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タナトス  作者: 紫恋
序章:ギルド作成
4/21

集合

溜め込んであったのでやや修正してのアップです。

ややながくなりましたがよろしくお願いします。

青石を獲得した阿修羅は今とてもピンチであった。きっと誰であっても抗えないものに襲われていた。


「ねみぃ...」


睡魔である。


そう彼は5匹もの『スノウマン』の討伐をしたことによりかれこれ20時間ほどぶっ続けで寝ていないのだ。

いくらゲームに慣れてるとはいえぶっ続けは厳しい。




「よし!寝よう。ふぁー」

大欠伸を欠きながらその日は眠りについた。















「あー寝たりねぇ...」

アッシュは中央街『グラディオス』の酒場「リランチ」にきていた。店内はとても落着いていて酒場というよりは喫茶店といったほうが正しいであろう。



「たしかにメシルここって言ったよなぁ」


ここはメシルが指定した場所である。そろそろ約束の時間のはずだ。


「あーッ!!あっしゅーーーー」


「メシルおせーじゃねブヘッ!!」

ふと阿修羅が声がしたほうを向くと小さな女の子が阿修羅の顔面目掛けて突っ込んできていた。こんなことをするのはこの世界には1人しかいない。



「毎回突っ込んでくるのは止めろ。」

阿修羅は半ば諦め気味にそのショートカット気味の黄髪の女の子にいった。



「はーい♪」

そして毎度のことながら反省の色が見られない返事...



今突っ込んできた女の子こそこの世界で3番目の女...いやガキだ。


名前は「恋」そして二つ名は『奔雷』。その小さな体からは想像できないほどの戦闘センスがある。武器は二刀剣である「蒼雷」と「紫電」である。


二刀剣は連撃性に優れているが一撃の強さは両手剣や斧と比べるとかなり劣る。さらにリーチでも劣るため超至近距離での戦闘が基本となる。もちろん敵に近づかなければならないためダメージを食らう機会は相当なものだ。よって二刀剣を使うプレイヤーはほとんどいない。いや『使える』プレーヤーがいないのだ。そんな武器で3番目まで上り詰めた。「恋」のすごさはこの世界では一つの伝説みたいなものになっている。


たとえば大型龍族モンスターである炎龍『バハムート』にたった一人でつっこんでいく少女をみた。とかこりゃまた巨大ダンジョンそれもふつうランカーでもPT(パーティー)を組んで突入するような場所からのこのこと出てくる妖精をみたとかそんなんである。妖精というには凶暴かもしれないがおそらくそれも恋のことである。


そもそも恋の強みはソロで大抵のことはこなせることである。ダンジョン攻略も然り、大型モンスターの討伐もまた同様にである。そのためこれまでもランカーでありながらギルドに所属していなかったのであろう。


二刀剣は二刀一対であるため。二刀で一つの名前がつけられるのが普通である。しかし彼女の持つ武器は一刀ずつに名前がつけられている。おそらくレア武器であるのだろう。


この世界にはレア武器、レアアイテムなど特定の敵からまれにゲットできたりある一定の条件を満たさなければもらえないアイテムなどを総称して『魂を宿すもの(アーティファクト)』と呼ぶ。もちろん今阿修羅が持っている『紅月』や青石もその一つである。

またそれにも等級というものがあり、レア度の低いものからレア、レジェンド、エピック、ユニークである。


ユニークに関してはゲーム内で1つしか存在しないアイテムであり装備アイテムのみに存在する等級である。あまりにもお目にかかれない代物であるためプレイヤーの間では『神器』とも呼ばれている。


「ねぇあっしゅーメシルまだなのー?」

む?なぜこいつからメシルの名前が出てくるんだ?まさか...



「まさかお前もメシルから?」


「うん!」

恋は笑顔で答えた。


そうか...だいたいわかってきた。まぁいいや。どうせ声かけるつもりだったしな。



「アッシュー恋ーお待たせー」

青髪の女はこっちに向かって走ってきた。



阿修羅とメシルそして恋...この世界でランカーと呼ばれる3人は一つのテーブルに集まったのである。

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