会談
ちょっといつもよりも長いかもです。でもこれでもまだ短いかなぁ。
阿修羅、メシル、恋の3人はクツキの部屋にいる。部屋に入ってすぐクツキはご飯を作る。といってキッチンヘ向かっていった。
タナトスオンラインにも料理というシステムが存在する。料理や鍛冶、合成、建築などの日常スキルは各町にあるギルドホームからスキルを買うことが出来る。もちろんそこにもLVという観念があり、料理をすればするほど、武器や防具を作れば作るほどスキルLVはあがっていく。また、スキルのLVが上がれば上がるほどより高度なものが作れるようになったり、より正確な仕事が出来るようになったりする。このシステムによって町から出ずに鍛冶屋や食堂をやってこのゲームを楽しんでいるものも多い。とくに鍛冶屋は宝石を使った武器強化には必須であるため、需要は大きい。
「.........おまたせ...」
白髪の巫女、クツキはたくさんの皿を持ってキッチンから出てきた。
「おーおいしそうだよーアッシュー。」
黄色髪の少女、恋はクツキの持ってきた料理をまじまじと見ている。
持ってきた皿が並べられるとようやくご飯だ。
「そういえば名乗ってなかったな。俺は阿修羅。二つ名は首切り。LVは84だ。」
黒髪の男、阿修羅はクツキの作った料理を食べながら名乗る。
「....知ってる....2位の首切り...」
クツキは料理を食べようとミートパイに手を伸ばす。
「私は...知ってるわよね。まぁ一応名乗っとくわ。私はメシル。2つ名は雹導。LVは79よ。」
青髪の女、メシルも料理を食べながら名乗る。
「...あなたの雹の魔法...すごかったから覚えてる....」
クツキはミートパイを両手で持って食べている。
「あら。ありがとう。」
メシルは満足そうにいう。
「私は恋。二つ名は奔雷。LVは82だよー。それにしてもおいしいねー。バクバク」
恋は食べる手も止めずに名乗る。
「...ありがとう....あなたも有名...ダガーランカー...」
クツキはミートパイを食べながらいう。
「それにしても恋たべすぎよ。なくなっちゃうじゃない。」
メシルはあきれながらいう。
「だってほんとにおいしーんだもん。」
恋は少しふくれ面になっていう。
「大丈夫...まだあるから.....」
そういってクツキはキッチンから料理を持ってくる。
「わーいわーーい。」
恋は大喜びしている。
「すごい量作ったんだな。」
阿修羅は驚く。
「保存がきくから....」
タナトスオンラインで作った料理は劣化をすることはない。冷えたりはするが暖めなおせば元通りの料理になる。よって持ち運び可能なパンなどの料理はよくダンジョンにも持ち込まれている。ただ腐食MAPや毒ガスMAPに入った場合、料理は全滅する。
「本題に入ろう。」
全員が食べ終わると阿修羅が話を切り出す。
「俺たちはこれからギルドを作る予定だ。」
ギルドという言葉を聞いてクツキは顔をしかめる。
「白巫女の件についてはよく知っている。よく知った上でタナトスアリアの討伐を手伝ってほしい。」
「....そのメンバーなら私がいなくたって....」
クツキは顔を落としつぶやく。
「どうにかなるかもしれない。でも確実じゃない。だからといってそこらにいるプレイヤーを連れて行っても足手まといにしかならないかもしれない。だから白巫女に手伝ってほしいんだ。」
そういって阿修羅は頼み込む。
「...あの件...私がアーティファクトを盗んだのは本当よ...」
クツキは顔を落としたままいう。
「あの日のことはなしてくれないかしら?」
メシルは微笑んでいう。
「わかった。」
クツキは顔を上げる。その目には涙がたまっていた。
「...あの日...ログインしたらクリスがいてギルドの解体のことを知った...コントロールには多くのアーティファクトがギルド資産として残っていた...ギルドが解体されるとギルド資産としてギルドに残されているアイテムはすべて消滅する...がんばって集めたものがすべてなくなってしまう...それが耐えられなかった...考えてダンジョンにいくことに決めた...ダンジョンにいくことを理由にギルドに残っていたアーティファクトをすべて借りた...あとはダンジョンにこもって解体を待ったの...」
クツキは涙篭りながらはなす。
「...アーティファクトはあとで市場に流そうとした...でも市場に行くと見張りがたくさんいた...もうその日のうちに町に出られなくなった...それ以来このパグスラトかダンジョン以外の場所にいってない...」
クツキはそういって金庫からカードの束を出す。
「...これらはあの件以降使ってない...私1人で使ったらいけない気がして...」
そういってカードを阿修羅に渡す。
「...よかったら好きなのを持ってって...これらがあれば私がいなくても...」
「だめだ!」
阿修羅はクツキの言葉を一掃する。
「わぁ!アッシュ?」
恋が大きな声に驚く
「気が変わった。噂でギルドに入ることに抵抗があることは聞いていた。無理に入れる気はなかった。でも会って話してみてお前はただ怯えているようにしか思えない。もしギルドに入ったらそのギルドが潰されるんじゃないかとな。違うか?」
「.......」
クツキは黙ったまま俯いている。
「べつに話を聞いて同情したわけじゃない。ただお前ならこれから作るギルドに入るにふさわしいと思っただけだ。それにお前を含めても全員ランカーのギルドだ。そう簡単には潰れねぇよ。」
「......いいの?...」
クツキは顔を上げる。
「さっきからそういってる。それにそれが目的できたわけだしな。」
阿修羅は手を差し出す。
「よろしくな。」
「.....よろしく...」
そういって2人は握手を交わした。
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