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まんが日本昔ばなし 伝説のカルトアニメ 良い子のメルヘンじゃあないよ、毒もあればグロもあるよ 増補改訂版 

作者: 舜風人


テレビアニメの傑作といえばベストに入るものとして

ザっと5つや10は、すぐにも挙げられるが、、、

その中から、、ベストを選ぶとしたら、、、、、、、、

うーーん、、、、、

迷うことなく?、

といっても迷うが、、、


今、、ここで決めました

それは、、

その作品とは

「まんが日本昔ばなし」だと確信している。1975年 - 1994年まで放映されました

これ?みなさん、ご存じですよね?


「まんが日本昔ばなし」といっても、今は放送されていませんので、もしかしたら知らない人もいるんでしょうね。


こういう昔ばなし系のアニメって、似たようなのが、今でも時々?

どっかのテレビで放送されていたりして、、

でも、、私が言ってるのは、、そんなのじゃありませんよ、


私が言ってるのは、、あの、、伝説の名作(怪作?奇作?)の、、

昭和50年から平成6年(1975年 - 1994年)まで続いた、

あの国民的な、、あのアニメですよ。

日本人の琴線に触れるというか、、


日本人の原風景を見せてくれるというか

ナレーションは時田富士夫と市原悦子の、まさに神がかり的な「語り」で、私たちを、

とりこにしてしまうのです

この独特の「語り」について今ここで私がいくら解説してもわからないと思うので

実際に見て聞いてもらうしかないのだが、、



このアニメですが、、

、なんというのか、、

作画自体は素朴系?で

まあほっこり系、、なんですが、、

内容は、、こういう民話の原型というか

闇が深い、、深淵をたたえているのです。

民族心性のフォークロアが、そのままでアニメ化されてるんですよ、

オブラートにくるんだり

お子様向けに、やわらげたりしていないのです。

だから毒もあれば

グロもあります、


えーーー?こんなの子供に見せていいの?

、、って、ほど、、、怖くてグロいお話もあります。


こんな、年取った私でさえも、、私が今でもトラウマな、お話もありますもの。


それってどんな、お話かって?

それはそうさなあ、

いま思い出すならば、、、


「墓場の犬」とか、、「猫岳の怪」とか、、、「飯降山」とか、怖かったなあ。


まあもちろん、面白おかしいお話も、当然あるわけですが、そういうのだってどこか

児童用に、マイルドタッチに、改変されてオリジナル民話をゆがめてしまったのとは


一線を画してたものなあ。


今は、倫理規定や、グロ規制がやかましいから、

そういう怖い系の民話とかは、最初から、児童向けにはカットされてしまうしな。


絵本とか、、幼児書の日本昔話ってのは、、

もう、毒にも薬にもならないような人畜無害なものしかないしな。


でも、、この「まんが日本昔ばなし」は


そんなマイルドなお子様アニメではなくて


とにかくもうカルト的な内容の


毒もあれば

グロもあれば

オカルトもあれば


とんでもない


ぶっ飛んでいたアニメだったんですよ。


そもそも民話って。民族心性の深層から出てきてるものですから

民話の原型ってそもそもグロくって毒なんですよ。


確かにグリム童話などにも

カニバリズムとか

近親相姦とか

兄弟同士の殺し合いとか

子(親)殺しとか

捨て子とか、、、、、、、、

そういう

とんでもないお話が含まれているわけですが


この日本昔ばなしにも

そういう怖いお話が大量に

含まれているんですね。

そもそも民話というのは

本来の姿というのは

こういう怖いものが主体だったんでしょうね。


それが近代になって、、倫理規定がやかましくなって、、

あげく、児童向けにソフティケイトされて

マイルドにされて、、、、、


たとえば、、、、、、、、、


「カチカチヤマ」では、、、本当は、、、

狸はおばあさんを殺して肉を捌いて「おばあさん汁」にして

何も知らないおじいさんにそれを食わせたというのが、、、、、、、、

原話なんですが


それでは残酷すぎるのでそこはカットされたというのが

今の一般に流布している「かちかち山」なんですよね。


というわけで

わたしの今でもトラウマ級の

さてまんが日本昔ばなしの

コワイ話ですが私が実際その当時見た物で


印象深いものを選別してみました。今、、これらのオハナシを

テレビで放映できるのでしょうか?


今はいろいろと倫理規定がやかましくて、法律や人権、差別、に対する権利等が

表現の自由よりも重視されるご時世ですから

こういうお話はちょっと今のテレビでは放映不可?かもしれませんね。


グロもあるし

スプラッター?もあるし

残酷もあるし

今のご時世では放映不可?かもしれませんよね。





さてそれでは私の「日本昔話」のトラウマ級のお話の以下は私の極く個人的なチョイスですよ。

各話については以下のデータベース↓でご確認くださいね。

そこに詳しく乗ってますからね。


茸の化け

夜中のおとむらい

一六人谷

イワナの怪

沢女

キジも鳴かずば

飯降山(三人の尼さん)

佐吉船

猫岳の怪

日高峠の大きな手

吉作落し

亡者の通る道

死神

墓場の犬

雪女

猫山の話

かくれ里のふしぎ

牛鬼渕

汗かき鉄砲

じゃれこうべの歌



まんが日本昔ばなし  データベース あらすじガイド

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=398



アニメ全話  リスト 動画

http://nipponmukasihanasi.seesaa.net/article/387182385.html








〇付録


ここで  

飯降山(三人の尼さん)

についてナレーションは時田富士夫と市原悦子風にアレンジして

ご紹介してみましょうかね?

なんとなくその、雰囲気がつたわれば幸いですよ、

なおアニメのそのままではありません。

わたしが適宜、脚色していますのでご了承くださいね。








☆飯降山(三人の尼さん)



むかあしの、ことじゃッた。


3人の尼さんが、奥深い山へ修行のため登って行ったそうな。

一人は年長の穏やかなまるで観音様の化身のような人じゃッたそうな。

二人目は年のころ30過ぎの気の強そうな人じゃッたそうな。

そして3人目はというとまだ歳は18くらいの若い尼さんだったそうな。


3人は山深く入り、それこそ木の根草の葉で飢えをしのいで修行に励んだそうな。

山に来るのはふもとのきこり達と猟師くらい、あとは誰も来ない。

きこりたちは尼さんたち飢え死にしないかといつも気にしていたが、

修行の妨げになってはと、あえて、近づかなかったという。


ある日のこと、きこりが山に行くと、奥深い空き地に

山鳥の羽が散乱し、食い散らかした跡があったそうな。

さては尼さんたち空腹で、山鳥を食ったなと、きこりは思ったそうな。


そういえば尼さんたちが来てから数ヶ月、尼さんの空腹も頂点に達していたろうて。

修行のためとはいえ、さてさて何を食って飢えをしのいでいるやら、


きこりたちはそれとなく、誰言うとなく、山仕事に行くとは、むすび(おにぎり)をそっと、

尼さんたちの庵の近くの切り株においていったんじゃと、


そして次の日行くとむすびはなくなっておった。


ある日のこと、一人の猟師が山を歩いておった。

すると真新しい土まんじゅうを発見したそうな。


そして通りかかった尼さんはなんと一番年若い尼さんがいなくて、二人きりだったそうな。

聞くと一番年若い尼さんは亡くなったのだそうな。

二人の尼さんはその土饅頭に振り向きもせずいってしまったそうな。

さらに月日は過ぎて山はもう秋も終わり初冬だった。


ある日きこりが山へ入ると、なんと一番年長の尼さんしかおらんかったそうな。

聞いてみると中年の尼さんもなくなったそうで、

二つの土饅頭が並んでおったそうな。


そして山はいつしか冬となり猟師もきこりももう、山へは行かんかった。

あの最後の年長の尼さんどうなったかしらと村人は皆思ったが、

恐らく冬の山で飢え死にしたんだろうよと皆思ったそうな。


だが、冬の山へいってまで調べる勇気はだれも無かった。

そして春が来て、村で春一番にある日一人の猟師が山へ入った。


そして尼さんたちの庵に行ってみると、

中になんとあの年長の尼さんが服はぼろぼろ、髪は茫茫で

まるで山姥のようになって生きていたんだと。


いったい尼さん何をこの冬の山で食って生きていたんだろうか。

村人は皆いぶかったそうな。

だがその謎はすぐに解けたそうな。


次の日聞きつけた村人たちが山へ入り、

亡くなった二人の尼さんの墓を見に行くと、

そこには、

あの、二つの土饅頭は明らかに掘り返されて、

白骨は散乱して、肉はすっかりなめ取るように、

しゃぶりつくされていたんだそうな。

皮ひとつ髪の毛一筋も残されていなかったそうな。



、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、おわり


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― 新着の感想 ―
[良い点] 懐かしい。 [一言] リアル視聴世代ですが、怖かったですねぇ。 自分も、今でもトラウマです。 耳なし芳一が怖いです。
[良い点]  飯降山他幾つかはYouTubeで見られますよ。  見たことがない方は是非是非! [気になる点]  カルト? [一言]  まんが日本昔ばなしは、「間」が良いんですよね。  まんが日本昔ば…
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