表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モフロリ野郎は異世界で(仮)  作者: 穂波 麻耶
3/10

第3話  いつの間にか


 第一章 


 第3話  いつの間にか




ホームルームが終わり1限2限とつつがなく消化していく。

 今は3時限目の体育の時間だ。今日は体育館でバスケの試合が元々予定されていた。 

 

 「はい、各自準備運動したらチーム組んで待っててね!」


 と、体育の先生から指示かでた。うちは珍しいことに女の教師が体育の先生だった。 


「十夜、俺と組んで茜ちゃん誘おうぜ! 」


「いいぞ、だがそのぶん一人は欠員になるが?」


「いいんだ!俺が茜ちゃんに良いところアピールするところが増えるから」


「お前もめげない奴だな。まあ試合始まったらコートから出るから、精々アピールしまくってくれ。ミスしたらからかってやるから」


「いやそこは、応援してくれよ」


とのあとは茜もなんとか誘いチームを組んだ。クラスメイト等のチームわけも終わり、ランダムで試合が組まれた。自分達のチームは1回戦からだった。

 開始の礼をしたらコートから出て自分は見学にまわる。

 2年前自分は、中学時代バスケ部でレギュラーメンバーたった。だけど、3年最後のインターハイで大怪我した。

処置が早かったため少し障害が残るぐらいですんだ。でも、以前のようにはいかず運動系のものはできなくなった。

 インターハイ初戦、自陣からの切り替えしで運悪く相手選手からのチャージ、バランス崩してたところにその選手脚が自分の脚を踏み抜いた。

 普通なら踏まれる、巻き込まれるのだが最悪なことにアキレス腱を

踏まれることとなった。

 その結果、アキレス腱断裂の重症すぐに救急車にて病院に搬送されて

一時間後には麻酔をかけられていた。

 母に連絡ですぐに駆けつけて断裂部の接合手術と相成った。普通ならもつと時間が掛かるのだが、そこだけ運良くすべてがそろっていた。

 本来であればリハビリしたとしても、杖は必要ないにしても身体が大きく上下するくらいのびっこだが、運動が限定されてしまうがびっこを少し引くぐらいの程度ですんだ。 

 後日談としては相手選手は無理なチャージ行為を故意わざととだんじられ選手は退場、試合はそのまま続行されうちの中学の勝利で終わった。相手チームはインターハイの議会の方でも話に上がり以後インターハイおよびその予選試合への2年間の出場停止処分がくだされた。


 そんなこんなのことがあり自分は見学にまわっている訳だ。


 「十夜、また点数のほう頼むわ」


 コートから出るときにそうこえをかけられた。

 こいつは現バスケ部レギュラーの神代光輝で、文武両道イケメンで人当たりも良くすげえモテる。校内男子付き合いたい人ランキングで堂々の一位だ。更に噂だと茜と付き合っているとされている。 

(まぁ、茜に聞いたら烈火の如く否定されてキレられた……しかもご本人に噂のことで迷惑だと否定しろと自分と竜也同伴で言いに行く位嫌悪感もってたからな……)


 だからなのかやけにこいつは自分に当たってくる。周りからはわからない程度の低いものだか。

 同中でレギュラーメンバー同士だったときはそれほどではなかったけどまあまあ仲はよかったはずだ。


 

 閑話休題


 それから試合は続き、竜也はまあまあ活躍して茜アピールもしていた。ほとんどがスルーされていたが成績的には光輝のつぎくらいだった。


 「うは~、十夜一応2位なったぞ」


 「ああ、見てたから知ってるぞ」


 「そうだけど、なんかない?おめでとうとか何とか一言頂戴。なんか目立とうして失敗した人みたいだろ」


 「違うのか、茜すらあんまり見てなかった気もするな」


 「まじか、アピール足りなかったか。それともほかの奴見てたのか」


 「はーい、集合」


先生の合図でクラスメイトは先生の元に集まりはじめ整列した。 

 次回の授業内容の連絡等の話のあとは自由時間。とはいっても5分ほどの時間で授業が終わるまでの間だけだ。


  「今日は、竜也と十夜がかたづけ担当でよろしくね~」


「マジで、らくな授業時でよかった」


 「まぁ、バレーボールときは大変だからな」


「そうそう、バスケは網もポールもないからな。ボールだけかたしたらいいからな」 

 

 竜也は点数ボードを体育館後方の端まで持っていき、自分はボール籠を体育倉庫にいれてくるだけだった。自分がボール籠を担当なのは体育館後方に光輝とその取り巻きがいてめんどくさいからだ。

 

 ボール籠を倉庫にいれて扉から出ようとしたその瞬間だった。

 身体が動かなくなる。

  それと同時に眩いほどのひかりが視界を塞ぐ。

 身体の感覚だけが残っていた。眼は見えない、においも音も何も無い。

 そう自分が認識した途端、踏み出していた左足のももと腹から背中にかけて激痛がはしったのを知覚して、すべての感覚と意識がプツリと無くなった。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ