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呪い屋本舗  作者: ぽしょなれ


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14.勇者が来た

結局、呪い玉と解呪玉セットで買い取りしてくれることになった。

そんなことなら此処で働かなくても良いと言うかもしれないけど、

店舗のコネは大切だ、情報網然り、販売網然り、当面厄介になろう思う。


「君は逸材だったね、正直ここで働かなくとも良いのだろうけど、従業員として、サプライヤーとして

 協力してほしい人材だ。」


「こちらとしてもメリットがあるので是非お願いしたい」


従業員として働き、良い物が出来たら買い取ってもらう。また、買い取りか出来高に連動かは都度選択

出来る事とした。店の中では「相談役」というかなり高待遇。

ただし、ある程度自由に過ごしたいため、ある時は従業員、してまたある時はフリーの契約に変更した。

従業員の施設の利用や情報共有はできるが、給与は歩合制、待遇は支店長クラス。破格の待遇だ。


ある意味呪い玉も魔道具のようなものなので、魔道具屋に出入りできないか口利きを頼んだが、

師弟制度が基本で入り込む隙がないらしい。何かコネでもあれば別なんだけど。

そんなコネ発生イベントを期待して、今のうちに色々と便利な独自の魔道具を開発しておこうかな。


などと考えを巡らせていると、店の扉を荒く叩く音がする。


「はい、空いていますよー」


急に物音がしなくなったので不審に思い扉を開けてみると、かなり傷ついた人が倒れていた。

「大丈夫ですかっ」

意識がない様なので、店内のベンチに寝かせて、新たに作ってみた呪い玉「意識を取り戻す呪い」を

使って(実験して)みた。  拷問用の呪いだったりして


行き絶え絶えだが、なんとか意識は取り戻したようだ。便利だな呪い玉。

でも強制的な覚醒なので苦しそう、ゴメン


とりあえず水を飲ませ、息が整ったところで話を聞くことにした。


「どうされたんですか?」


「はーはー、俺は勇者の一人なんだが、魔王軍と戦って はーはー

 なんと、勇者軍はほぼ全滅した、俺だけは徐々に死に至る呪いをかけられながらも はーはー

 逃げ延びてこの街にたどり着いた、この呪い屋の看板を見て扉を叩いたところで意識が

 飛んだんだ はーはー」


「じゃあこの街にも魔王軍が押し寄せてくるの? それは大変」


「店長!ー、大変ですー、魔王軍が押し寄せてくるー」


「落ち着きなさい、装備からするとそこにいるのは勇者さんですね、どうやら呪いにかけられている様だ」


呪い鑑定玉を使って解析しようとしたが、『複雑高度な呪いのため解析不能』と出た


「今、当店には呪い解析鑑定人が不在だ、また居たとしても恐らく解析・解呪までは出来ないだろう

 ロイはどうだ?」


「俺がなんとか出来ないこともないけど、ちょっとした問題がある」


「はーはー、構わない、何もしなければどうせすぐに死ぬ、やってくれ」


「ティム!」


ーー勇者をティムしました。名付けを行いますか


「名前は『ライディ』で」


ーー呪いの状態はティムMaxで上書き解除され、健康体の従魔となりました

  十倍に強化されました


「はぁ??」


「良かったね、呪いは解けたよ」


「とっ、とにかく助かったんだな。納得できないところもあるが、生きてるよな? 良かった?

 名前も変わってしまったが、一度死んで生まれ変わったと思えば、既に転生前に死んでるけどな

 っていうか、人間はティムするもんじゃない、習わなかったか?」


「とりあえず仲間一人ゲットぉ、隷属の呪いより良いだろ」


「あんたは神の使徒かなんかか」


「全く違う」


使徒じゃなくて主神だもんね


ーー解呪Maxでも良かったのではぁ?

勇者といえばライディ◯ン。(古

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