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病人の希望は断りづらい件②
検査の結果、玲衣は案の定インフルエンザであった。薬を貰い、再びタクシーに乗って家に向かっている。
「ご飯たべれる?」
玲衣は力なく首を縦に動かす。
「何食べる?」
「おかゆ、たまごある」
弱々しい声で答えた。
「お風呂沸いてるけどどうする?」
「はいる」
「分かった、入っている間ご飯作っておくよ」
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お粥、作るの初めてじゃん。常に食べるような物ではないし。
スマホを取り出し、レシピ通りに料理をしていると風呂場の呼び出し音が鳴った。
火を消して風呂場の扉へ行きノックをする。
「玲衣、どうした?」
「あらって、せなか。とどかない」
いやいやいや、聞き間違えだよな。聞き間違えじゃなくても頑張って欲しいのですが。
「何とかならない?」
「にいいってた、いしゃで、おねがい聞く」
「今使わなくても…。もっと違う願いもあるよ」
「やだ、おねがい」
良泰は頭の中で様々な感情が入り乱れてその場で立ち尽くす。
「にい、うそつき。うそつきはきらい」
グハッ!これは効く。嘘と知っててもめちゃくちゃ刺さる。
はぁ、切り替えろ!小さい頃は毎日のように一緒に入っていたじゃないか。うん、男同士の家族だったら温泉とか普通に入る。それと一緒だ。そうそう。
意を決して風呂場の扉を開けた。




