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タナトス  作者: 紫恋
1章:白黒の少女
18/21

天空の巫女

なかなか思いつかなくてかなり日が開いてしまいました。すみません。前の投稿のときにはもうすでにこれを書き始めていて余裕だと思っていたらこのざまだよ。ほかの話も若干修正してあります。

━━━━━セント=グランツ大聖堂━━━━━

かつて、この空中大陸クラウドの民が天空竜『グローリアス』の怒りに触れ、その怒りを 鎮めるために建てられたものだと云われている。阿修羅たちはその聖堂に入ってすぐのホールにいた。中は庭園のようになっており、木や噴水など、その1つ1つにもどこか神々しさを感じる。


「んー来たはいいけど巫女ってどこにいるんだ?」

阿修羅はクツキに聞く。


「...こっち....」

そういってクツキはそそくさと右側の聖堂の兵士であろうNPCが塞いでいる大きな扉のほうへ歩いていく。全員それに続く。




「....通して...」

クツキは兵士にこうつぶやく。


「ここは関係者以外立ち入りは...ッ!!」

兵士はクツキを見て驚き、待ってろと言い扉の奥へ消えていった。


しばらく待っていると兵士は帰ってきて、扉の中へ阿修羅たち諸共入れてもらった。どうやらパーティーを組んでいたため入れられたらしい。そのまま兵士に連れられ、聖堂のさらに奥にあった先ほどの扉の倍近くある扉の前に来た。


「この先に巫女様が居られます。どうぞ中へ。」

そういって兵士は扉の横へ立つ。


そのまま阿修羅たちは扉を開け部屋へと入ってく。








部屋の内部はさきほどの聖堂の雰囲気とは一点壁、床が薄いピンクで統一されており、部屋には真ん中に天蓋付ベットがあるだけだった。


「━━━━━あなた方を待っていました━━━━━」

そう通る声を響かせたのはベッドに座りこちらを見ている巫女であった。身長はだいたい145cm前後でしゃべり方とは裏腹に幼さが見え隠れする容姿だった。その巫女服は上から下まで白で統一されているクツキとは違い。その巫女は黒であった。




「.....なに?..」

そういった巫女にもクツキはいつもの無表情を崩さず問う。



「━━━あなたに私の力を捧げます━━━」

天空の巫女は両手を胸の前に組んで言う。


「...あなたは天空の巫女...力がないと困るんじゃ?...」



「━━━私の力は━━━」

そういいかけると同時に天空の巫女は力なく倒れる。


阿修羅が反応する前にクツキは簡易魔術『エア』で倒れる巫女を浮かせ衝撃を和らげる。



「━━━━━こちらへ...こちらへ来てください━━━━」

やや余裕のない表情で巫女はクツキを呼ぶ。それを聞いてクツキは倒れている巫女のもとへ向かい膝を折る。


「━━━私はもうもう長くありません。しかしあいにくこの巫女の力に耐えうるものがいないのです。あなた以外には。どうかこの力受け取ってもらえませんか?天空の巫女なんて職お飾り程度のものに過ぎませんが、この力はあなたの役に立つはずです━━━」


それを聞いて納得したのかクツキは一度だけうなずく。


「━━━ありがとう━━━」

その言葉と共に巫女はクツキの胸に手を当て力を注いでいく。


「ッ!!」

クツキの胸に当てられた手が徐々に発光していくのと同時にクツキの顔は苦痛にゆがんでいく。



徐々にクツキの体を覆っていくその光は1度クツキの全身を覆い。そして一気にはじけた。


そこにいたのは天空の巫女と同じ巫女服を身にまとったクツキだった。



プレイヤー、白巫女『クツキ』は2つ名『天巫女』を手に入れました。

システム音とともにこのメッセージが全プレイヤーのインフォメーションチャット欄に表示された。


そしてクツキはユニークジョブ、『祈り子』となった。


「━━━どうか....あなた方に幸福があらんことを....━━━」

その言葉を残し、天空の巫女は光の塵となって消えた。聖堂の外に出るときに何かイベントがあると思っていた阿修羅たちだが、特に何もなく聖堂をあとにし、天空都市『クラウド』に戻ってきていた。


クラウドに来る前にクラウドの周辺に広がる草原『ベネシス草原』で祈り子のスキルを試した。クツキは所持していたメルキルで現状覚えられるスキルをすべて取得したらしい。同時についてきていた灯も練習がてらベネシス草原のモンスターであるレッサードラゴンは体長6mほどのドラゴンとしては小型であるが、モンスターとしては大型モンスターに分類されるため、同LVや、それに近い場合はパーティーでの討伐が基本となっている。しかしレッサードラゴンのLVはだいたい40~50LV。そしてクツキのLVはドゥームフォレストで狩っていたときに74LVから75LVに上がっている。灯も今日戦闘職になったとは考えられないほど、レッサードラゴンに対して善戦していた。さすがに多少危ないときはあったがクツキの補助や回復によってダメージはないに等しいほどであったため、ほぼHPゲージを削られずに1体、1分ほどで巨体を沈めていた。


「さて、クツキもジョブにつけたし、どうするか。」

阿修羅たちはクラウドの酒場である『メハメド』に来ていた。酒場の中は賑わっており、テーブル席はすべて満員であったため阿修羅たち7人はカウンター席に座ることになった。カウンターはコの字になっており、角を挟んで座っているためどうにか話が出来るのであった。


「そうね。阿修羅も私も恋もさっぱりわかんないから新しくでたところでもいってみる?」

メシルはそういってグリーンカクテルを頼む。カクテルといってもこのゲームでは酔うことがないため炭酸ジュースといったほうが正しい。


「わ、私もついてっていい?」

灯は熱でもあるのではないかというくらい顔を赤らめながら、阿修羅に聞く。



「んー灯がいれば頼もしいけど当てがないし、ギルドの問題って感じだからな。」

灯は基本的に生産プレイヤーであるためこの実のあるかどうか怪しい旅に連れ出すのは阿修羅としては申し訳がなかった。すると予想外の言葉でその申し訳なさが無駄なことだと悟る。


「で、では、私もギルドにいれてください!」

灯は自分でも混乱していた。いままで散々ギルドの勧誘を断って、ギルドなんて絶対入らないと決意したのは数日前。それにもかかわらず今自分は何を口走っている?


だがその思考を捨て考える。しょうがないじゃないか。突然現れた昔なじみの顔。ゲームであるにもかかわらず恋ではないかと錯覚してしまっていたその相手がギルドを作り、女を囲っている。自分もそれに加わりたい思うのは仕方のないことである。そう自分を納得させ阿修羅の返答を待つ。




「でも灯はいいのか?最初あったときなんか「そのときは気が立っていたんです!!」」

阿修羅の言葉はいつもの灯では考えられないほど大きな声の灯の言葉に遮られる。同時にギルドウィンドウに加入申請が届く。見る間でもなく、灯のものだ。



「まぁ拒む理由もないし。よろしく灯。」

そういって加入申請を受諾し、灯はモノトーンの一員となった。




次回投稿未定

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