表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪い屋本舗  作者: ぽしょなれ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/95

20.ドラゴンの里

ここからは歩きになる、街道を西に進み、次の宿場町を目指す。


「ドラゴンの里には近づいているか」


〈はい、あと2日ほど進んで北に向かえばよいはず〉


上高地に相当するあたりかな? 『上高地ドラゴンの里へようこそ』って看板は無いよね

今日は野営して、明日は宿場町で宿を取って休もう。

野営といってもダミーテントを設置して、実際はマイワールドの『工房』へ行って休む。


次の日、『工房』から出ると、テントがぐしゃぐしゃになっていた。

何か大きな生物に踏み潰されたようだ。 良かった、ここで寝なくて。

その日のうちに宿場町まで移動した。

宿場町は数件の宿と、食料品を売る店雑貨屋などがあるぐらいだったが、強固な柵で囲われ安全が確保

出来る様になっている。食事は各宿の食堂で食べることが出来る。ただし、野菜スープとパンと焼いた肉

という簡素なものしか無い。本当に単なる通過点って所で面白くなかった。

次の日に宿を出て、暫く進んだ所で脇道にそれて、ドラゴンの里に向かう。当然道など無いので、本格的な山登りとなる、しかし街道から外れて人気がなくなると遠慮することなくドラファに乗せてもらう。


そこからドラゴンの里まではひとっ飛びだった、里の周りには結界が張られているらしく、ちょっとピリッとしたが、元々里の者であるドラファに乗せてもらっているので問題なく通過できた。


すると、2頭のドラゴンが近寄ってきた、

〈おい、お前、『ラジアン』か〉

〈その名は捨てた、今は、『ドラファ』だ〉

〈なんだその人間は、お前の飼い主かぁ、はーはーはっは、落ちたものだな〉

〈うるさい!〉


ペチッ、ペチッ


どどーん、どどーん


ドラファが2頭のドラゴンをはたき落とした。地上で気絶している。


〈あいつらが私をいじめていたやつら、もう怖くない〉


「清々しいほどの無慈悲な扱いだ、ドラファよ強くなったな」


〈長のところへ行く〉


「ああ、連れて行ってくれ」


2頭のドラゴンは放置して長のもとに飛んでいく。

まあ頑丈だから死にはしないだろ。多分


〈おさうささんー、帰った〉


長の娘だったのか

それから長に事情を説明。ドラファは俺とともに行動する了承を得た。

ドラファに勝手に名付けしてしまったことを詫びたが、より強くなった事で喜ばれた、多分ドラゴンの里最強なのではないだろうか。

長も名付けして欲しそうだったが、そんなことしたらドラゴンの支配者になってしまう。遠慮願った。

今でもそう変わらないか。


ウルス領に居る他のメンバーをマイワールド経由で連れて来て、お互いの家族、仲間を紹介しあい

何かあればお互いに助け合おうと友誼を結び、

ドラゴンの友の証として、各自ドラゴンアーマーを授かった。

ものすごくかっこいい。聖闘士☆矢のゴールドク◯スみたい。個人認証システムが有り登録者しか使用できない様になっている。ドラゴンの長の固有の魔法で作るらしい。

女神教のユニフォームにしよう。戦隊物のポーズとか練習しなくっちゃ。爆発効果も入れて、、、


キングは小さなドラゴンみたいになった。ちょっと重いと愚痴っていたが、重力軽減効果を付与してあげたので上機嫌になった。

ここで付与魔法が使える事が判明した。これで魔道具も作れるんじゃないかと思う。多分なんでも出来るのだとは思うけど、何かが出来る能力があることを実感して感謝していきたい。 ありがとう


ポーケは不定形のため無理だった。かわいそうなので球状で羽の生えた収納シェルターを作ってもらった。俺のドラゴンアーマーに装着可能だ。嬉しがってぽよぽよしている。ス◯ッチみたい


あのいじめっ子ドラゴンは改心して、ドラファの部下になった。何かあれば飛んでくるらしい。


数日お世話になり、旅を再開することにした。


ーー称号『ドラゴンの友』を得ました。


やったぁー。


おっと忘れていた。呪い屋本舗の仕事をしなくっちゃ。

「ところで長、この里に何か呪いって落ちてないですか」

いけない、アホな質問の仕方をしてしまった。


〈あるぞ、『ドラゴン封印』の呪いだ、里で犯罪者を封印するためのものだ〉


「あるんだ、でもそんなのもらえないよね。そうだ悪用できないように、里のドラゴン以外のドラゴンを封印する呪いに改造できないかな、あと改変できないように暗号化して」


〈これでよいか、ほら、持っていけ〉


封印の龍玉を3個くれた。これで面子は保たれるよね。仕事、仕事

1つは自分用、もう1つはウルス領、そして最後の1つは呪い屋本舗で買い取ってもらおう。


仲間をウルス領に送るついでに呪い屋本舗に封印の龍玉を納品。国に2億ゼニで売るらしい。

特別追加ボーナスは半分の1億ゼニだ。すごい

封印の竜玉は野良ドラゴンの封印とか、邪竜の封印とかに使えば良い。軍で対応するにしてもかなりの被害が出る、1億ゼニで解決できれば安いものだ。呪い屋本舗としても実績が上がりほくほくである。

ドラファと共に王都に出向き、本物であると証言した。なんせ暗号化して解析できないようにしているので他に証明する方法がない。そのときにウルス領とドラゴンの里は友好関係にある事を明言した。

万がいちノルワルティ王国がドラゴンの里と敵対する事になった場合、ウルス領はドラゴンの里側につく、ということだ。(ついでに魔王国もつくけどね、それは言わない)これで、アホ国王とか悪玉王女がなにかやらかしてもウルス領は安泰だ。


帰り際に、国王と悪玉王女肝いりの勇者軍の見学がしたい、といってやったら。口をつぐんだ。公には全滅していなくてまだ存在して、魔王軍を追い払った事になっているらしい。こっそり魔王国は現在女神教の管理下にあると教えてあげた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ