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小石拾い

 


 マジックポーチを腰に装備して、ダンジョンに戻った。


 残り1つの隠し部屋があると思われる場所へと移動する。


 大した経験値にもなってないと思われるスライムを倒しながら、幾らでも入るマジックポーチにドロップアイテムを仕舞って進み、隠し部屋の近くまで来た。


 最後の隠し部屋は大きく範囲が広いので、入口の候補が沢山あり、隠し部屋の壁に面している通路を虱潰しに鑑定していく。


 鑑定結果が【土壁】になっているところがダンジョンの力が及んでない隠し部屋の入口になっている場所だ。


ーーー


 探し始めて1時間が経った頃、ようやく鑑定結果が【土壁】になる場所を発見した。


「やっとか」


 かなり時間が掛かったな。


 まあ、当たり前か。隠し部屋に隣接する通路の全てが近い通路で繋がっている訳じゃないからな。

 行ったり来たりして移動だけでもそれなりに時間が掛かった。


 実際、土壁を見つけた場所は隠し部屋からかなり離れた所からの一本道が土壁のある場所に繋がっていた。


 早速、土壁に蹴りを入れて、土壁を崩した。


 開いた隠し部屋の入り口から中に入ると、部屋の周りには火が灯してあり、ダンジョンに入ってから始めて明るい場所に来た。


 部屋を見渡してみると、正面の壁に何かのレリーフが彫ってある壁があった。


 その壁の横には、人一人ぐらいが余裕で入りそうな巨大な杯が置いてある。


 壁のレリーフや巨大な杯だけで、他には特に何も無いみたいだ。


 一先ず、壁のレリーフと巨大な杯だけでも鑑定しておくか。


 鑑定。


【名前:試練の扉

 条件:供物の杯

 効果:挑戦    】


 壁じゃなかったのかよ。


 それにしてもデカイ両開きの扉だ。高さ約20mもあり横幅も15mはあった。この扉の厚さは天眼さんの空間把握能力の出力を効果範囲を犠牲にして上げてみると、大体1mだとわかった。


 普通の人間には、無理のある重さの扉だな。


 土は大体1㎥の固く締まっている土だと2t、それが20×15で300㎥になり2tだから×2で600tになるな。


 この片側300tの扉を物理的に開けるには、あとどれくらいlvを上げないといけないんだろう?


 まあ、鑑定で見た感じでは、ギミックで開ける事も出来る扉なので大丈夫だけどな。


 供物の杯って事は扉の隣に置いてある、この巨大な杯の事だろう。


 しかし、試練の扉に効果は挑戦か。これはほぼ確実にボス戦だよな。


 扉の向こうにどんなモンスターが居るのかは分からないが、こんな物見つけたら挑戦しない訳にはいかないよな。


 ボスを倒したら当然宝箱が手に入るだろうしな。ゲームの知識では。


 次は扉をあける為の巨大な杯の方も鑑定しておく。


【名前:供物の杯

 条件:2000/10000

 効果:扉の開閉  】


 これが供物の杯で間違いないようだな。


 効果は勿論、扉を開ける事だな。


 そして条件。もう既に10000の内2000は溜まっているのか。


 供物の杯って事は、誰かに何かを捧げるって事だよな?


 誰に捧げるかは考えても仕方がないけど、何を捧げるかはきちんと考えないとな。


 まあ、これは簡単だと思う。みんながみんな鑑定系スキルを持っている訳じゃないからな。


 こういうダンジョンのギミックでは、ヒントとして杯の中には、既に何かが入っていると思う。

 既に溜まっている2000はそのヒントの事だろう。


 供物の杯の中を覗いてみると、中には黒い小石が沢山入っていた。


「これか」


 スライムのハズレドロップだと思っていたあの黒い小石だな。

 何処に使い道があるのかと思いつつも全部拾っていたけど、やっと使い道が見つかったな。


 それに供物の杯に集める物が、血液とか集めるのに苦労しそうな物じゃなくて良かった。

 供物って言うぐらいだから、人体の一部を大量に要求されたらどうしようかと思っていたからな。


 しかし黒い小石があと8000個も必要なのか。


 そんなに持っていたかな?


 杯の上で、マジックポーチを逆さにして黒い小石だけが出る様に思い浮かべると、杯の上に次々と黒い小石が溜まっていく。


 全部、出し終えてから再度供物の杯を鑑定をしてみる。


【名前:供物の杯

 条件:3135/10000

 効果:扉の開閉  】


 あと、6865個も足りないのか。


 最高率でドロップしたとしても、あと6865体のスライムを倒さなくてはいけない。普通のドロップ確率は3体に1回のドロップだ。

 だから実際は6868×3で20595体になる。


 こんなにもスライムを倒してからでないと、ボスに挑戦出来ないのか。


 しょうがないので、杯に入れた黒い小石と元々ヒント用に入っていた黒い小石も一緒にマジックポーチに回収するか。


ーーー


 全ての黒い小石を回収し終えて、この後どうするか決める。


 折角こんな扉を見つけてしまったなら、挑戦してみたくなる。


 黒い小石を一番早く集めるには、簡単に倒せる1階層のスライムを周回して狩るしかない。


 この隠し部屋に来たあとには2階層に行く予定だったが、それは後回しにしてスライム狩りマラソンをして黒い小石を集める事にした。


ーーー


 スライム狩りを続けていると、小腹が空いた。


 時間を確認すると、もう20時を過ぎていた。

 ドロップした黒い小石がどのくらいの数集まったのか知っておきたい。


 けど一つ一つ数えるには数が多過ぎるので、供物の杯に乗せてみて鑑定しよう。

 元々持っていた黒い小石を差し引けば、どのくらい黒い小石がドロップしたか分かる。


 供物の杯がある部屋まで戻るか。


 勿論、道中のスライムもちゃんと倒して行く。


ーーー


 マジックポーチから供物の杯にマジックポーチから黒い小石を出そうとしたが、何故か既に杯の中には黒い小石が入っていた。


 取り忘れか? 鑑定をしてみる。


【名前:供物の杯

 条件:500/10000

 効果:扉の開閉  】


 500もあるのか。流石にこの量を取り忘れるとは思えない。


 あと考えられるとすれば、それはヒントだ。


 このギミックは鑑定系のスキルが無くても大丈夫な様に、分かりやすく杯の中に黒い小石が入れてあった。


 それを俺が全て取って去ってしまったので、ヒントが無くなりダンジョン側がヒントを補充したって所だろう。


 これは地道にスライムのドロップアイテムを集めるよりも、供物の杯が黒い小石を補充するのを待って回収した方が効率が良いと思う。


 上限が2000だと、黒い小石が2000になる前に回収しないとな。


 やっていこうか。まずは早速500個を回収する。


 ご飯もテントに一々戻らずにこの部屋で食べてしまおう。


 どうやらこの部屋には、スライムがリポップしてないようなので、安心して寛げる。




 


 


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