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第11話 【拠点拡大作戦!ブラック支店をホワイト革命する日】

見て頂きありがとうございます。励みになりますので、良かったらブックマーク、評価、コメントよろしくお願いします。


『はい。ミサト。トーレル商会の南支店の経営が上手くいってないみたいですね』

「えっ?それ私に関係する??」

 リリィとのそんな会話の数日後、、

 カイルが持ってきた情報に、ミサトは眉をひそめた。


「人手不足で現場が回らなくなってる。

 新人教育もされず、離職率がエグいんだとさ。

 カンザ商会が裏で妨害してる噂もあるが……

 お前さんでどうにかなるか?」

「ふ〜ん?現場が崩壊寸前ってことね。

 頼られたなら……じゃあ行くしかないか!

 どこまで出来るかはわからないけどね〜」


『ミサト。“社畜式ホワイト化プロジェクト•南支店ミッション”、起動します』


「お〜い!ゴブ次郎、現場を立て直しに行くよ。

 今度は“君が新人教育係”だ」


「まっかせとけ!ボス!」

 こうして、ミサトたちは南支店立て直しのために動き出した。


◇◇◇


 、、南支店。


 そこは、目を覆いたくなるような“ブラック支店”だった。


「あっちゃ〜、、どうして……こんなに現場が荒れてるのかなぁ……」


 従業員たちは無表情でパンを焼き、荷造り作業に追われていた。

 新人たちは誰にも教わらず、ただ怒鳴られてばかり。


「効率?知るか!とにかく動け!」

「遅い!やり直しだ!」


「、、こりゃ、ひでぇな」

 ゴブ次郎がボソリと呟く。


 ミサトの拳がギリギリと震えた。


「これは……“やりがい搾取”どころじゃないわ。

 “生きるためだけに動いてる社畜地獄”だわ!」

『はい。ミサト。教育•報連相•適正シフト、、すべて崩壊してます』


「リリィ、これ……正直“企業として詰んでる”レベルよね」

『はい。ミサト。詰んでますね。普通なら一回潰して、最初から作り直す案件です』

「いやいや!ダメでしょ潰したら!現場は生きてるんだから!むしろ経営陣のほうが潰れなさいよ!」

『はい。ミサト。まさに“ブラック経営陣デリート計画”ですね』

「語感が物騒なんだよなぁ、語感が!」


『ですが、この現場改善に成功すれば“異世界社畜ヒーロー”として名を馳せられます』

「ちょっと待ってよ、私ヒーローじゃなくて異世界でなんとか出来る事して生きてるだけだから!」


『異世界ではミサトがやってることはヒーローです』

「んー?……それ、私が一番納得できないってヤツじゃん」

「まっ!とりあえず全部“ゼロからやり直し”よ。

 ゴブ次郎、教育係、頼んだわよ」

「了解だ、ボス!オレの“ボス仕込みの現場魂”見せてやる!」


◇◇◇


 数日後、、


「はい!道具の置き方、並べ方、ミス防止の“指差し確認”!声出していくぞ!」

「こ、こうですか、ゴブ次郎さん!」

「いいぞ〜!ミスってもオレたちは怒らねぇ。

 報告と相談でリカバーするのが現場ってもんだ!」


 ゴブ次郎は、現場で新人たちに汗だくになりながら“仕事の基本”を叩き込んでいた。


「作業手順を決めて、ミスが起きたら“どうリカバーするか”まで考えるのが“現場責任者”だ」

「僕…こんな風に仕事を教えてもらうの、初めてです……!」

「当たり前だろ。働くってのは“生きるため”じゃなく“誇りを持つため”なんだ!自分の仕事に誇りを持て!!」


◇◇◇


 その頃ミサトは、支店長室で怒号を飛ばしていた。


「あの〜、、さっきから聞いてれば……

 何が“人手不足で仕方ない”ですか。

 新人に仕事を丸投げして、現場が壊れるのを放置してたんでしょう?」


 支店長は青ざめながらうつむく。


「今すぐ“シフト表”と“業務フロー”を作り直します。

 現場を守れないマネジメントはマネジメントとは言いませんから!」

『さすがです。ミサト。社畜式マネジメント改革、進行中です』


◇◇◇


 1週間後、、、


 南支店は、かつての荒れ果てた現場とは別物のように活気を取り戻していた。


「ゴブ次郎さん、見てください!朝の点検も自分たちでできるようになりました!」

「へっへ、よくやったな!オレも“現場主任”として鼻が高いぜ!」


 ミサトはその光景を、腕組みしながら微笑んで見守っていた。


「これが、私の“異世界ホワイト革命”よ。

 まだまだ、ブラックを見つけたらぶっ壊す旅は続くけどね☆」

『はい。ミサトの拠点改革力、異世界でもトップレベルです』


◇◇◇


 後日、、


「……よくやったな、ミサト。お前らがいなきゃ南支店は終わってたよ」


 カイルが満足げに腕を組み、ミサトに向き直った。


「ま、こっちも“異世界ホワイト化の勉強材料”にはなったし、貸し借りってことで」

「……貸し一つ、だな。何か欲しいモンがあれば言え」


 ミサトは迷わず言った。


「じゃあ、都市近郊に“試験農場”用の土地を回して。

 “自社ブランド商品”開発するための拠点が必要なの」

「……面白ぇな。お前なら何でも作りそうだな。考えておく」

『ミサト。これで、次のステージに進めますね。蜂蜜パンだけじゃ終わらせません』


 ミサトはニヤリと笑う。


「あははっ!うん。次は“異世界コンビニ革命”だよ」


 ゴブ次郎がニカッと笑う。


「ボス!次はどこの支店ぶっ壊して再生しに行くんだ?」

「……次は、“都市本店のブラック上層部”にケンカ売りに行こうかな?なんてね☆なははっ!」


 ミサトたちの“ホワイト革命の旅路”は、さらに広がっていくのだった。



            続


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