー?」


バラバラの体に恐れをなし、みんな素直に白状しました。ホラーだね


事の顛末を問いただした所、どうもノルワルティー国王の差し金らしい。

どちらも許せん。


「関係者全員に呪いをかける! 解除方法は呪い屋本舗で扱う予定の解呪玉だけだっ!

 解呪玉は、個人毎に異なるため他人の解呪玉では解除できない。

 呪いは『冒険者ロイの処刑の命令系統全員に対して、体がバラバラになる呪い』

 呪いの対価は『俺がバラバラにされたこと』で事前に支払われた、

 解呪玉作成には個人名とどの様に関わったかを間違いなく明記する必要がある。」


これで事件の全貌が自動的にわかり、証拠も残せる。呪いの面白い使い方だな。我ながらあくどい。


「解呪玉は一つあたり金貨1、000枚だっ、呪いの効果の発現は1週間後! 全国民に通達しろ!」


「発動!」  一瞬世界が明るくなり、呪いが発動した。


「「「「 わーーー 」」」」


パニックだ。知らない、自業自得だ。


するするっと元の体に戻すと。官邸から退散した。


呪い屋本舗、イラワンデ共和国支部に向かい、事の顛末を説明して、解呪玉の製作を依頼した。


面倒だが、専用の機械を作った、個人情報を入力すると解呪玉が出てくる優れもの。

まあ、機械の中身はスライムのポーケが頑張って作っているんだけどね。頑張ってね。

集まった証拠書類をまとめて告発し、罪を償ってもらおう。


解呪しなければ罪には問われないが、一生バラバラの体で過ごすことになる。

恐らく百人規模になるだろう、ざっと見積もって金貨100、000枚、100億ゼニか、特別支給で半分もらうとすると50億ゼニもらえる事になる。

いやー、儲かったなぁ。


ノルワルティ国王もバラバラかぁ。

面白そうなので、皆に教えちゃお。

支部を出ると、一時ウルス領に戻って残留組と領主に報告、笑い話に湧いた。

呪い屋本舗にも顔を出し、全容を報告した。多大な貢献をしたので、これで幹部に昇格らしい。


魔王国進軍の手助けをした経緯など問いただしに来たのだが、まあいいか。

ノルワルティ国との関係を考えると、ノルワルティ国王が勇者軍の実績を作るためわざと魔王軍を扇動したのだろう。それで自滅したという落ちかな。


後で、領主とラーシィに怒られた


「対応が甘すぎる!」

「もちろん国王には別に要求する。領からの上納金免除と賠償金の請求毎年100億ゼニ」

「断られたら?」

「えっ、と、そこまで考えてなかった」

「考えが甘い、次期領主失格!」


そうだよね、副案は必要だよね


「えっと、まず聖教会を抱き込んだ上で、独立を宣言します。

 そもそも聖教会は救いを求めるもの、女神教は女神たちに感謝するもの、競合はしない。

 そして女神教国を名乗ります。後ろ盾としてドラゴンの里とイラワンデ共和国、魔王国があれば充分

 更に賛同する領があれば王国から剥ぎ取ります。賠償金はもらえませんがそれ以上の被害は与えられる

 その場合出来るだけ王都周辺の領主を抱き込み、王都を孤立させ、通商を滞らせる。

 更には通行税を取り、消耗させる。

 そして、優秀な人材をスカウトして、、、」


「そのぐらいにしてやれ」


「更に、影響力ある商人を引き抜き、」


「もういい、合格だ。」


「はい。水源とかを押さえるとなお良いかと、川を迂回させて、、、」


「やるなよ。 お前が身内で良かった」


やつたぁー! 合格をいただきました。


そうだ、支部を襲われると困るので、護衛の手配をしなければ。とりあえずパーティ女神教が護衛をすることにした。

早速アホな関係者が、10組ほど強盗に入ろうとしたが、全て捕らえて首謀者の保釈金は金貨1、000枚とした。アホなやつは解呪玉と合計2、000枚払うことになる。

どんどん来てくれ。儲かる強盗ホイホイ。


この世界には奴隷制度がある。ただし犯罪奴隷だけだ、強盗は犯罪奴隷として売れる、その売価で多少でも被害者救済になる。被害者の俺としては嬉しいことだ。犯罪奴隷は鉱山に送られて刑期に合わせて危険な重労働をする事になる。ほぼ使い捨てだが、経済の最底辺を支えているとも言える大切な資源だ。

殺したり、怪我をさせないように丁寧に捕獲する。その分売買価格は上がる。WinWinだ。


そして強盗の私財は基本的に討伐者のものだ。更に儲かる。

いくつかの有力者の私財を全て没収してやった。領地は国の借り物という形なので没収できないが、代わりに女神教を宗教として認知してもらった。イラワンデ共和国内に教会を建てる事を許可された。


これで魔王国に続き、イラワンデ共和国でも布教活動ができるようになった。幸いにも?関係者の中に聖教会の高位の者がいて、今後対立しないように強く言い含める事も出来た。争いなく仲良くやりたい。


暴力や、脅しはいけない。平和的に解決していった、負い目を感じて交渉が不利になるのは自業自得だよ。 

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