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地へ勧誘させて頂きます  作者: ぱんどRa
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第弐話-絶望は撃ち抜かれ

我は魔界の扉へと着く。

「ここは?」彼女は問いかける。

「ここは魔界への入口だ」

ガチャッ

「行くぞ。行けるものならついてこい」

我は扉に入る。

それに続いて彼女も扉へ入った。

魔皇様の城が目の前に控えていた。

「凄い…綺麗」彼女は後ろに居た。

あの扉は上位魔族級じゃないと入れない筈だが何故だろうか?

そこにロズ様が通りかかる。

「あらセンカ殿どうしましたか?」

「ロズ様大臣から情報を聞き出すことに成功したのですが…魔皇様との面会は可能でしょうか?」

「問題ないですよ。ついてきてください。あと様呼びはやめていただけないでしょうか?」ロズ様は歩き出す。様呼びはやめておこう。この人を怒らせると我でも危ないそう感じたのだ。

そして魔皇様の部屋に着く。

コンコン

「ロズ。階級は執事。センカ殿と共に情報通達に参りました」

「よかろう。入れ」 

「失礼します」

「早速情報について教えてもらっても構わんか?」

「了解しました。まず敵はヴァルグドル王国。外界の中でも一二を争う大国です。目的は土地の確保そう大臣は言っていました」

「その大臣は?」

「抵抗したため護衛の騎士団含め全員処理しました」

「そして彼女は誰かね?」彼女の方に目が向く。

「勇者パーティー大魔法使いシルヴィアの娘。大臣の奴隷として捕らえられていた者です」

「ほう…貴様」

「ふぁっはい!」

「何故センカに付いて来た?」

「私はシルヴィアに復讐する為にセンカさんのように魔皇軍に入りたいんです」

少しの間沈黙が訪れる。

この状況を壊したのは魔皇様だった。「…分かった。ただ条件がある」

「何であろうとも謹んでお受けいたします」

「センカよ」

「はい」

「貴様を中苦へと昇進させる」

「有難き幸せ」まさかの昇進だとの事だ。それと彼女にはどんな関係があるのだろう。

「そして…彼女の育成担当としてセンカにはやってもらう」

「そして貴様はセンカの右腕として働いてもらうこととしよう」

ロズ様が口を開く「センカに育成担当をさせるのは重荷ではないでしょうか?」

「私もそう考えたんだがな…人の部下は初めてなもんでどうすれば良いのか分からないのだ。だったら同じ種族の者にやってもらうのが手だと思ってな」

「なるほど流石魔皇様」

「とゆう事で話は以上だ。ロズ庭の警備に戻れ」

「承知しました。失礼します」ロズ様が魔皇様の部屋から出た。

「そしてお前に名前を付けよう」魔皇様は本を見て悩みだした。

数分後…

「…決まった。貴様の名前はネメシアだ」

「有難き幸せ」

『契約完了』

「そしてネメシア。貴様を特例で小苦へと昇進指せる」

「魔皇様のため尽力していきます」

「あとネメシアコレをやろう」そういう渡されたのは鉄でできた何か

「これは転生者が持っていた銃と言うものだ確か名は…レミントンM700と言うものだと専門の部下に聞いた」

「有難とうございます…でも私なんかが扱いきれるでしょうか?」

「ネメシアを見たところ攻撃魔法は出来ない体質だ。でも強化魔法の使い手だ。確か部下が強化魔法にうってつけの武器だと言っていた」

「コレを扱いきれるように努力していきます」そう言いネメシアは強化魔法の本と銃を貰い礼をした。

「その心意義良し。センカ」

「はい」

「ネメシアに魔法の使い方を教えてやれ」

「承知しました」

「帰ってよろしい」

「「失礼します」」

ガチャッ

「これから宜しくお願いしますセンカ中苦」ネメシアが微笑む。ただまだネメシアは信用できていない。やはり人間は誰でも駄目だ。

「あぁ…練習場に行くぞ」

「はい!」


魔皇軍練習場

「まず強化魔法はどんなものかはわかるよな?」

「はい。武器や生物の身体的強化を促す魔法の一つですよね?」

「そうだ」流石シルヴィアの娘魔法については詳しい。

「早速始めるとしよう。今お前に必要なのは攻撃強化、千里眼そして温度感知だ」

「はい」

「まず簡単な千里眼について教えよう。力を目に集中させるんだ」

「ん〜!」力を入れているということは伝わるが

やはりだ。魔力を流れが不自然に止まっている。

「力抜け」

「ん…分かりました」力が抜けると分かりにくいがさっきのでポイントは分かった。良くあの勇者にやらされた物だ。

「魔力孔」ポイントの位置に合わせ手を置き魔力の力で押し出す。昔の我でもできた魔法だが特定の職しか使えない禁断魔法だ。

ドカッ

「…痛くないか?」

「はっはい」

「もう一回やれ」

「でっでも私」

「良いからやってみろ」

「はい…ん〜!」その瞬間ネメシアの目が変わる。

「山の麓にある店は?」

「ん〜と…パン屋ですか?」まだネメシアは城下町や山の辺りについて知らないはず

「見えたか?」

「はい!…やった!出来た〜!」ネメシアは走りまわる。

「次に行くぞ。次は攻撃強化。銃を持て」

「はい」ガチャッ

「ある程度は使い方聞いたか?」

「魔皇様が下さった説明書に書いてありました」

「この引き金を引くと弾が出てくると…分かった。手に力を込めろ」

「はい」

「中の弾に向かうように深くだ」

「…」来た。この感じだ。コイツ読み込みが早いな。

「打て!」

バァン

弾が垂直に飛ぶ

その弾は500メートル以上ある人形に当たった。

破壊力が甚大だ…見える魔力の跡が

「成功だ」

「凄い!この銃っていうものこんなに強いとは」強いのはネメシアの方だろう。この魔力の量1.5倍はある。魔力の操作が上手だな。

「そして最後に温度感知。この中で一番難しいかお前なら出来るな」

「はい!」

「じゃあこうしよう我が3分後に何処かに居る。その後我が居た場所を答えてみろ。これは温度感知と千里眼の複合技だ。最後に温度感知のコツを教えよう。全身で感じろ」

「ありがとうございます!」

「…嵐の恵み」我は飛び立つ。この3分間で用事を終わらせるとしよう。

3分後

「3分経った!」私はセンカ中苦を探す。

「千里眼!」目に意識を巡らせる。だが居ない。

「やっぱり建物の中にいるのか…温度感知」全身に魔力を巡らせるイメージで…もっと…もっと深く……来た!

「見える!」センカ中苦は鍛冶場の隣の一軒家らしき所に居た。

「出来た〜!」嬉しい。いつもは無い感情が溢れ出した。

「見つけられたか?」ネメシアに問いかける。

「はい!」

「何処にいたかは分かるか?」

「鍛冶場の隣にある一軒家ですよね?」

「…正解だ。これにて訓練を終了する」

「センカ中苦!ありがとうございました!」ネメシアは我に向かって礼をした。

「我はもう帰る。常時戦いに備えておくよう…ん?」考えたら周りが騒がしい。

「ヴァルグドル王国の騎士団がここら辺に調査に来ている為注意して行動するように又遭遇し抵抗した場合殺しても構わないだとロズ殿が仰っていたぞ」

「マジかあそこの騎士団強いらしいから気をつけないとな〜」

あの時の騎士団か…まずい。騎士団を凍らせたものが見られた場合魔法鑑定で我が狙われる可能性も高い。最悪魔皇様に言われる可能性もある。

「…変更だ。ついてこい」

「え?」

「騎士団を処理しに行く」

「わっ分かりました!」ネメシアが慌ててついて行く。


下界某所

前回の2倍はいる。アイツを出すのは危険だ。

「此処で気付かれないように待機してろ」ネメシアに命令をする。

「誰だアイツ?」

「此処はもう魔皇軍のテリトリー。射撃しても問題ないだろう。打て!」

シュツ

弓矢が飛んできた。会話も丸聞こえだ。

「雷の裁き」

「近づいてきたぞ注意しろ!」

「解」雷の球体を人間に向かって放つ

「駄目だ避けられ…アバッ!」5人殺った。

あと半分くらいか

「氷の旋棍」

「囲め!一斉だ!」全員で攻撃するつもりらしい。

「コノ野郎っ!」遅い。

ガッ

「氷の終焉」

「駄目だ…身体が……」これで全員か…

「解除」後ろから声がした。

「死ね。魔皇軍の雑魚が」もう一人いたのか!透明化か…間に合わない。

バァン!

「何処からだ…」

バタッ

倒れた。頭に貫通している。もしや…

「危ない戦い方はやめてください!」ネメシアが歩いてきた。

「待機命令は?」

「待機しろとは言われましたが攻撃するなとは聞いてません。あと…センカ中苦の仲間なんですから助けるのは当然です!」

「仲間?」

「そうですよ!センカ中苦は私の大切な仲間ですよ。背中くらい預けてください…」怒っているように見えるでも違う。なんだこの感情は?

「お前は今どんな気持ちなんだ?」

「どんなって…心配してるんですよ!こんなに無茶な戦い方をして…」心配か…初めてだな心配されるとは…


我は孤独だった。

大きい期待感を背負わされ、違う人生を生きて見放された。

何故だろうか?身体が温かい。久しぶりに感じた。この感情…安心なのか?

……そうだな。コイツの前では背中を預けられる。

信用できる。


「ネメシア」

「はい?」

「お前に我の背中を預ける。だがお前の背中も預けろ。」

「はっはい!」ネメシアは少し微笑んだ。

「…帰るぞ」

「わかりまし…た」

ドサッ

「どうした?」ネメシアが倒れている。

「まだ魔力の扱いに慣れてないからだな…これでお互い様だ」ネメシアを背負い魔界の扉へ向かう。 


魔界

「着いた…正直防具のほうが重かったな」目の前にある一軒家。そう我の家だ。前の大臣の所持分で狭いが一軒家と生活必需品は買えた。今日とさっき処理した昨日の兵士の金貨と装備を売ればそれなりの金になるだろう。

魔界での紙幣は下界と同じ金貨を用いる。その為魔皇軍の者は戦った者の金貨や所持物を用い生活がなりたつ。また家族などがいるものは色々な店で稼いでいくのだ。

ガチャッ

「とりあえずコイツを寝かせるか…」布団を取り出し寝かせといた。

「…ん」何処ここ…さっきまで森に居たはず

「センカ中苦は!?」見渡すもセンカ中苦が居ない。

外はもう暗かった。

「どうしよう!ん?…なにこれ」枕元に1枚の紙切れがある。私はそれを拾い読む。

『我は用事があるからここで待ってろ。すぐ戻る。センカ』意外と綺麗な字だった。

「センカ中苦いい人なのに…もう少し話してくださいよ…」

ガチャッ

「センカ中苦!」ネメシアは起きていた。

「体調は?」

「大丈夫です!」

「なら良い。腹は減っているか?」

「いいえ!大丈夫です」

ぐ〜っ

「ごまかす必要はない。食え。今日の礼だ」我はパン屋で買ったパンを出す。

「あっありがとうございます」

「「いただきます」」

「美味しい!何処の店ですか?」

「千里眼で見えただろ彼処の店だ」

「…センカ中苦」

「なんだ?」

「センカ中苦ってもしかして勇者の息子だったりして…」

「…今頃気づいたのか?」

「なんか…すみません」

「いつだっただろうか…シルヴィアが家に来た時だったな」あの頃はネメシアも笑っていたな。

「でも…私はもう違います」真剣な顔で言う。

「あぁ復讐するんだな。シルヴィアに」

「はい」

「…我にもできることがあるなら言え。部下あっての上司だ」

「あっありがとうございます!」

「もう遅い。コレやるからそこらの宿に泊まれ」我は防具を売った金の半分を出した。

「そんないいですよ!」

「お前はまだ家持ってないだろう?」

「でっでも…」ネメシアが顔を赤くしている。

「なんだ?言わないと分からない」

「センカ中苦のお金なんて使えませんよ!」

「だからどうしろと?」

「…ここに住ませてもらえたりってしないでしょうか?」

「なんでだ?」

「我儘ですけど…私もう一人は嫌なんです。一人で過ごす夜が嫌いなんです…」ネメシアの気持ちも分かりはする。我も一人の夜は好きじゃなかった。でも…もう慣れた。

「我にはメリットがあるのか?」

「お金もお返しします。センカ中苦が買ったお家ですし手伝える家事とかはなんだってします。あと任務があった時直ぐに動けますし」そんなに此処に住みたいのか…まぁ良いだろう。居ても居なくても変わらない。

「…分かった。此処に住め」

「ありがとうございます!」ネメシアは頭を下げる。

「もう遅い。部屋割りは後だ。早く寝て明日に備えろ。我は寝る。魔皇軍での集合があるらしいからな。風呂は入りたければ入れ」

「はい!ありがとうございます」

我は自分の部屋に戻った。

ガチャッ

何も変哲もない部屋。

一つの机とベッドだけだ。

我は寝っ転がる。

ただこの家には居ることに不便はないだろう。

何故なら仲間が居るから…

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