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病人の希望は断りづらい件

 今日はそこそこ長いです。そして、前回書き忘れていましたから書きます。

 あけましておめでとうございます。今年もお読み下さっている方々に楽しんで頂けると嬉しいです。

 もう仕事始まっている方々が殆どですけど。始まってないのは小学校くらいでしょうか?

 今年も宜しくお願い致します。

 (くっ、ちょっときつい。そして何より視線が痛い)


 診療所へ到着したところだが、玲衣(れい)は歩くのが難しいらしく再び良泰(よしやす)が背負って空いている椅子に座らせる。

 一応起きているものの半分寝ている状態で力無く良泰にもたれ掛かるのを背もたれの方に直して受付へ向かった。


 冬の風邪が流行っている時期な為、待合室一杯に人が居る。その多くの人の視線を浴びて玲衣の顔と同じくらい俺の顔も熱くなりそう。


「必要事項をここに記入してください」


「分かりました」




「にい、わたしが()く」


 受付からペンに問診票、バインダーを持って行くと玲衣が掠れるような声で話す。


「いや、休んでて良いよ。俺が書くから」


「にい、()、きたない。()めないとこまる」


 俺は静かに渡した。


 ちょっとこういうのに字を書くのが苦手なだけだし………汚い訳ではないと思うし………玲衣に比べたら汚いけど普通に読める範囲だし………。ごめん。




 問診票を渡して暫く経った。暖房が良く効いた待合室。申し訳程度にニュースが流れている部屋に居ると睡魔が襲ってくる。


「!?!?!?」


 意味もなくぼんやりとニュースを見ていると右肩に重みを感じた。

 動かないようにしたらすぐに規則正しい寝息が聞こえてくる。


雪蔵(ゆきくら)さ〜ん、雪蔵(ゆきくら)玲衣(れい)さん、中待合でお待ち下さい」


 看護師に呼ばれる。


 どうしようこの状況。また背負うのもなぁ…


 考えた末に優しく方を叩く。


「玲衣、移動するよ。少しだから起きてて。終わったら寝ていて良いから」


 元気なく頷き、しっかりと手を繋いで移動した。






「あ〜、これはインフルエンザの検査するね」


 医者の正面に座る玲衣が少しビクついた後、斜め後ろに座る俺を見る。


 (これ、嫌がってる。昔から注射と鼻に入れる検査はすごく嫌いだったからな)


「やだ」


「少し頑張って。頑張れたら玲衣のお願いを可能な範囲で聞いてあげるから」


「やだ」


 優しく諭すも椅子を回して医者に背中を見せてしまった。


 これくらいでやるとは思っていなかったけどどうしようかな………。医者も看護師さんも困ってるし。


「怖いならお兄さんの所でする?」


「にい、帰ったらお願い聞いてね」


 看護師の提案を熟考した後、ゆっくりと立ち上がった。


「その椅子に座って下さい。動くと痛くなりますよ」


「はい」


 医者の正面に座る。その上から玲衣が遠慮無く腰掛けてきた。


 胸の長さまで伸ばした長い髪が顔に当たる。汗っぽさが混じった玲衣の匂いが鼻腔をくすぐる。太腿に玲衣の尻の柔らかい感触と体温が徐々に感じてくる。


 これを耐えるのは身体的にも精神的にも厳しい。

 漫画やアニメの水着回は進みが遅くなるし何回か周回する。加えて漫画、アニメ、イラスト等は自然と胸や太腿に目が集まりやすい程には紳士だと自覚している。感情が昂るのも分かる。が、何で義妹(玲衣)相手にこんな気持ちになったんだ?前まで無かったよな?

 いやいや、変なこと考えるな。これで玲衣が検査やるなら問題無い。もしインフルと分かれば薬を貰える。インフルじゃなくても安心して最終的には玲衣も苦しまないからね。

 今は義兄(あに)として俺も頑張らないと。


 荒々しくなりそうな息を落ち着かせてる。そこへ玲衣が弱々しく耳元で囁いてきた。


「にい、ぎゅっとして」


 (ぐはっ!ここが人前じゃ無かったり俺が長男(一人っ子だけど)では無かったりしたらノックアウトだった)


「お兄さん、動かないように軽く支えて下さい」


 看護師もこう言っている手前やらない訳もいかない。そっと胴体に手を回す。回した手を玲衣が強く握ってきた。


 この姿勢まずい。心臓の音が耳に響く。あと強く握らないで。手汗が出ちゃう。


「はい頑張りましたね。良いですよ」


「結果が出るまで待合室でお待ち下さい」


「分かりました」


 終わると同時に握りが若干弱くなった。

 一種の拷問のような時間が終わり、一息つく。


 あの〜、玲衣さん、一つ良いですか?早く立ってくれませんか?(わたくし)、動けないです。


「この歳でとても仲が良い兄妹ですね。まるで親子のみたいで微笑ましいです」


 看護師が優しく目を細める。


 恥ずかしい。只々凄く恥ずかしい。


 最終的にお腹に手を回したまま立ち上がり、可能な限りの最高速で部屋を出た。しかし、腕に絡みつかれる歩き方になり待合室の人達からも笑みが溢れて過去最大級の羞恥を感じた良泰。


 (今、診療所とかにある顔の体温測るやつしたら玲衣と同じ位でそう)


 席に座る時には一周回って冷静になったのである。

 暫く忙しくなるので隔日投稿どころか週一位も出来ないかもしれません。心待ちにしていただけると幸いです。


 雑談と言うかどうでも良い(かもしれないし良くないかもしれない)話になりますが雪蔵(ゆきくら)さんって居ないらしいです。連載開始後に知りました。○スノート法式で実在の人に御迷惑をお掛けしないようにしたんですよ。ええ。

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