44/63
壊滅
-Warwolf ブリッジ -
対空監視システムがオペレーターの手を離れ、自動で追尾を開始した。
「どうした !? 」
「分かりません。システムの 60% が衛星軌道に向きました」
……衛星軌道?
「人工衛星は全滅した筈……」
赤城は自らの言葉に閃いた。
「まさか……山崎、分析しろ !! 」
オペレーターの山崎が振り返る。
「船が勝手に分析を開始しました。これは……」
トランスプラント・セル。
ディスプレイに赤く表示されたそれが、雪崩をうって大気圏突入。その数……。
「総数、追尾しきれません! 5000 以上を認識 !! 」
「なんだと !! 」
- 監禁室 -
「……宇宙?」
香織は涼介の目を覗き込む。これは、本気の目だ。
『遂に……来た』
涼介は天井を振り仰ぐ。
彼の目には見えていた。たった今、大気圏に突入した悪魔の群れ、楔の大群が。
「月だ。もう、あそこでしか止められない」
各国同時総攻撃 30 分前、北半球を中心に降り注いだ大量のセルは、各国機能を壊滅させた。これにより、国家と政府の単位が消失。
事実上、地球は停止した。
プレアデス 第5章 「奪還」 終
To be continue ……




