帰ろう。
引き続きご覧いただきありがとうございます。
こんにちは、俺の名前は『島崎 春樹』
周りからは多少浮いてるけど、まあ気にしないほうが楽でいい。
浮いてる理由は何となくわかってる。
若干顔が怖いのと会話のキャッチボールがほとんどうまくできないからだ。
相手から話しかけてくれたとき、ついついその内容のことを考え込んでしまう節があり、皆からは無視を決め込んでいると思われてるらしい。
この前も、それが原因で他校の不良と殴り会いの喧嘩に発展した。
そして、何となく殴ったら一発KOすることがたまーに(頻繁に)ある。俺喧嘩強かったんだw知らんかったw
この前もカラオケ誘ってくれるいいやつがいたのに無視したと思われている。イライラする。
と、そんなどうでも良いことを考えていると...。
「なあ、メガネ菌の弁当捨てようぜ」
「おっ、いいね、やろやろ」
「どんな顔するか楽しみだねw」
「あいつがトイレ行ってる間にとれ、早く」
「あ、あった!」
っと、数人のグループのそんな会話をしている所を聞いてしまった。
メガネ菌...たしか佐々木だったか?このクラスになってからまだ一週間もたってたないのにもういじめか。
佐々木...地味で少し暗いけど顔は結構タイプだったような気がする。
あー、マジでいじめとかだるいわ~、他人のいじめ見るだけで気分悪いわ~。
そんなことを思っていると、佐々木が帰ってきた。
あいつら犯人グループは何気ない顔で飯を食い始めていた。
「あれ、ない...。」
うわ~マジで見てらんない、ゴミ箱に弁当捨てられてるだなんて聞いたら泣くよほんとに。
.....しかもあいつら、クスクス笑ってやがる、マジくずいな。
もういいや、帰ろ。
午後の授業サボろ
「佐々木」
「えっ/// ...し..島崎くん?...な..なに?」
やっば俺に声かけられて完全に動揺してるよ。
マジやばくね?
とにかく用件全部言って帰ろう、よし!
「俺午後授業サボるからこれよかったら食べて。」「じゃ」
「あっ、ちょっと、島崎くん!」
ガラッ、トコトコトコトコトコ.......。
はー。はー。はー。
あー、超緊張したー
しかも最後なんか言おうとしてたような...。
まあ、いいか。
帰ろう。
ではまた。