第1話 始まりと出会い
物語の始まりです。
厳しく見てやって下さい!
プロローグ
誰しもが見る夢それを作り出す者がいる。
人間動物、何気なく考えてた事が夢へと変換される。
それは自身が体験した事したい事、現実的な物から非現実的な物まで様々な物語を作り出す事ができる。
大空を飛ぶ鳥達の様に自由に飛び回りたい。
宇宙飛行士になり無重力に体を任せたい。
ありえぬ幻想だって叶えられるやもしれない。
良いと思える夢もあれば悪い夢もあり心の模様思いの強さそれらに応じて夢が変わる。
また現実に起こる未来を伝える夢予知夢
伝う者とし100年に1人この世界その世代に選ばれた人間が人々に災厄、幸いを告げる予言者とし、敬われるそんな記憶と夢の物語が昔々より続けられている。
ある者は夢を作り、ある者は夢を操り
これから語られる物語は夢と現実が入り混じりその役目に任された者の話
創造しうる事全て意味を成していく。
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「あ〜ぁもぅ朝になっちゃった〜マジでヤバいんですけどぉ〜」
西から日本を照らす太陽が登り数時間後の朝、家が立ち並ぶ住宅街の塀その上を鳥達が憩いに集まり猫がひと眠りしたり、いつもならそんな光景が目に浮べるだろうか。がしかし!人が歩いている、人間の平均身長152〜172cmからして見れば20Cm!ボールペン位の背丈金色の髪の毛小麦色な肌の色!目元ぱっちりぷっくりした唇いわゆる派手目に見える女の子!ギャル↑だ。
服装は黒い繋ぎ服、作業着的な身なりの小さいギャル↑が肩を落とし足取り重く住宅が並ぶ塀の上をゆっくりと歩く。季節は桜が満開春風が地面に落ちた花びらを優しく踊らせる。
そこへ1人の青年が慌てる様子で……
「あーー遅刻ぅー寝過ぎちゃったなー」
住宅街を走り駆けて行く、今年から高校生になった身長は165cm黒髪短髪目は丸く幼さがある猫顔。ブレザータイプの制服に、手には飲みかけの野菜ジュース背中にリュックとごく一般的な学生
何の偶然か堀の上を歩く小ギャル、遅刻しそうで走っている高校生は運命の出会いをする。
高校生が少し前の堀の上に動く何かを認識する。
「あれ?なんだ、小さい何かが…」
丁度小ギャルの横に差し掛かりお互いに目が合う、その瞬間何故かこの世から時間が止まったかの様にゆっくりと時が流れる
「ん?人間か、えっ目が合ってない?嘘っ!?」
高校生も気づいた、それが小さな人である事を。動揺したのか口に含んでた野菜ジュースを一気にぶち撒けた
ーーーブゥぅぱぁぁぁーーー
「ぶぁ〜〜!?ちょっと〜いきなり大胆すぎでしょ〜が〜!」
頭から足先にかけて全身に野菜ジュースをかぶって少し食い気味に、驚きと小さな怒りを表した。
「ごめんなさーい、ビックリして吹いちゃいましたーすいまっ…えっしゃべってる?」
呆気に取られた顔をみせ立ち止まり、キョトンとし見つめ合う...
「え〜〜〜〜っウチが見えてるのっ!ありえないんですけど!」
お互いに驚いて目の前にいるいわば小さいおっさんと言われる都市伝説の様に小さいギャル、かたや姿は似ても大きさが自身の10何倍も違う存在と遭遇した事を。
「色んな意味で運命感じるは、ウチが見えてる事と初対面でスプラッシュされたの初めてだわ」
「あははっ本当ごめんねこれ、ティッシュしかないけど、聞いていい?君は人?妖精さんにはちょっと遠い様な…」
顔と服を受け取ったティッシュで拭きながら小ギャルが話す。
「妖精さんじゃなくて残念ね一様同種よ、貴方達は地上、ウチ達は地下ってゆっても百キロ下だけどね!まぁ〜今言っても信じられないでしょうけど」
プンプンし続けて話す。
「てゆうかなんで貴方ウチの事見えるわけ?バレない様に加工してるのに!?まっいいわ」
いいのかよっ!と天の声も思わず言ってしまったが小ギャルは肩から腰にかけて下げてる小物が何点か入りそうなポーチからスプレー缶に思える筒状の物を手に取り、書かれている文字に目を通し驚きと不満を露わにする。
*陽の光すなわち、太陽の光には適用せず*
「太陽の光は無効なんて知らなかった〜〜!」
そのスプレー缶を自身の頭から体腕足とふりかけて。
「ちょっと待ってなさいよ!」
時として10秒程流れる...。
「どう?やっぱ見える感じ?」
「バッチリ見えてる」
(ギャルは辺りを見渡し…)
「あらそう…幸いにも貴方しか周りを確認してもいない様だし、よしとするわ」
「えっいいの?てかまだ頭がついていかない様な出来事が多すぎて理解に悩むけど、ははっ」
不安を匂わせ、軽い微笑で返す。
「ウチの事見える時点で予定外だけど、スプラッシュのお礼はして貰わないと!よっとっ!」
話し終わると小ギャルは高校生のブレザーの左ポケットに入り込んだ。
「わぁっ〜ビックリした〜」
「それより貴方走って来てたけどなんか急いでたの?」
高校生は登校中である事に気づいてた...
「あっーー学校遅刻しちゃうー!?」
緩やかに走り出し、徐々に速度をあげて学校へと向かう。
「お詫びしたい気持ちはあるんだけどさぁー今学校に行ってる途中でさ、驚きの余韻もあるし」
「そうね急いでる感じは伝わるわ、ウチはビックリ越して落ち着いてきたわっふぁ〜〜ぁ」
あくびで軽く眠そうな様子をみせた、小ギャルにとって胸ポケは丁度いいサイズであった。
「お礼なんだけどさぁ〜ウチの仕事手伝ってくれない?あっ自己紹介がまだだったわね、ウチの名前はキセラ、簡単にゆうわね」
走ってるのもお構いなしに淡々とかつ、ゆっくり話を進め…
「貴方達が寝る時に見る夢あるじゃない?いい夢だったり嫌って感じたり何かを察したり、画像の断片や映像で見せてくれる事が多いわね」
「でも大体うる覚えだったり見たよ〜な気になったり曖昧よね?それをウチ達が物語、記憶に結び付けるお手伝いをしてるの!お解り?」
「いいえ、全く……」
「ま〜そうよね、いい夢見たな〜とかリアルな夢だったな〜て!快適な眠りをお届けしたり、時には何かを知らせたり気づかせたりとっまぁ〜っ急にこんな事聞かされてもポカ〜ンって感じでしょうからおいおい説明挟んでいくわ」
「ふぇ〜夢が関係してる事はすっごく伝わったよ!こっちも自己紹介!僕の名前は夢我」
「あっお〜け〜無我ね!ウチは新米でさ〜人の年で16才なったら修行でこっちに上がって力を磨いて身につけるのよ!でもさ〜スチャバのストロベリフラペチーノやらさキャラメルフラペチーノ、他にも誘惑多過ぎないぃ?!」
「タピオカなるツブツブもヤバいあれ何個でもいけちゃう!小粒だともっといいけど、でかいのよねぇ〜、地上サイコ〜って浮かれてたら朝よ、夜型なのよねウチ!」
喋り終わったと同時に胸ポケの奥に小さくうずくまり
「ちょっとウチ寝るね〜、歩きっぱなしで眠眠なんだわぁ〜ふぁ〜ぁ」
「えっあっはい...」
あくびと気の抜けた返事で一幕終えた朝
運命的出会いが終わり、始まりに繋がる。
ゆっくりと進んでいきます。
不慣れな分見苦しいかもしれませんがどうぞ宜しくお願いします。