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身体能力測定



 もう19時になってしまったか。


 楽しい時間ほど早く時が進んでしまうと言うが本当に早い。


 俺もステータスやファンタジーアイテムを見たりするのは好きだから、それもしょうがないのかもしれない。


コンコン「春、もう19時だぞ!」


 春の部屋に声を掛けてから一階に降りる。


「はーい」


 リビングに入りソファに座ってテレビをつける。


 テレビのチャンネルをザッピングしてみるが、もう19時過ぎていてニュース番組なんてどこの局でもやってない。


 リビングの台所の方を見ると、今日は父さんがもう帰って来ているようだ。


「光ちゃん、春ちゃんをご飯だって呼んできてくれる~!」


 キッチンから母さんが声を掛けてきた。


「さっき声かけたから、もうそろそろ降りてくるよ」


「そう」


 その直ぐ後に、階段を降りる音がしてリビングの扉が開いた。


「お腹空いたー」


「春が最後なんだけどな」


「ほら、みんな席に着いて」


 母さんに言われ俺と春が席についた。


 今日の晩御飯は麻婆豆腐か。


 母さんが盛りつけてみんなの席に置き、


「「「「いただきます」」」」


 食事が始まる。


 父さんが思い出した様に俺と春に話しかけてきた。


「そうだ。お前達はもう春休みの宿題は終わっているのか?」


 宿題というより課題だけど。


「俺はキャンプ行く前には終わっているよ」


「春は」


「えーと、あと半分ぐらいだったかな?」


「おいおい。今日が火曜日で、学校が月曜日からだろ? 

 あと5日しか無いぞ」


 大丈夫か?春。


「はあ、春。宿題が終わるまでは外出禁止」


「そんな~。うう、お姉ちゃん宿題手伝って!」


「あ、悪いんだけど無理。この後言おうと思ってたけど、明日から学校が始まるまで、またキャンプに行こうと思ってるから。それと兄と呼べ」


「うう、明日から家に缶詰めだよ」


「急だな。まあ、光はやる事やっているから別に良いが、何処に行くんだ?」


「この頃入っている森だよ。もうすぐ地図も完成しそうだから、後5日で終わらせてみせるよ」


 本当はもう地図だって完成しているけどな。


「光ちゃん、気をつけてね」


「大丈夫だって、それより春は後5日で終わるのか?」


「うう、3日頑張れば終わる、お姉ちゃんが手伝ってくれれば2日で」


「だから無理だ。まあ、頑張れよ」


 そんな話をしているうちに麻婆豆腐を食べ終わった。


「じゃあ、俺は明日の準備するから、春お前も今から始めろよ」


「ええ~20時から見たいテレビがあるのに!」


「じゃあ、それを見終わってから頑張れ」


「はーい」


 春を置いて俺は自分の部屋に戻る。


 明日の準備と言っても、ライトの電池を替えて予備の電池を持っていくくらいかな。


 後は片付けていなかったテントとか荷物だけ、食事はコンビニで何か買って行くか。

 ついでに山田に会えたら、また鑑定しておこう。


 明日の準備を終えて、寝るまで暇になった。


 まだ風呂に入っていないから、風呂に入る前にlvが上がってどのくらい身体能力が上がったのか軽く確かめてみるか。


 部屋にあるルームランナーのスイッチを入れ走り始める。


 最初は徒歩ぐらいで徐々にスピードを上がっていく。


 段々とスピードが上げていくが、全然余裕なんだが。


「あれ?これが限界か?」


 ルームランナーの最高速度の時速20kmになった。


 時速20kmならルームランナーを買った時に試した事があったけど、走っているとそれなりに息苦しかったのを覚えている。


 なのに今は何時間走ってもジョギング感覚で走り続ける事が出来ると思う。


 まだ全力には程遠い感じのお散歩気分だった。明日森の中で全速力を出してみようかな?


 それにしても体力もこんなに上がっているのなら、他の力とかも上がっていると思うのだが、特に変わった感覚がない。


 試しにルームランナーから降りて、近くの本棚を持ち上げようとしてみる。


「あ、持てる」


 普通、こんなに本の詰まっている本棚を持ち上げる事なんて俺には出来ない筈なのに、今は出来るという事は力もちゃんと上がっているのか。


 でも、こんなに力が上がっていたら、その事に対するギャップがあると思うんだけどな。


 例えば本を読んでいたら力加減を間違えて本のページを破いてしまうみたいな。


 なのに俺は今も普通の日常生活を送っている。


 もしかしたら無意識に力をセーブしてくれているのかもしれない。


 他にも色々と試してみよう。


 まずは数学の問題集を解いてみる。


 20問ぐらい解いてみたが頭の出来は特に変わってない。暗算とかも同じような感じだ。


 次は社会の教科書を軽く流し読みをしてから問題集を同じ様に20問解いてみるが、特に記憶力が上がったとかでもないな。


 最後に英語。英語で書いてある本を一冊だけ持っている。

 この本は買ってみたは良いが、結局読めなくて断念した可哀想な本だ。

 その本を読んでみるが読めない。理解力が上がる訳でもないな。


 lvで上がるのは肉体性能のみか。


 後は何か無いかな?


 確か天眼さんが使えなかったのはEP不足が原因だった筈だ。


 そして10キロの洗剤が入った箱を持った時に重くて森を移動するのに苦労したのは記憶に新しい。


 その時はlvが上がっても身体能力は変わらないと思っていたが、もう1つ予想で EPが枯渇しているのが原因でlvアップしても身体能力が上がっていない様に感じるんじゃないかと考えた。


 今回lvアップで身体能力が上がる事が分かったので、もう1つの EPが枯渇したらlvアップして手に入れた身体能力も使えなくなるのかの実験をしてみよう。


 最初に自分を鑑定する。


【名前:佐々木光希

 性別:男

 年齢:16

 職業:学生

 lv:24

 スキル:鑑定偽装Ⅹ P 

     振動魔法Ⅰ A 1/50(5kHz、1/10EP)

 エクストラスキル:天眼 AP (10000EP)

 HP: 7950/7950

 EP: 427/5428+5000 】


 もうEPが回復している。EPの回復は割合回復って事かもな。


 そんな事より残りのEPを確認して残りが1になる様に426EPを使い振動魔法を使用する。


 そして残り1EPの状態でルームランナーの時速20kmで走ってみてさっき走った時との齟齬がないかを確認する。


 さっきと変わった所はないな。

 念の為本棚も持ち上げてみるがこちらも先程と同じ様な結果になった。


 次に残りの1EPも振動魔法で消費してEPを枯渇させる。またルームランナーに乗り走ると1分ぐらいで息切れし始めた。


「ハァハァ、疲れる~」


 この結果からEPが1だけでも残っていたらlvの恩恵は無くならない事が分かった。


 これはあれだな。

 lvアップして調子に乗る。

 運良くスクロールを見つける。

 スキルが欲しくて調べもせずにスクロールを開けてしまう。

 取得したスキルが天眼さんみたいに パッシブスキルでEPの上限を削られる。

 EPが枯渇状態になり、lvアップで手に入れた身体能力も使えなくなる。

 あっさりと死んでしまう。


 こういう事故もその内起きていくんだろうな。







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