風邪の時は悪魔を見やすい気がする件
再びお久しぶりです。風邪気味ですごく寝てました。
HRが終わり周りが金曜日の達成感に浸っている中、急いで学校を出る。
「良泰、どこ行くの?」
えーと、同じクラスになった事あって玲衣とよく一緒に居る内、内、そうだ!内村だ!
「スーパー。頼まれた物を買いに」
「玲衣ちゃんの為?なら一緒に行こうよ。そっちの方が早く終わるし」
内村の言ってる事は尤もだな。俺も早く帰りたいし。
内村は玲衣とよく居るなら休んでるの分かるか。
内村の誘いに乗り、いつもとは違う帰り道に着いた。
急ぎ足でスーパーに向かっている間、効率化の為の会話になる。
「買う物リスト送ってよ」
「連絡先知らない」
「じゃあ今交換しようよ」
QRコードの画面を差し出される。
「えっ」
断る理由も無かった為交換しちゃったが家族以外で初めての異性じゃん。意識したら緊張してきた。
「玲衣ちゃんの欲しい物、プチップリン、ぶどうゼリー、スポドリに…え?ハンバーグ、焼肉、焼きうどん、寿司、チャーハン………本当に風邪?」
「あー、これはがっつり引いてる」
玲衣は風邪を引くと凄い甘えてくる。流石に寝込んでいる時は食べないが治ってくるとめちゃくちゃ食べるようになる。
「後半は買わなくていいからプリンとゼリーお願い。俺はスポドリと冷却シート持ってくる」
「分かった」
役割分担して調達を始めた。
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「玲衣、紹介する。俺の彼女」
聞き慣れた良泰の声。玲衣に衝撃が走る。愕然として今にも膝から崩れ落ちそう。
にいに彼女?おめでたいはずなのに嬉しくない。喉に骨が刺さった様なもやもや。
「俺はこれからデートだから。またね」
良泰は踵を返して手を繋いで歩き出した。
「待って!にい!行かないで!」
走っているのにどんどん距離が開いていく。視界が霞みがかって意識が揺らいでいくなか必死に叫び続ける。
(にい、にい)
手の温かい感触で意識が覚醒する。恐る恐る目を開く。
「にい?」
親の顔より見たと言ってもいい兄の顔。先程の出来事が全て夢という事を確信して力が抜ける。
「ただいま」
冷静に考えれば今あんなに走れる筈がない。更に彼女の顔どころかにいの顔も見えなかった。
息を整えながら良泰の買ってきた飲み物を飲む。
「玲衣、医者行くよ」
落ち着いたのを確認して優しく語り掛けたのに対して玲衣は首を少しだけ縦に振る。
「分かった。手伝い要る?」
「外行って。着替える」
これから隔日投稿難しくなるかもです。




