消える
私は叔母さんが嫌になって何処かに言ってしまったのではないか、と危惧した。
私は叔母さんと特に親密な人に電話した。
陽希父さんの親の陽弥さんの妻の菜乃さんである。
プルルルル.........ガチャ
『おばあちゃん!久しぶり!
突然で悪いんだけどそっちに叔母さんいる?
それか陽弥じいちゃんに聞いてくれる?』
『あらあら、陽乃ちゃん。それがねぇ、私が買い物に行って帰ってきたらあの人見当たらなくなっちゃってねぇ。』
...私の時と同じだ。
他の人にも電話してみた。
が、大方同じような返答だった。
偶然にしてはおかしすぎる。
そこで私ははたと思いついた。
稀に叔母さんはどこかに隠れていることがある。
今回も...それか?
そう思い家の中を沢山探した。
最後におばさんの部屋も探した。
置き手紙かなんかを残していないかなと思ったのである。
すると叔母さんの机の引き出しから1枚の紙が出てきた。
怪しい!
カサカサ、ペラッ
「っ!ひっ、ひいぃっ!」
そこには血糊で
『余、遊び足りぬ。お前に子を渡す。
西条家の子よ。余の願い聞き給う。
聞かぬなら...わかっておろう
٩( ᐛ )۶٩( ᐖ )۶』
ううむ。ちょっと早めに生まれたのか?
絵文字の使い方が間違ってる...。
これだけシリアス展開なのに
『٩( ᐛ )۶٩( ᐖ )۶』
はどうかと思うぞ、これ書いた人。
だが、裏を見ると次々に言葉が浮かんでくる。
『君、これを嘘と思うな(°∞°)』
...やっぱ...間違ってるって!
その時後ろで音がした。
ガタン、ガチャ、トン...トン
やばい。ふつーにやばい。
ここにいちゃまずい。
直感的にそう感じ、一旦念仏を唱えると音は止んだ。
(ふうぅ、間に合った。)
そうして私は金目の全てのものと財布、ケータイなど諸々を持ってすぐ逃げるために窓から飛び降りた。
今回前よりもちょっと長くかけたかと。