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YOROZUYA!カルサンド  作者: まつもっさん
YOROZUYA、古代迷宮で迷宮入り
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カルサンドの三人衆 1

 ここはオルデン王国の首都カーグ。

人間はもちろん、日々様々な亜人や天使、モンスターが行き交う、大きな街だ。

この街は、貴族や王族の居住地、一般市民の居住地、そしてスラムに別れているが、一般市民居住地とスラム街の境目辺りに、カルサンドという店がある。


 店?

ほったて小屋の間違いでは?

というぐらいボロい店に、傾いたカウンターがあり、それに突っ伏すような感じで、目つきの悪い若い女が座っている。


「あー、ねみぃ」


 春のうららかな日差しの下で、女は退屈そうにあくびをする。

癖毛の金髪ショートで肌は褐色。

よく鍛えられた体で、傷跡だらけだ。

服装は巨乳を隠すためのボロボロの革よろいに、これまたボロボロの革の腰巻き。

よく見ればなかなかかわいい顔つきだが、そのみすぼらしさと目つきの悪さで、それに気付かない。


 そして何より、彼女には頭に二本、牛のような角が生えている。


「よぅリック、今日もヒマそうだなぁ」


 前を通る柄の悪い大男が笑いながらそう言うと、彼女、リックは、


「うっせぇ、金返せっ」


と、いかにもだるそうに返した。


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