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3つの願い

ブックマーク登録していただきありがとうございます!本当に嬉しかったです!

お陰様で創作意欲がどんどん上がってきてます!

妄想フィーバーになるかもですが、これからもよろしくお願いします。

「あなたは本来もっと生きるはずでした。そして、もっと幸せになれるはずでした。謝っても謝りきれませんが本当に申し訳ありません!」


 天使くんが心が張り裂けそうな様子で天使くんが私に謝る。

 でも、私からすれば天使くんに怒る気持ちはない。

 ここまで申し訳なさそうにされると逆に私が申し訳なくなった。


「いいのいいの!もう終わったことだから気にしないで!私みたいな人をこれ以上増やさないでくれるだけでいいから!ね?」


 私がここまで生きられたことが特殊なだけで、他の人があの状況になったら即死んでると思うんだよね。

 うん。


「はい!それは約束します!…ですが、僕ら天使のせいですので何かあなたに出来ることはないですか?何でもいいですよ?」


 そう言われてすぐに思い浮かんだことは…。



「ちぃが居るとこに行きたい」



 ただひたすらに願ったことだった。

 大切なあの子の側に。

 ずっと一緒と言ったのだ。

 約束したのだ。

 私はそれを破ることは出来ない。いや、破りたくない。

 なぜならこの約束は私の心からの願いだった。


「分かりました。あなた様の御心のままに」


 天使くんは胸に片手を当てお辞儀をした。

 私はその様子に安堵した。

 やっとちぃの元へ逝けるのね、やっと…!


「では、別世界へ転生させますが…安全とはいえない世界ですのでその世界に必要なもの、例えば魔力や容姿、お金など何でも3つ願いを叶えましょう」


 …ん??何だって?別世界?魔力?


「えっと、質問しても良い?」

「ええ、もちろん」

「まず何で別世界へ転生なの?まさか…ちぃの居るところに行かせてくれるのは嘘なの?」


 自分で言ってて心に暗い気持ちが少しずつ広がっていく。


「いいえ、本当です。あなたのお友達はその世界で別の新しい人生を歩んでおります。だから、あなたをその世界に転生させるのです。もうすでにあなたは亡くなっているためその姿のまま行くことは出来ません。魂をその世界に送るのです」


 その話を聞いて私は目を丸くした。

 ちぃが…生きてる…??

 また一緒に話したり遊んだり過ごしたり出来るというの??

 あの幸せがまたかえってくるというの?


「ただし、お友達には記憶がありません。姿形も違うかもしれません。種族でさえも。そして、前世でのことを教えてもいけません。それでも良いですか?」


 私の中の答えはとうに決まっていた。


「もちろん!」


 私にとってはちぃとまた一緒に過ごせるなら何でも良いのだ。

 例え、ちぃが私を忘れていようとも。

 そして天使くんにまた感謝した。


「私たちのせいで幸せになれなかった分、どうか今度こそ幸せになってください。あなたが笑顔でいることが私の望みです」


 とても綺麗な笑顔、慈愛に満ちた目、暖かな言葉、また心が震えた。


「うん!」


 前世の無表情は嘘のようになく、今の私はあの頃の、ちぃと過ごしたときのような、いや、それ以上の笑顔で返事をした。


「どうかその笑顔を忘れないで下さいね」


 ふふふっと笑う彼からちぃと同じくらいの愛情を感じ、私はさらに嬉しくなった。


「さぁ、3つの願い事を教えてください」


 そして少し考えて私は1つ目の願いを言った。


「その世界における全てのあらゆる知識がほしい」と。

 その世界で住むにあたって常識や情報は非常に有益だ。

 それは、国の情勢や歴史、文化と多岐に渡る。

 安全とはいえない世界ならばこれくらい普通だろうと。

 もし、宗教的な問題をやらかしてしまったら殺されてしまうと考えたからだ。


 続けて私は2つ目を「何でも作れる創造魔法が使えるようになる事」と答えた。

 まぁ、簡単に言えば自分好みの家を建てたかったからだが。

 これには天使くんも苦悩の表情を見せたが最後には「わかりました」と答えてくれた。


 最後の3つ目には「元気に健康で長生きできる体」をお願いした。

 これは前世の体が弱く何も出来なかった私は、次の世界では長生きしてやりたいことをやってやろうと思ってのことだった。


「確かに3つの願いを承りました。あ、ちなみにあちらの世界では〔ステータス〕と言えば自分の能力値を見ることが出来ますので」


 わーお、ゲームっぽいね。

 結構好きかも。

 そんな呑気なことを考えている私の周りに円で囲むように光が集まってきた。

 そして、天使くんが手を振る。


「では、またいつか会いましょう。あなたが幸せになれますように祈っております」

「うん!ありがとう!天使くん!次に会えたときには、沢山私の話を聞いてね!バイバイ!」


 伝えたいことを伝えきった私は、光に包まれた。



 彼女を見送った彼はとても晴れ晴れとした気持ちだった。

 何より次に会えたときまた、話してくれるというのだ。

 嬉しくないはずがなかった。

 そこで彼は転生した先を少しいじった。


「ふふっ、これはサービスですよ」


 既に聞こえていない彼女にそう言葉を残し、彼は彼女との約束を果たしに出かけた。

 もう2度と彼女のような境遇になる子がいないように、光を届けに行ったのだった。


準備期間終了です!次回からはやっと異世界に入ります!そして!私の念願の展開をどんどん繰り広げていきたいと思っておりますので、どうぞ今後とも読んでくださると頑張れます!

感想お待ちしております!

また、好きな展開を書いてくださると時々そのネタを頂くかもしれません。

まだまだ若輩者ですので御自愛頂けると幸いです。

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