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第5話.新しき仲間〜魔王編

一回戦‥‥


美女っ娘レニーと下僕達VSアフロ=礼



「おっし!私が考えただけあってナイスなチーム名。‥じゃマカロ頑張ってね♪」


私はマカロの背中をドーン。


「‥え‥えーー!」



マカロの非難の声。


「あっ‥言っとくけど負けたり、逃げたりしたらアンタの内臓パッパだからね♪」


「ひぃぃぃー」


マカロは覚悟を決めたのか、あるいは逃げられない事を悟ったのか必死の形相になっている。


一回戦位ならマカロで充分♪私はポテチを取り出し、のんびり眺めていた。



「‥‥‥‥」


「‥‥‥‥」


「‥‥‥‥」


「‥‥来ないな」



皆、対戦者が現れず退屈し始めた。その時‥‥



「アフロ行きまース!」




ズン‥ズン‥ズン



物凄い地響き。そして一体の巨大な白い悪魔が現れた‥‥けどアレって?



「ぶーーーっ!はい、アフロさん失格」


「何故だい‥僕が‥」



‥イヤ‥禁止項目めっちゃ破ってるし‥ひょっとして馬鹿?それにあんまりそのネタやると抗議が来そうなんで速やかに消えてね♪



「‥と言うことで、美女っ娘レニーと下僕達チーム、アフロ野郎の不正により勝利!」



「ブーーー!ブーーー!」



客席からブーイングの荒らし。そりゃそうだわ。



マカロに観客の投げた物が飛来してくる。うわーっ、マカロ災難♪


その時、マカロに一つの食べかけのサバの缶詰が降り注いだ。



げっマズイ‥‥。



私は慌て出来るだけ遠くに避難した。



それと同時に、マカロの中の小人は暴走モードのボタンを押した。


「‥‥ウフフフみんな死んじゃえ!」


「真昼の大火災、鰻パイの誘惑」



マカロの一言で会場一帯は地獄の業火に包まれた。


‥実はコイツは大のサバアレルギー。しかも、質が悪いことにサバに触れると、自我を失い最大級の呪文を無差別にぶつけて来る。


‥が幸い会場に対火炎系の防御魔法が使える人が数人、居たみたいで大事には至らなかった。


マカロは全ての力を使い果たしその場に倒れた。


いくら防御呪文で防いだとしても被害は少なくなかった。大会は復旧まで一時停止になった。



その後、特に盛り上がりもなく私達は決勝戦まで駒を進めた。



最終戦‥‥


美女っ娘レニーと下僕達VSモミヤマ



「えっ‥モミヤマ‥何処かで聞いた名前だな」


「‥フフフ‥久し振りだな!娘よ‥」


「あっお前は‥‥アノ時の変態会長!」


「そうそう、その変態‥‥って違うわい!」



‥そう前の会で出てきた(詳しくは第.3話で)裸体友の会、会長のモミヤマだ。


「フフフ‥お前達に組織を潰されたんでな。資金が乏しくなったんでこの大会に出たのだ!」


「ほぅー♪‥でっ?」


「‥くくくっ、決まりきった事を聞くな」



私は構えた。そしてモミヤマは手を上げ‥‥。



「ボサノビッチ!」



高らかに宣言した。


「えっ?」


「‥だって勝てる分け無いじゃん!」


そう言ってモミヤマは泣きながら逃げ出した。うーん結果往来♪



「じゃあ‥Aブロックの優勝者は美女っ娘レニーと下僕達チーム!」


「やった!賞金ちゃん‥ってAブロック?」



モンチの勝利宣言と共に奥から鉄製の防具で身を包んだ兵士が数人出てきた。世にいう完全武装ってやつですか。私が身構えていると、一人の兵士が‥‥。


「オメデトウ御座います!さぁ‥こちらへ」


兵士に導かれるまま私達は歩き出した。



「レニー‥何処に連れてかれるのかなぁ?」


マカロは不安そうな表情で私を見て言った。程なく私達一行は城の中へと通された。






王の間にて‥


「まずは長い戦いご苦労じゃったな!よくぞ勝ち抜いた強者共よ!」


今話してる、このオッチャンこそ何を隠そうレイウォース国の王様フェンリーヌ三世だ。


そして私達の周りには六人‥多分、他のブロックで勝ち抜いた優勝達。



「そして少ないがコレが賞金だ受け取ってくれ!」



側近の者が私達全員に袋を手渡した。この重みから察すると1000ルニくらいかな?‥ホント少ねー。

「この大会を開いたのには訳があってな‥実はじゃな‥魔王の居場所が判ったんじゃ!」


「‥魔王!」



その場に居た私達全員は驚いた。




はーい!ここで、良い子の皆。コンニチワ♪物知り叔父さんだよ!今回は魔王について簡単に説明しよう!


魔王とは‥モンスター達の親玉。今で言う社長さん。君達のお父さんも会社に行ってヘコヘコしてるんだよ♪社長の気分損ねて


「君、明日から来なくていいよ!」


な〜んて言われちゃったらお父さん公園でブランコ漕いで‥‥けふっ‥ゴメン、ゴメン。話しが脇に逸れちゃったね♪


‥コホン‥兎に角その魔王と神の闘いと言うのが、実際に在りまして魔王は、神によって力を細かく分断されてこの世界に封印された分け♪

でも神も当然無傷じゃなーい。魔王との闘いで深手を負い現世に留まれる力を失った。まぁ‥用は死んじゃったんさ♪アハハハ。


ただ神も渋とかった。どの位、渋といって?そうワイシャツに付いた口紅位かな?お父さんドッキリ♪


特定の人々に神の力を分け与えた。魔王を滅ぼす為にね♪


そして人々は魔王を倒す為に立ち上がった。モンスター達は、魔王を復活させる為に人々を襲っている。何せ魔王を復活させるには人の魂が大量に必要だからね♪これが人々と魔の者の闘いの始まり‥。‥分かったかな?ではまたアディオス!




‥‥何か‥今、変に長ったらしい、ナレーションがあった気が‥まぁいいや♪



「魔王はこのレイウォース国から北にずっと行った遥か先の山脈地帯の一角ミュヘル山に居る」



「そこでじゃ!‥姫を呼べ!」



側近の兵士が奥へと消えた。程なくして一人の女性を連れて来た。


「わしの娘‥リリスじゃ!」



うーん私と同い年位かな?金髪に髪を肩の辺りで揃えている。肌の色が雪の様に白い。



「姫も神の力を受け継いでおる。お主達を試したのも他でもない封印されている魔王を姫と共に倒して来て欲しいんじゃあ!」



一同余りにもスケールの大きい事に声を出せない。



「これは強制ではない‥無理な話しと言うのは重々承知のうえじゃ!無理な者は帰って良いぞ!」



王の一言で次々と皆立ち去る。いつの間にか残って居るのは私とマカロのみ。マカロは既に逃げ出そうとしているが私がしっかり抑えている♪



「お主達は帰らぬのか?」


「フェンリーヌ王!一つ聞いて宜しいですか?」


「‥何じゃな?」


「‥報酬は?」


「お主が望むままじゃ!」



王は苦笑いしながら答えた。‥でも、こっちも命懸かってんだから貰うもん貰わないとね♪



「分かりました引き受けます!」


「えーーレニー何言って‥ぐはっ‥」



何故か?マカロは頭に鉢植が直撃して倒れた‥‥って今回私はまだ手を下してないぞ!



‥あっ!よく見ると王の隣の側近さんが此方に向かって親指を立てている。側近さんナイス♪


「そうか!引き受けてくれるか‥後の事は心配するな墓石の方も既に石屋に発注済じゃ♪」



うん、王様じゃなかったら確実にどついてた♪



こうして私達の長い旅が始まった‥鉄アレイちゃん少しの間、待っててね♪







‥レイウォース城城門前



「‥まずは自己紹介からね私の名前は、レニー=フィスト、レニーって呼んでね♪」



今回初めてフルネームだって?気にしない、気にしない♪


「うんで、こっちがマカロ、下僕でもハチ公でもいいよ♪」


マカロが此方を見て文句のありそうな顔をしているが、そこは完全無視♪



「えっ‥私はリリス‥リリでいいわ」



リリスは私の迫力に圧倒されたのか?遠慮がちに答えた。


「まだ魔王を倒すには心細いけど‥ガンガンLV溜めて、さっさと片付けちゃいましょ♪」


「僕も着いて行くよ‥結局逃げられそうにないしね」


「改めてヨロシクね♪レニー、マカロ」




そして私達の新たな旅が始まった‥‥。






「‥所で前々から気になってたんだけど‥レニーのLVっていくつなの?」



「ん?ちょっと待ってね」


私は懐をごそごそ。ICを取りだした。



「えーと、257♪」


「‥レニー一人で充分じゃん!」



マカロとリリスの声がハモった。うーん、いきなり楽勝ムードぽかったりして‥‥。

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