2.地に降り立ちました
うぅっ、目を覚ますと、それはそれは深い森の中でした。
すごく若い体型なっている様だなぁ。
ーーお目覚めになられましたか、主神殿。神格を得たため年格好は適当に、、
いえ、最適の姿に構成しました。
おっ女神様の付けてくれたナビくんの声だ。
わざと言い間違えて修正してるよねぇ
ーーこの様な例は今までございませんでしたので、こちらも混乱しております。
まあ、いいけど、この状況説明してよ、ナビくん。
森の様々な生き物に囲まれている。 ちょっと恐怖
ーー神格を得ましたので、人間以外の最大級の尊敬を得ています。
やめてよ、植物みたいな生物みたいのもいる。肉とか野菜とか食べにくい
それに人間以外って何なの
ーー大丈夫です。神なので食べなくても死にません。自然エネルギーを直接摂取しています。
一部の人間は実在の神を信じていますが、殆どは自分の利益のために勝手に神をでっち
上げて信仰しています。
いや、せっかく転生したのに、何も食べられないなんて地獄か
異世界グルメテンプレ出来ないし
信仰って元の世界でもそうだったな
ーー大丈夫です。食べることも出来ます。生贄として
いや、重い、重すぎる。自分を敬う生き物を生贄にするなんて。
ーー生物とはそういうものです。
わかった。ここは割り切ろう。「それはそれ、これはこれ」のテンプレだ
「いただきます」の精神だ
君たち美味しい?
〈びくっ〉
怯えてるーーごめん
「君たち、人間の住んでいる所ってわかるかなあ」
〈じー こっちの方向だよ〉
「良かった、通じてるっぽい」
ーー人間以外の動物の共通語を習得しました。
〈あっちだよー〉
すごい、神様チートバンザイ。何故に人間以外?
あと水場教えて。
ーー水も不要です。
左様ですかーー
だれか俺に付いてきてくれる子は居る?
〈ぼくがお供するーー〉
なんか小さくて綺麗な鳥さんが答えてくれた。ーーカワセミくんに似てる。
元の世界ではバードウォッチングが好きだったので嬉しい。
高いところから周囲を俯瞰できるのでありがたい
ーーあなたは飛べますので不要です
いや、能力はあっても、他のものに任せる事が出来るのが主たる者の才覚
ーーご敬服いたします
褒められても微妙に嬉しくない。まあ行き当たりばったりの言動だからね
なんか主神になっちゃったけど普通に生きよっと
ーー普通ではありません
なんか一言多いね
ーーそういう機能です
ごめんなさい。ナビだもんね。異世界ではありがたい存在だ
ーー恐縮です
ナビくんには意思があるのかなあ。まさか女神様がボイスチェンジャーで喋っているとか?
ーーちっ違いますよ、女神様はそんなに暇な存在ではありません。本当です。
怪しい。まあそういうノリで行きますか、ナビくんこれからも宜しくね