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既に知っていた事実



  EPの枯渇状態から復帰して天眼さんが使える様になった。


 今度はさっきルームランナーで走った時に天眼で見えていた無駄のあるフォームでも直そうかな?


 今日はあと風呂に入って寝るだけだしな。


 天眼さんを手に入れた時に言ったが、天眼さんには気配察知と鑑定以外にもう1つの能力がある。


 それは空間把握能力。俺から半径15m以内の空間なら全ての動きや物の配置まで分かる能力だ。


 見えるのではなく分かるという事が重要で、実際に見ている訳ではないので色だけは分からないが、他の動きは筋肉の動きや呼吸、相手の視線すらも分かる。


 その気になれば、自分の周りに落ちてくる雨粒の位置まで把握する事が出来る。


 それに避けれるスピードさえあれば、銃弾の雨の中でも無傷で通り抜ける事も可能になるだろう。


 まあ、そんなスピードが出せるまでlvを上げたなら、もう銃の弾が効くかも分からないけどな。


 この様に15m以内なら、どんな動きでも分かる。

 そして動きを客観的に全て把握する事によって、その動きの無駄も分かるようになった。

 それを使い無駄を削ぎ落とす訓練をすれば、lvが上がったとしてもlvアップによる身体能力に頼った大雑把な動きだけじゃなく、精錬された熟練者の動きを行う事が出来る。


 それにこれまで武器なんて持ったこともない高校生でも天眼さんがあれば、基本の型を調べてから使い続け無駄を削ぎ落とせば、その内使い熟せる様になれるだろう。


 そんな訳で、今から走っている時のフォームの無駄を走りながら少しずつ直していく。


ーーー


 ルームランナーで走っていると22時過ぎに部屋の外から春が声を掛けにきた。


「お姉ちゃん、お風呂~」


「わかった、俺が最後か?」


「そーだよ」


 俺は着替えを用意して風呂場に向かう。


 ルームランナーでかいた汗をシャワーで流してから湯船に浸かる。


「あ~気持ちいい」


 風呂に浸かるのは3日ぶりぐらいか。昨日はシャワーを浴びるだけで済ましたので浸かってなかったんだよな。


 やっぱり風呂に浸からないと疲れが取れない気がする~。


 20分ぐらい浸かってから風呂から上がり、俺が最後なので浴槽の栓を抜く。

 お湯を抜いてから軽く浴槽を洗い、部屋に戻る。


ーーー


 机の椅子に座ってドライヤーで髪を乾かす。


 乾くまで暇なので、同時にスマホでダンジョン関連の記事で新しい情報が出てないか探してみると。


 一応、見つけた。


 どうしてこんな情報が出回っているのか分からないが、現在ダンジョン調査を行っている自衛隊の話だ。


 自衛隊のダンジョン調査は、1階層、2階層を順調に進みモンスターは見つけ次第、射殺していた。

 下の階層へと降りて行き5階層を攻略し終え、6階層に降りる。


 すると、6階層から急激にモンスターのスピードや防御力が上がり銃が効きづらくなった。

 銃口でモンスターを捉える事も儘ならなくなり、直ぐに撤退したが隊員が数名亡くなったようだ。


 その生き残った自衛隊員の中の何人かが接近戦の武器を持って調査に参加していた。


 実家が剣術道場でそこの師範代であるらしいその人物は、ダンジョンに入る際に自分の命を預ける武器を持って行きたいと、上司に掛け合い、刀を所持してダンジョンの調査に向かう事となった。


 その人物は、ダンジョンでは銃を一切使わず刀だけでモンスターを斬り倒していたそうだ。

 部隊が撤退する際には殿として多くの隊員の命を救った。

 そして殿をしていたにも関わらず生き残った彼が、ダンジョンを出て身体検査を行うと、身体能力が著しく上昇している事が判明した。


 他の接近戦を行った者たちも同様に身体能力が上がっている事が分かり、専門家達に聞いた結果、ある専門家がそれはlvアップしたからだと判断した。


 そのある専門家って、いったい何の専門家なんだろうな?


 その専門家の考えでは、lvアップは間接的な攻撃ではなく、直接的な攻撃によってするものであると考えられ、実際に検証がされた。

 そして現在自衛隊では飛び道具ではなく、接近戦の主体の槍や刀などを使いダンジョン調査を行なっているそうだ。


 ダンジョンに入って実際に身体能力が上がっている俺からしたら、今更何を当たり前な事を、と思ってしまったが、便利な銃器を持っている自衛隊からしたら重要な発見だったのかもな。


「あれ?」


 そういえば、俺がしているスライムの倒し方って間接的な攻撃による倒し方じゃないか?


 スライムに洗剤を振りかけるだけで、スライムを倒して経験値を得る。


 こんな簡単に経験値を手に入れている人はそういないんじゃないかなと思っている。


 と言う事は、この記事のある専門家の直接とか間接は関係ない事になるな。


 他に当て嵌まりそうな条件といえば、距離かな?


 モンスターを倒した時に、モンスターの一定範囲内に居ないと経験値がもらえないとか。


 話を聞く限り、銃による射殺は、モンスターを見つけ次第攻撃してモンスターを近づける前に倒すと言う事を繰り返していたんだろう。

 だから距離が足りず経験値が得られなく、lvが上がらなかったんじゃないか?


 こう考えれば、辻褄が合う気がするな。


 この考えが正しいかは、例えば接近戦で銃を使って倒してみるとか、モーニングスターみたいな直接的攻撃をモンスターから離れて行う武器を使えば検証出来るか。


 今の俺には両方とも出来ないな。


 しかし、銃が使えなくなったのか。

 アメリカの様な銃が民間人でも手に入る国は、銃に慣れ過ぎていて接近戦に適応出来ないかもしれない。


 日本は逆にこう言うカルチャーが親しまれているので、結構簡単に適応してそうな奴が多いそうで逆に怖い。何処の野生児だよってな。俺と山田の事か。


 さて、もう髪も乾いてきたので、明日の為にもさっさと寝るとしますか。


 


 


 


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 槍の長さ(距離)で大丈夫なら例えフレイル型のモーニングスターであっても敵との距離は近距離内判定のような… 主人公の思い描いてるのは某メイド服の青髪鬼少女が使う不思議武器のイメージなのか…
[一言] 銃でダンジョン攻略しようとするのは コスパよろしくなさそうですね 弾が再利用できるわけでもないでしょうし 撃てば撃つほど嵩むばかり だったりして
[一言] 軍隊にはナイフを使った近接戦闘法もあったりもするけども……
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