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     5

     - 渋谷駅 -

 まるで人気のない渋谷のロータリーに着地した Pleiades は、もはや力尽きていた。

 装甲も解除し、立ち上がる気力もない。

  30 分前に響き渡った爆発音が、涼介の心に不安をかき立てていた。

 ……恵美さん、まさかさぁ。

 なぜ、恵美は来てくれない。いや、そんなことは有り得ない。本能では理解していても、理性が悲鳴を上げる。

 AM内の香織の声も絶えていた。

 「もう……いやだ、一人はイヤだよ……」

 ふと見上げると、空は一面の厚雲に覆われていた。

 ぽつり、ぽつりと頬をうつ雨。

 「やっぱり、降った……」

 香織、恵美さん、洋介兄さん……。

 激しさを増す雨足に紛れ、意識の遠のく涼介の頬は別の物に濡れていた。



 「こちらエコー1。目標確認」

 2機のヘリ、ブラックホークが土砂降りの渋谷駅に降下した。

 『少年は保護、朝霞へ送れ。AMは丹沢、 GDS の連中と監禁だ』

  「了解」

 陸上自衛隊。

  慣れた動作の隊員たちが、意識のない涼介と香織をそれぞれの機に積み込み、雨空に離陸した。



  プレアデス 第4章「訣別」  終


   To be continue ……

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