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ステータス

何かもうここまで来るとスゥが不憫に見えてきてる私です。

だからでしょうか。性格が当初よりかなり面白いことになってきてます。スゥ、頑張れ。

 

 名前:スゥ(15)

 種族:人族(変更可能)

 体力:5,100 

 魔力:10,500

 攻撃力:2,000

 防御力:1,000

 瞬発力:3,050

 スキル:創造魔法

 称号:神に愛されし者.加護をうけし者.賢者.剣聖



 よし、名前に関しては終わった。

 次だよ、種族は人族で合ってるけどその横の"(変更可能)"って何?まさか、変身できちゃうの?いや、そんなバナナ。

おっと、つい現実逃避に走ってしまった。

 脳内ウィ〇ペディアくんよ、教えておくれ~?

 …ほうほう?…ふむふむ、なるほど。そーだったのね。へぇ~…。

 大先生の結果をまとめると

 この世界では1,000,000分の1の確率で数千年に1人だけ種族を何度でも変えることの出来る存在が産まれるのだとか。

 うん、本気で身の安全が保障出来る場所を確保しないとやばいということがこの時点でわかる。


 まだまだ頭が痛い疑問は山積みだ。

 もうこの際、基本的能力値が高いことは実際に体現して、数値を見れば分かる。

そして、能力値が上がったのは動いたり魔法を使ったからだろう。

それも、1,000歩譲って良いとしよう。

 でもさ?この称号たち何?

 もう、半ば諦めつつも大先生に頼った。


 神に愛されし者

 神のお気に入りの者の証

 この称号を持つ者には悪の存在は決して近づくことはできない

 そして人生を終えるまで悪と感じる者とは関わることがなくなる


 加護をうけし者

 天使から愛されている者の証

 この称号を持つ者には不幸なことは起こらず幸運なことがおこる確率が格段に上がる

 そして、その幸運は周りの者にも影響を及ぼす


 賢者

 全てを知りえる者の証

 この称号を持つ者には全知全能の力が宿る

 そして、魔法の威力が格段に上がる


 剣聖

 剣技において最強の者の証

 この称号を持つ者には未来予知の力が宿る

 そして、剣での攻撃力が格段に上がる


 ・・・・・・。

 はい?

 確かに前世で不幸なことしかなかったけど、いくらなんでもスゴすぎやしませんか?

 だって、悪い人との一切の関係は無い。

 不運なことは余り起こらず幸運だけがまわってくる。

 しかも、その幸運は周りの人にも影響される。

 大先生だけでなく、その場に行けば、誰かと会えばどんなことでも知ることが出来る。

 相手に攻撃されたとしても、未来予知で相手の行動がわかる。


 私って魔王か何かにでもなったの?


 恐ろしすぎるわ。もう、細々と隅っこで生きていこう、うん。

 というか、剣聖って剣技真似ただけだよね?

 成長早すぎるよ。

称号エグいよ。

 そして途方に暮れながら今日1番深いため息をついた。


 スゥは精神的に疲れたので湖の水を飲もうと、湖に顔を近づけた。

 そこに映ったのは、前世の私からはかけ離れた美少女だった。

 腰まで伸ばした真っ直ぐでサラサラとした艶がある光の当たり具合によってターコイズやパールのような色に変わる蒼銀の髪、小さい顔に意思の強さを感じさせるサファイアのような大きな瞳、陶器のように白くきめ細かな肌、そんな肌に映えるようにほんのり朱に染まっている頬、小さくも色味がかったプルプルの唇、誰がどう見ても絶世の美少女だった。

 私は一瞬、誰か分からずただただ呆然と眺めるだけだった。

 しかし、湖に映る美少女は私と同じ行動をとる。

 私が首を傾げると美少女も首を傾げる。

 私が頬に手を当てると美少女も頬に手を当てる。

 そうしてやっと、この美少女は私であると理解できたのだった。

 もうスゥの脳内はキャパオーバーだった。

 天使くんには感謝とともに初めて少しだけ殺意が湧いてしまったのはここだけの内緒だ。


 ~天界にて~


「ヘックション!…ズズッ。風邪かなぁ?負けないぞ!」


 今日も呑気な天使くんでした。



 はぁ…本当に疲れた。

 もちろん、精神的に。

 だから私は家を作ることにした。

 家が作れる範囲があって、家があることが分かりにくい場所を探す。

 何時間か森を彷徨い歩き見つけたのは大きな木だった。

 何百メートルあるだろうか。先が全く見えないほどだった。

 大先生によるとこれは神樹でこの世界を支える役割を持つらしい。

 普通に考えて、神樹の側で家を建てるのはどうかと思ったので私は少し離れた場所に簡易的な家を建てた。

 古民家風の1人なら普通に生活出来る程度の大きさを。

 我ながら立派に出来たが誇らしい。

 私は上機嫌で家に入り、お風呂でくつろぎ、その日は早々に就寝した。

やはり、疲れが溜まっていたのだろう。

 ベッドに横になった瞬間ウトウトし始め、すぐ就寝した。


 次の日、起きてすぐに私はこの世界においての自分の危険について考えた。

 創造魔法、人種変化、能力値、称号、容姿。

 どれをとっても争いの種にしかならないと判断した。

 これを見て神様もきっと称号を与えてくださったのだろう。

 もう、感謝しかない。

 この称号が無かったら…考えたくもなかった。

 だからこそ、この称号にばかり頼ってはいけないとも思えたのだ。

 称号に頼らず生きていく方法を大先生と照らし合わせながら思案を重ねた結果、創造魔法を使う事とした。

 そう、私は言ってしまったのだ、あの天使くんに。


()()()作れる創造魔法が使えること』

 それが私の2つ目の願いだった。

 そう、何でも作れる創造魔法。

 ならば、スキルも作れば良いのではと考えたのだ。

 大先生も可能性は高いと示していた。

 私の欲しいスキルは


 幻影:相手に幻を見せる

 偽装:自分の姿やスキルを偽装する

 隠蔽:気配や物などを消す

 鑑定権限:対象へのステータスの確認、相手からの鑑定不可

 真実の目:嘘偽り無く人や物、スキルを見ることができる


 の5つだったのだが…。5つ全てがまたお伽話レベルのものらしいので少しショックだったが、背に腹はかえられない。

 こうして私のステータスは2つとなった。


【本来のステータス】

 名前:スゥ(15)

 種族:人族(変更可能)

 体力:5,100 

 魔力:10,500

 攻撃力:2,000

 防御力:1,000

 瞬発力:3,050

 スキル:創造魔法.幻影.偽装.隠蔽.鑑定権限.真実の目

 称号:神に愛されし者.加護をうけし者.賢者.剣聖


【他の人から見えるステータス】

 名前:スゥ(15)

 種族:人族

 体力:60

 魔力:200

 攻撃力:50

 防御力:10

 瞬発力:40

 スキル:危険察知.索敵.水魔法.風魔法

 称号:なし


 能力値は平均より少し高めで、スキルは称号や創造魔法から出すことが可能で、一般的な生活魔法らしい。

 そして、称号は与えられない者が大半らしい。

 やっぱり私が異常なだけでしたか。

そうですか。

あれでも魔力だけ平均よりかなり多めに設定しました。

そうなるとスゥの異常性がより伝わるのではないでしょうか。

次回もぜひ御覧下さい。

あ、ちなみに心の声や一人言はうるさいくらい多いですが、表情には3割程度しか出ていません。

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