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殺し屋・クローリド・インフィニア
クローリド・インフィニア。裏社会で知らない者はいない。
有名な殺し屋だ。依頼遂行率は、ほぼ100%。だが、殺し屋としてのクローリドは知られているが、<処刑人>としてのクローリドはほとんど知られていない。
――――そんなクローリドの一日は、大音量の音楽から始まる。
「だー!!もう、うるさい!」
携帯端末を取り、音楽を切る。そして、メールの確認をする。
メールは、二件。一つのメールを眺めると、メールを打ち始めた。
携帯端末の時計を見る。
「・・・もう、一時か。ちょうどいいな。」
立ち上がって、寝間着から普段着に着替えると、携帯端末と財布を持って家を出た。