洋館の恐怖3
「ようこそ」
そこには一人の男が立っていた‥‥パンツ一枚で。
「まぁ‥中に入って」
‥‥‥。
仕方無く私達二人は部屋の中へと足を踏み入れた。そこにはレニーがさっき見た光景が広がっていた。
部屋の中では男達が何やら楽しそうに話しをしている。パンツ姿で‥しかも全員ビキニ。テーブルの上に置いてあるランプの明かりだけが男達を艶やかに照らしている。
その異様な光景にすでにマカロは石化。私は意識を辛うじて保って懐の鉄アレイに手をかけた。
「ちょ‥ちょっと待て」
私のどす黒い殺気を感じ取ったのか一人のリーダーらしき男が前に出てきた。
「まずは我が“裸体友の会“にようこそ!私は会長のモミヤマだ」
「‥‥裸体友の会?」
「左様、お互いの体を他人の家で密かに誉めちぎり合うと言う、次世代友の会だ」
‥‥いや‥そんなゲーム機っぽく言われてもね‥それに他人の家でやるなよ、自分の家でやれ!ツッコミ処満載だ。だが私が必死に堪えているのにも関わらずモミヤマは話しを続けた。
「所でお前達、入会希望者か?‥にしてはちょっと貧相な体だなハハハ」
「プチッ」
「‥まぁいいや!今なら格安で2000ルニから受付るぞ」
モミヤマは最高の笑顔でこちらに手を差し出した。
「‥言いたいことはそれだけかな♪」
「えっ?」
「ウフフ‥気持ち悪い姿見せられて更に金まで要求しあまつさえ貧相な体だ、暴力女、鉄アレイマニアだと‥‥極刑決定♪」
「‥‥そこまでいってないぞ」
慌てるモミヤマしかし時、既に遅し‥私の中の小人さんは暴走モードのボタンを迷わず押した。そして私の理性は吹っ飛んだ。
「ウフフフ‥死にたいの♪」
「うわぁぁー」
「アハハハ血に染まれ♪」
「ヒィィィィ」
「ウフフ‥アハハハハハ♪」
「〇☆※△」
逃げ惑う裸体の会のメンバー。それを追いかけボコボコにする私。ついでにマカロも♪辺りは一瞬にして地獄と化す。
「あらっ?」
私は、ふと我に返り周囲を見回す。友の会のメンバーは全員無惨な姿になり動かなくなっていた。マカロも部屋の隅で完全に延びている。その場に立っているのは私だけ。
さてとまずは‥
ドカッ
「‥げふっ」
モミヤマをヤクザキックで優しく蘇生。
「‥‥ひぃぃぃー」
モミヤマは私を見て恐怖で震えている。
「‥でどうする?」
「ひぃぃぃーすいませんでした」
そしてモミヤマ+友の会のメンバーは慌て洋館から逃げ出した。
後には延びているマカロと私だけ。
「‥‥?」
テーブルの上には分厚い封筒。
ラッキー早速、中身を拝見♪
「‥ひい‥ふう‥みい‥おぉ♪」
中には10000ルニ入っていた。
よし、これでなじ茸の件はチャラ♪私は直ぐに懐に入れ安心してそのまま眠りについた。