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シノビ  作者: 宵代 月乃
6/10

「佐助!」

「んー?」

何気なく返事をする。

「くノ一が、挨拶にきたよ!」

「ええ!?」

さすがに幸村だとは思わなかったので、佐助は一瞬思考停止した。

まだ完全に百合を信用したわけではない。どういうことだろうか。

「なんて言ってたの?」

「うん、確か。

『私、実は忍なのでございます…。騙していたこと、深くお詫び申し上げます。ずっと、心苦しかったのですが、真実を話すことができて、嬉しいです…』

と言っていたけど?」

それは、百合の言葉だった。

佐助の知る、くノ一ではなく。

「そう?ならいいよ。」

そう言って、佐助は百合をさがした。



「あら、佐助。」

百合が、声をあげる。

「えーっと、百合、ちゃん、かな?」

「いいえ?今は素です。百合は、洗濯女としての名ですし。」

「ふーん。そうなんだ」

「何のご用ですか?私、今少し忙しいので、手短にしていただけると助かります。」

やはり、自信満々というか余裕綽々というか。

「余裕だなあー。」

「そんなことありませんよ?貴方だって、飄々として余裕綽々って、よく言われるでしょう?」

向こうもこちらと同じ印象を抱いていたらしい。

百合は悪戯っぽく笑うと、「でも…」と続けた。

「でも、貴方は、変わっています、ね。なんだかとても…歪で。」

「…百合ちゃんは、俺より変わってるよね。」

百合は最初からずっと微笑を崩さない。

(まったく、調子が狂うなー。俺、この子気に入った。)

「これが本題。幸村には関わらない方がいいよ。」

「まぁ、どうしましょう。どうでもいいですけれど。」

佐助は、にこにこと笑う彼女が、だからなんだ、それがどうしたと言っている気がした。

「名前、聞いてなかったなー。百合ちゃんのままでいいのかな?」

「ああ、そう言えば言ってませんでしたね…。」

そう言った彼女は、くるりと回って極上の笑みを浮かべた。


「私は志乃。志乃と言います。」




志乃は、最後に、

「宜しく御願いしますね。できるだけ長く。」

と付け足したのだった。


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