表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/17

第4話.そして始まりへ〜魔王編

ある街のとある裏路地ここは知る人ぞ知る裏商店街の一軒のお店。


「いらっしゃい‥おぉ‥レニーさん毎度」


「どうも♪」



ここは私の行きつけのお店♪鈍器の専門店“ナカムラ屋“である。今日はマカロと別行動。



ナカムラ屋は全世界にひっそりとチェーン店を持ち、その個性的な品揃えに芸能人のファンも少なくない。そして何より最高なのがここのオーナーの名前がコジマさん。店名全くもって関係なし。ナイス♪


「ねぇ‥何かいいの入ってる」


「丁度いい時に来たね、ほらっ」



コジマさんが奥からなにやら持ってきた。



「おぉー、こ・り・は♪ジョン=プリピッティが、だんじり男祭りの時に使ってた、幻の鉄アレイ【木漏れ日MAX】」


「さすが通だね」


「‥でいくら」



コジマさんは私の前に両手を出した。



「10000ルニやっぱちょっと高いね」


「違う、違う100000ルニ」


「げっ、100000ルニ〜!」


「限定モデルだからね」


「ワァーン!〇〇えもーん」


私は泣く泣く店を立ち去った。









「‥‥で結局何がいいたいの?」



ここは、街の小さな食堂。マカロはサラダを食べながら言った。ちなみにマカロはベジタリアンだ。



「ちょっとだけ、お金を貸して欲しいの♪」


「いくら?」


「たったの100000ルニよ♪」


「ぶっ、100000ルニィィー!」


マカロはサラダを勢いよく吹き出した。汚ねー。


「‥そ‥そんな大金あるわけ無いじゃん」


「大丈夫よ。アンタの内臓パッパって売っちゃって、ついでにアンタもパッパって売り払えばね♪」


「ね♪‥じゃないよ」


「じゃあさ、アンタの実家売り払っちゃって、ついでにアンタの内臓もパッパってね♪」


「ねぇ‥レニーどうしても僕の内臓売りたいわけ?」


「アハハハ‥冗談よ♪」


‥ちょっと本気だったりして♪


さてさて困った。どうしたものか。この間にもあの商品が売れちゃうかも知んない。一応コジマさんには‥‥



「いくら私と貴方の仲でもソレ誰かに売っちゃったりしたら三回は確実に地獄見せるわよ♪」


って優しくお願いしたから大丈夫だと思うけど‥‥。


「‥そう言えばさっきお城の方から人が来てたよ‥何でも賞金が‥‥」


「賞金♪」


「そうそう、その賞金が‥あ‥ちょっと待ってよレニー!」




私はマカロの言葉を最後まで聞かずお城に向かってダッシュした。



賞金♪賞金♪賞金♪私のお金♪鉄アレイ♪


もう私の中では賞金を手にした私しか見えない。賞金ちゃん待っててね♪






お城の前は、たくさんの人で賑わっていた。


「失礼♪」



ドカッ



「うげっ」



ゴスッ



「ぐはっ」



メリッ



「‥‥‥」


邪魔な野次馬を次々と潰していくと目の前に立て札が立っていた。


『つどえ強者!明日の朝、腕自慢大会を開催する。腕に覚えのあるものはどしどし参加するべし。尚、ルールの詳細については大会当日に発表する。

モンチ』





モンチって誰だう〜ん気になる。



辺りには私が倒した者達の呻き声だけがいつまでもいつまでも聞こえていた‥‥。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ