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タナトス  作者: 紫恋
1章:白黒の少女
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邂逅

本当に申し訳ございません。新学期が始まったおかげでほとんど時間がとれずかなり間があいてしまいました。

では最新話をどうぞ。

「ここですね。」

人が横一列に10人は並べそうな広い回廊が終わりを告げたと同時に黒髪の少女メルが主である阿修羅に伝える。


「行きましょう。」

つぎに白髪の少女リルがそういって広い回廊から何の隔たりもないさらに広い空間に進んでいく。



オアシス都市についた翌日すぐに砂漠の地下ダンジョン『カタコンベ』のボスモンスターである『意志をもつ岩』の討伐に成功し、それから数日は灯の経験値稼ぎとクツキの新しいスキルの検証などで時間を潰していたのだが、一向に転職に関わる情報が入ってこないため痺れをきらせたメシルが別行動を提案し、全員賛成でオアシス都市で『モノトーン』のメンバーは一時別行動を取ることとなった。その後も阿修羅はメルとリルと共にカタコンベに篭っていた。現状で最高難易度のダンジョンだけあって阿修羅1人だけではかなり厳しいダンジョンであるのだが、メルが強化スキル、リルが弱体化スキルを習得したため、各自ある程度の敵の処理が可能になった。そしてその狩りから帰り、メルとリルを宿に残し、広いオアシス都市の中を周っているとある程度遅れてここにやってきたであろうプレイヤーの一団が広場の手前の狭い通路に座り雑談をしていた。阿修羅はそこまで短気でも、ましてはここで騒ぎを起こして面倒くさいことになるのがいやだったためそのまま、その付近の露天を見てプレイヤーがいなくなるのを待っていた。するとプレイヤーの一団の話し声が聞こえてきた。






「おい、ここのダンジョンの難易度やばいぞ、雑魚敵ですら1匹に3人以上でかからないとあっという間に体制を崩されてデッド判定だ。」

そう阿修羅からは顔は見えないが、やや太り気味の男が身振り手振りで話した。



「だな。明日は全員でいくべきだな。今日は抜け道のおかげで助かったが、また『魂を持つ火』に追いかけられちゃたまんねぇ。」

そういうのは小太りの男の隣に座っている痩せ型の男だ。頭にはバンダナ、そして顔はよく見えないがメガネ、またはサングラスをしているであろう。


どうも話を聞いたところによると、ここに座っている10人がパーティーを組んでいるようだ。しかし今日はここに来て初めの日だったため、ダンジョン探索組と町探索組に分かれていたようだ。10人中6人はダンジョン、残りが町だったそうだ。


はっきりいってそこまで特別なことはないような他愛のない会話であったわけだが、阿修羅が話しを聞いて気になったことがあった。『抜け道』このワードが頭に引っかかっていた。抜け道自体はダンジョンにおいて珍しいものではない、むしろほとんどのダンジョンにあるといってもいい。その多くが隠し部屋や特別なアイテムなどの要素が組み込まれているような場所であるわけだがその発見者である一団は生存のことばかり気にしていて特別探索せずにオアシス都市に戻ってきたようだった。阿修羅は最深部の探索は完全に終えている。それにあの一団のLVを見ても、かなり浅いところにあると予想した。さらに『魂を持つ火』の出現場所となるとほぼ1点のエリアに絞られる。あの一団は明日、隠しエリアを探索するといっていた。阿修羅はすることを決め、先ほどまで、プレイヤーの一団が座っていた道を踏んで宿へと帰っていった。







「メル、リル、ダンジョン探索にいくぞ。」

宿の一室。といっても相変わらず酒場の2階に宿を取っていた。ここ以外にも宿があるとわかってはいたのだが面倒くさいと思い、そのまま暢気に構えていて、いざ移ろうと思ったら、ここ以外の宿屋を一室残らず取られてしまったというなんとも間抜けな理由なのだが、だいぶ探索を終え、他のエリアへ行くプレイヤーも多くなり少しは開いてるとは思うのだが、ずっと住んでいることでなんともいえない愛着が湧いてしまったようだ。設備は良いとはいえないが、酒場がすぐ下にあるため、若干便利というわけだ。




「今からですか?」

メルはすでに、風呂を上がり、バスタオル1枚巻いただけの姿であった。阿修羅も初めのほうこそ、その姿にドギマギしたりしていたわけであるが、メルとリルが現れてから1ヶ月、ずっとこの調子なので、いい加減に慣れていた。


「ああ、それよりリルは?」

広いとは言えない部屋であるがこの一室を3人で使っている。いくら金欠だとは言っても1人一室宛がうくらいの金はあるのだがメルとリルの2人が頑としてそれを許さなかったため、3人で一部屋という形になっていた。



「リルなら今日の清算に行っています。もうすぐ帰ってくると思います。」








「ただいま帰りました。」

メルのいうとおり、5分ほどベッドに寝転がって休んでいるとリルが帰ってきた。


メルとリルが揃ったところで、先ほど得た情報を話し、今からのことを話す。一般的にはかなり邪道な方法であるが、MMOでは情報が命。それを無用心に町の道のど真ん中で話していた一団も悪いであろう。





そしてたどり着いた巨大な空間。そこはここにくるまでとは比べ物にならないほどの数のモンスターが湧いていた。


「あれはッ!」

阿修羅はその大量のモンスターの奥に人型の影を見た。



━━━━━━待っていた━━━━━━


その影の低い声が、広い空間に響いた。

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