過去なんていらない
- 永田町 -
制御盤に立つ男が振り向いた。
「 Vega!? 」
Syleus の感性は仲間の断末魔を受け止めた。そして、もう一つ……。
「そうか涼介、やはりお前か !! 」
- 神宮外苑 -
「……す、すごい」
圧倒的なその姿に、岐立する Pleiades の偉容に、香織はそう呟くしかなかった。
「……なんで」
呻きを洩らした涼介は、剣を突き立て膝から崩折れた。
「思い出したくなかったのに……」
地面に両の拳を叩き付けた。何度も、なんども……。
「なんで俺を戦いに引きずり込む!」
それは絶叫に変わった。
「リュオス!イィリエ!ソンフォ!ゼブリア!ガイアス!クレシダ!オルディア!……父さん !! 」
香織は Pleiades の肩に手を当てた。
「思い出したんだね……」
その手をはね退けた。
「イヤだ!過去なんていらない!終わった筈なんだ !! 俺を残して、みんな……思い出したくなかったんだ !! 」
果然、起立した。
「 Syleus ……いや、兄さん!」
フィンが展開。
「もう誰も殺させない !! 」
スラスターに蒼い光が灯ると、直後弾かれるように飛翔。
「望み通り行ってやる。みんなを殺した兄さんの元に……」
永田町のクレーターへ、蒼い流線は真っ直ぐに伸びた。
「ぅおぉぉぉぉぉ!」
プレアデス 第3章「強襲」 終
To be continue ……




