表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷の姫騎士様はメンタル以外最強です!  作者: まっど↑きみはる
従者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
29/44

体調不良

 しばらくたき火で暖を取っていると、街に戻っていたシュンが到着した。


「おーい、戻りましたよー。大丈夫ですかー?」


 荷物袋にはユキミの服と、シュンの服が入っていた。


「ユキミさん、これ。そしてお前は着替えないから俺の服着てろ」


「嫌なのじゃー!!!」


 ムッとしたシュンはサキタマに言う。


「それじゃ濡れたまま帰れ」


「嫌なのじゃー!!!」


 ユキミはうるうるした瞳でシュンを見つめた。


「あ、ありがとう……」


「どういたしまして。それじゃどこか茂みで着替えてきて下さいや」


 シュンは反対方向を見て、ユキミとサキタマは着替える。


 着替えが終わると、皆で冒険者ギルドに戻り、報告を済ませた。



 家に戻り、夕食の用意をしようとするユキミだったが、何だか体がおかしい。


 一番に気付いたのはシュンだった。


「ユキミさん、何か体調悪そうだな?」


「いや、そんなことは……」


 そういうユキミだったが、シュンは手を握る。


「体温が高い気がするな。熱でもあるんじゃないのか!?」


「そ、そうか……な?」


 シュンは心配そうな顔をしてユキミに言う。


「スライムにやられたせいかもしれない。もしくは濡れて風邪でも引いたか……」


 ユキミは大丈夫だと笑顔を作った。


「わ、私は大丈夫だ!」


 それに対し、シュンは真面目な顔をして言う。


「ユキミさん。冒険者は無理をすると命を落とす。例えユキミさんがメチャクチャ強くてもだ」


 そんなやり取りをしていると、チフリもやって来た。


「ユキミ先輩、体調が優れないのですか!?」


 いつもの無表情でなく、少し焦りが顔に滲んでいた。


「う、うむ……」


 シュンはユキミに告げる。


「ユキミさん。今日は寝てな。あとは俺がやるからさ」


「……すまない」




 シュンも料理が出来ないわけではない。麦のお粥と野菜のスープ。チーズを用意した。


「チフリさん。ユキミさんを呼んできてくれ」


「分かりました」


 チフリはユキミの元へ向かう。そこでは布団に包まって震えているユキミがいた。


「ユキミ先輩、本当に大丈夫ですか? 医者に診てもらった方が……」


「大丈夫だ。ただの風邪だと思う」


 起きるのも辛そうなユキミだったが、何とか居間まで歩き、椅子に座る。


 シュンはその辛そうな動きを見て更に心配が募る。


「ユキミさん、無理しないで部屋で食べても良いんだぜ?」


「いや、いいんだ。皆と食べたいんだ」


 サキタマも流石に罪悪感を感じているのか、ユキミを心配した。


「大丈夫かの、ユキミ……」


 シュンはそんなサキタマに言う。


「お前は馬鹿だから風邪引かないけど、ユキミさんは繊細なんだ」


「失礼な奴なのじゃ!!」


 ユキミは力なく笑い、食事を少しだけ摂った。


「残してしまってすまない。シュン……」


「良いんだ、ユキミさん。少しでも食べられたなら」


 チフリに付き添われながら、また部屋に戻る。


「俺は薬を買ってくる。ユキミさんは頼んだぞ」


「分かりました。シュン先輩」


 ユキミはベッドに戻ると、苦しそうだったが、寝てしまった。




「ユキミさん入るぞー」


 ドアをノックしてシュンが言う。


 返事は無かったが大丈夫だろうと、ドアを開けた。


 はぁはぁと苦しそうなユキミに心が痛む。


「ユキミさん、薬を買ってきた。飲んでくれ」


 軽く揺さぶってユキミを起こす。


「シュン、すまない……」


「気にするな! ユキミさん。それじゃ薬を飲んでくれ」


 栄養剤の赤いポーションをユキミに飲ませる。


「案外甘くて美味しいな……」


 次に、丸薬の熱さましをユキミに飲ませた。


「ふぅ……」


 熱っぽくて顔が赤いユキミはシュンを見つめている。


「わ、私は……。私は死ぬのだろうか?」


 真剣な眼差しで言うので、シュンは大笑いした。


「これぐらいで死ぬわけないでしょう。ユキミさん、弱気になりすぎですわ」


「そうか……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ