表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/17

第8話.一回逝っとく?

最近全く書いて無いんで慌て書きました。途中までですが…読んで下さい。

「うーんレニーお腹減ったよ!」


「レニーさん私もですわ!」


「それは私も同じよ!」


最近、野宿ばっかでちゃんとした食事にありついて無い。


その訳は前回(詳しくは変態戦隊で♪)の事件のせいで近辺の街に居づらいのもあるが一番大きな問題は…お金が無い!


今回の旅、特に臨時収入も無く先を急いでいる為、元々の蓄えも底をついてしまった。


頼みの綱のリリスも…


「へっ?…ルニって何?」


何と!このお嬢さん、お金という物を全くもって知らなかったらしい。

ヨッ、王宮育ち!


沸々と沸き上がる殺意を拳に込めた。今なら魔王も一撃で仕留める事が出来る気がする…しかし王女様は流石に殺れない!


一国を相手に戦え無いからね。


その辺の食べられそうな獲物を見つけても…


「御免…パス!私得体の知れない物は受け付けないわ!」


なぬー!このお嬢。


結局旅の行商を捕まえて食料を買う始末、

これではお金がもつわけが無い。


贅沢言うな!マカロ何ぞ、三日位カエルの蒲焼きだぞ!


…そう言えばマカロ昨日寝言で、


「ゲロ、ゲーロ!」


…って言ってたな、そろそろ危ないかな♪


しょうがない真面目に次の街で仕事探すか!


私は重い足取りで街の方へと歩き出した。


後から私の気も知らないで腹減ったね、何ぞ言いながら二人がついてくる。

…いつの日か必ず殺す!


私はどす黒いオーラを放ちながら心に誓った。




ネルダ街の入り口付近…



「短期で高収入の仕事ですか?」


ここはネルダ街、特に有名な物は何も無い。街の入り口からでも見えるばかデカイ屋敷があるくらいだ。今私達はこの街にある斡旋所に来ている。


「そうねぇー!後は食事付でお土産なんてあっらもう最高♪」


「レニー…そんな所、多分無いよ」


マカロが呆れた顔で此方を見た。


「何言ってんの?有るかも知んないじゃん♪」


「…無いよ」


「あっ…有りましたよ!お土産は無いですが」


「…えっ?あるの!」


「…ちっ、土産は無しか!」


斡旋所のおじさんが多少顔を引きつらせながら指差した部分を覗き込む…フムまぁ依頼料金もまぁまぁね♪


「いいわ!受けます♪」


机の上に手をドンと置き即答した。


早速、私達は依頼主の元へと向かった…待っててね御馳走ちゃん達、今行くからね♪




とある屋敷前…



…凄い!



そこは想像していた通り豪華な建物だった。


「御待ちしておりました旦那様が御待ちしております、さぁどうぞ」


よくお話で出てきそうな、いかにも執事な感じのオッチャンに案内されて私達は屋敷の中に入った。


…うわぁ♪


屋敷の中には値段の高そうな品々がこれでもか!…って位、ところ狭しと並んでいる。


「…これ売ったら、いくらになるかな?」


「一生、左うちわだね♪」

私とマカロは執事の後についていきながら見慣れない光景に目を奪われた。リリスだけはさして興味が無さそうに歩いている…まぁ一国の王女なら見慣れてるんだろうね。


私はふと、一つの物に興味を引かれた。それは女性の彫像だった。

…その彫像は両手を掲げて天を仰いでいる。肩まで伸びる髪、女性特有の曲線美。その表情は慈愛に満ちていて、見る者の心を和ませる力がある。


「…気に入りましたかな?」


声に振り向くと一人の恰幅のいい男が立っていた。


どうやら今回の依頼人、この屋敷の主らしい。


「この彫像は『光輝く時』っていう物です」


「素晴らしいですね♪」



「そうでしょう♪私もこれが気に入ってて毎日眺めてるんです」


男は自慢気に髭を撫でた。


私は男の方を振り返り、


「…所で依頼の件何ですけど?」


「えっ?」


男はこちらの顔をまじまじと見て。


「…あぁ、貴女方ですか?話しは聞いておりますよ。旦那様がお待ちです。奥の方にどうぞ」



…はっ?



「…あなたじゃないんですか?」


「ハハハ…何を言ってますか?私は見ての通りここの庭師です」


男は悪戯っぽくコチラにウィンクした。


…イヤ庭師に見えん!断じて!


しかも仕事サボって何をくつろいでいるのか?コイツ!


「ほっほっほ…では、また!」


男はスタスタと去って行った。

まっ…いっか♪さて御馳走ちゃん!


私は特に気にせず皆の後を慌て追った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ