表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷の姫騎士様はメンタル以外最強です!  作者: まっど↑きみはる
従者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/22

クエストを受けるよ!

 あくる日の朝。シュンはまだ痛む体を感じながら目が覚める。


「はぁー、クッソいてぇ……」


 部屋の外へ出ると、ユキミがもう既にロビーで待っていた。


「あらま、早いねユキミさん」


「あ、シュ、シュン……。傷はどうだ?」


「こんなの大したことないですぜ!」


 ユキミに心配され、虚勢を張るシュン。


「そ、それと、昨日酔いつぶれて、運んでくれたのか?」


「あ? あぁ、そういえばそうでしたねぇ」


「怪我……。しているのにすまない」


 落ち込んだように言うユキミに、シュンは手を横に振る。


「いやいや、お酒を勧めちゃったの俺だし、まぁ今日も頑張っていきましょうや!」


 今日も冒険者ギルドに向かうシュンとユキミ。


 ギルド内に入ると、スタッフのレモンが走り寄ってきた。


「シュンさん聞きましたよ!! 他の冒険者と喧嘩になったって!」


「あ、あぁ。噂が回るのは早いねぇ。喧嘩って言うより一方的にボコられたんだけども……」


「大丈夫なんですか!?」


 心配され、シュンはハハハと笑う。


「大丈夫大丈夫!! 心配ありがとーねー」


 そう言ってクエストの貼り紙を見に行くシュン。


「シュン。仲良さそうだな?」


 突然ユキミが言って、シュンは答える。


「あぁ、レモンさんはこの街のギルドに来てから良くしてもらっているんだ。誰にでも優しいし、いい子だよ」


「そうか」


 一瞬、ユキミが不機嫌そうになったが、自分の思い上がりだろうとシュンは頭の片隅で思う。


「今日は何々……。お、これなんか良さそうだな」


 少人数でも出来て、割も良いクエスト。街はずれの結界を修復するというものだ。


「でも、ちょっと遠いから日帰りって訳にはいかないな。野宿になっちまうから止めておくか」


「いや、それにしよう」


 ユキミが意外と乗り気で言うもので、シュンは少し驚いた。


「いいんですかい? ユキミさん」


「ぼ、冒険者仲間との旅って……。その……。憧れていて……」


 まぁ、ユキミが言うのならばとシュンはその貼り紙を手に取った。


 その瞬間。突然声を掛けられる。


「少し、よろしいでしょうか?」


 シュンはその声に聞き覚えがあり、心臓がビクリとした。


「あ、あんた、その声は」


 言いかけた所で言葉を被せられた。


「『はじめまして』ですね、私もそのクエストを受注したかったのですよ」


 色白で、長い黒髪をなびかせている。姿を見るのは初めてだったが、聞き間違えではない。


 サヴィ家の従者だとシュンは理解した。


「あ、あー……。はじめまして、そうだったんすねー。それじゃ譲りますんでー」


 ヘラヘラと作り笑いをしながらシュンが言うと、サヴィ家の従者は真顔のまま言う。


「いいえ、もしよろしければご一緒させて頂けませんか?」


「あーいやーそのー。報酬の分配が減っちゃいますしぃー? 俺達は別のクエストでもぉー?」


「私、冒険者になりたてでして。先輩方にご教示願いたくて。なんなら私の報酬は要りません」


 ユキミは不安そうに、存在を知らない自分の従者とシュンを交互に素早く見た。


「ま、まぁ、そこまでおっしゃるならー。一緒に行きますかぁ……」


 ここで折れなければ多分、命が危ないと思ったシュンはサヴィ家従者の要求を飲む。


「感謝します。私の名は『チフリ』です」


「チフリさんね。俺はシュン」


「あ、あの、あの、ユキミです……」


 なんだかギクシャクとしたパーティが今ここに結成された。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ