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シノビ  作者: 宵代 月乃
8/10

佐助は深夜、物音で起きた。

音の聞こえた方へ行くと、そこには。

「志乃?」

「こんばんは。どうしたんですか?」

「いや、音がしたから…。志乃はどうしてここにいるの?」

「暇潰し?ですかね~。見張り、みたいな?」

返ってきたのはなんとも面妖な答え。

「俺、志乃が寝てるの見たこと無いんだけど。」

「でしょうね。寝てませんし。」

「は?どうゆうこと?」

「まあ、いいじゃありませんか。」

誤魔化された。



それから、暫くして。佐助が自室で本を読んでいると、耳をつんざくような悲鳴が聞こえた。


「キャーーッ!」

「!?」

悲鳴の主である女のもとへ佐助が駆けつけると、そこには。


血の海があった。


おびただしい数の死体、血で染まった部屋。その中に悠然と立ち、微笑みさえ浮かべている者は、あまりにも場違いで。

「遅かったですねぇ。もう、やっちゃいましたよ?なんか、不審者がいたんで。あ、そんな怖い顔しないでくださいよ。ちゃんと一人は生かしてますよ?私、有能ですから。」

彼女の着ている服も赤で汚れ、顔にも返り血が着いている。

クナイ片手に首を傾げる様子は愛らしくもあり、余計に違和感が引き立っている。

腰を抜かした…食事当番だったらしい女は気を失っている。


志乃の足元の死体から、すべて一撃で致命傷が与えられていることがわかる。

相当の手練れでないと無理だ。

「これ、志乃がやったんだ?」

志乃はすんなりと頷く。

「そうですよ。あ、部屋を汚してしまいましたね。つい…。減給ですか?

強張った笑みで聞くと、返ってきたのは肯定。

「減給には、ならないんじゃないかな。」

「良かった。」


その夜、佐助は志乃という忍の異常性、そして強さに初めて触れた。

それは、『夢幻の華』が彼女だという真実を否定させないだけの力があった。

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