20/63
敵対
5
-GDS 集中発令所 -
『 This is Wyvern toControl,Clearance please』 Wyvern 機長のトマスから、やけに緊張した声が届いた。
普段は「さっさと離陸させろ!」に始まり、「墜落しちまえ!」に終わるのだが……。
やはり、普段とは異質な空気を感じるせいだろう。
『 This is Control to Wyvern,Clearedfor take off.Good luck……』
ディスプレイに映る丹沢山中に空いた盆地。その一部が円形に開放し、垂直離着陸機 (V-TOOL) の Wyvern が内部の暗闇より浮上。陽光の反射を受けて東へ翻って姿を消した。
「行ったな……」
藤岡の呟きを、赤城は逃さなかった。
「……不安、ですか?」
「そうだな」
藤岡は頷いた。
香織から伝えられた、涼介の言葉。
……あれ ( AM ) はパウォルへの対抗策。
第二の異星人か……。
船のデータを洗い直す必要があるだろう。
ともあれ……。
「これで、敵対は避けられなくなったな」
藤岡と赤城……同じく渋い顏を背け、互いより遠避けた。
プレアデス 第2章「侵略」 終
To be continue ……




