最強の人材
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ありがとうございますっ!!
もう最近流行り?のぴえん所か1つ上?のぱおん状態です。
これからも頑張ります!
あれから数日経った。
皆にはそれぞれ役割分担をしてもらった。
マークさん:主任
トニーさん:護衛兼料理担当
ノースさん:掃除洗濯担当
クロシロ:案内兼雑用係
主任は、主にカウンター仕事だ。
カウンターで、受付や料金精算をしてもらう。
私がこの作業が苦手だったので、大いに助かっている。
最近、分かったことだが意外なことに、トニーさんが料理上手であることが発覚した。
トニーさんには、護衛だけをしてもらおうかと思っていたが、オムライスの作り方を教えて欲しいとお願いされ、出来るのか不安だったけど教えてみたところ、私より上手なのではと思うほどトロトロのフワフワな別物が登場したので護衛の他に料理担当も兼任してもらった。
ノースさんは、見た目通りの魔法士タイプで基本的な魔法は全て使えるらしい。
そこで、魔法による洗濯方法や掃除方法を教えたところ、あっさり習得。
即座に掃除洗濯担当に決定した。
クロとシロは、まだ基本的な知識を身につけるための時間が欲しかったので、たまに皆のお手伝いをすることと、簡単な部屋までの案内をお願いした。
本人達は、もっと働きたかったらしいが私や他の仲間達が字や礼儀作法や言葉遣いを教えるためと言ったら、渋々了承してくれた。
そんな2人にお願いされて困っていることがある。
「「強くなりたいから、レイさんに教えてもらいたい」」
とのこと。
2人のお願いなら何でも叶えてあげたいが、こればかりは難しい。
レイとして2人に教えている間、スゥとして活動することが出来ない。
それに、称号で剣聖を得た私なら剣を教えることも出来るし、賢者も持っているため魔法でも何でも教えることが出来る。
一瞬、幻影でスゥを作り出して、レイとして2人を教えようかとも考えたけど、私が離れている間、誰かが幻影に触れたりしたら実態がないことに気づかれてしまう。
創造魔法で、分身を作ろうかとも考えたけど大先生によると離れての細かい動作の指示は出来ないらしい。
完全に手詰まり状態だった。
ふと、前にバナじぃと会う約束をしていたのを思い出した。
今は、大人組にはすることは全部教えたし、双子に字や礼儀作法を教えてもらうようにお願いもした。
私がいないときに、お客さんが来ても大丈夫だろう。
皆に夕方までに帰ると言ってから、私はバナじぃの元へ向かった。
「「スゥ!僕たちもっ!!」」
「ダメだ、今、字を書けるように練習してるだろ?」
「他にも礼儀作法や言葉遣いなど、やる事は山積みです。出掛けている暇などありません」
「…当分外出は難しいだろうね」
「「そんなぁ~…!」」
後ろから聞こえる会話に罪悪感は湧いたものの、心を鬼にして1人で町に向かって歩いていた。
頑張れ、クロ、シロ。
私は前に入ったことのあるバナじぃの家の扉の前に立ち、ノックをしてバナじぃを呼んだ。
「バナじぃ~、来たよ~?いる~?」
すると、中から大きな音が聞こえ、慌ただしい足音が聞こえてきた。
ガシャンッ!
ゴッ
ドタドタドタ
バタンッ!
…キィ
スゴい音が聞こえた後、暫くしてゆっくりと扉が開いた。
「スゥ!待っておったぞ!さぁ、中にお入り。お菓子もお茶も用意しておるぞ」
さっきの音は気にしないでおこう。
私が女だと知ってからのバナじぃは、もうデレデレの甘々で残念なお爺様になった。
でも、前世でも良くお爺ちゃんお婆ちゃんと関わってた頃を思い出すから悪い気はしない。
「はぁ…最近は良いことばかりで嬉しいわい」
「また何かあったの?」
「あれからずっと、あの子達から絵が届くようになったぞ。どうやら、探していた仕事も見つかって、いい人達にも出逢えたようじゃ」
「…そっか。良かったね」
「ああ、わしはもう騎士団に入っていた頃のようにあの子達と目を合わせて話すことは出来んからのぉ、申し訳なく思っておったがこれで安心したわい」
ん?何かとても重要なワードを聞こえた気がする。
「バナじぃ…騎士団に入ってたの?」
「ん?言っておらんかったかの?魔族に襲われるまで、わしは騎士団の団長をしておったぞ」
良い人材を発見してしまった。
「…バナじぃって今、何処かで働いてる?」
「いいや?こんな年寄りを取ってくれる仕事場なんぞ簡単にあるもんじゃないからの」
「じゃあ、これからやろうとしてることとかある?」
「そうじゃのぉ…もう里親探しは終わったし、強いて言うなら将来有望な若者に剣や魔法を教えてあげたいかのぉ?」
「働けるなら働きたい?」
「そりゃあのぉ、1人よりも誰かと関わっていきたいからのぉ…それがどうしたんじゃ?」
こんな身近に優良物件があるとは思わなかったが、これを逃す程おバカじゃない。
「バナじぃ、私ね、宿を経営してるオーナーなの。良ければ私の宿で、剣や魔法を教える先生として働かない?」
バナじぃは、私が働いてることよりも、宿で先生をしないかという突飛な提案に驚いていた。
「スゥの性格じゃ、働いているのも100歩譲って分かるが、宿で先生など聞いたことも無いぞ?」
「うん、大丈夫。私も聞いたことが無いから」
「いや、そうじゃなくての。そもそも、人なんて集まらんじゃろうて」
「私の宿の常連さんは冒険者が多いから、そこは多分大丈夫よ。それに、それだけじゃないの。主に、従業員達に教えてあげて欲しいの。たまに来るだけでも良いし、うちの従業員専用棟で住んでも良いから!お願い!!」
クロとシロだけじゃなくて大人組にも教えてあげて欲しい。
正直、人族のステータス値が低すぎて、他種族が攻撃をしてきた場合、相手にもならないと思うのだ。
しかし、騎士団団長は伊達では無いのかバナじぃのステータス値をさっき鑑定したところ人族ではかなり高い。
レイとして作ったときのステータスよりは少し低いが、称号を見ると他種族と渡り合えるだけのものがあった。
名前:バーナード(60)
種族:人族
体力:500
魔力:300
攻撃力:300
防御力:100
瞬発力:300
スキル:水魔法,土魔法,火魔法,光魔法,陣風魔法,身体強化,危険察知,鑑定
称号:剣名人,拳闘士,魔法使い,風の操り人
陣風魔法は、風魔法の上位版で、風魔法とは比較にならないくらい大きな風を作ることが出来る。
称号は、初めて知ったものばかりだ。
剣名人
剣技において優れた者の証
この称号を持つ者には、第六感が宿る
そして、剣での攻撃力が上昇する
拳闘士
武術において優れた者の証
この称号を持つ者には、物理防御耐性が宿る
そして、直接攻撃力が上昇する
魔法使い
魔法を操る事において優れた者の証
この称号を持つ者には、魔法攻撃耐性が宿る
そして、魔力が上昇する
風の操り人
風を自由自在に操れる者の証
この称号を持つ者には、風を操る際に魔力を一切消費しなくなる
そして、風魔法による攻撃を無効にする
バナじぃ、実は最強説浮上しました。
剣名人は、どう考えても剣聖の下位版だろう。
未来予知ではなく第六感。
確実ではないが、大半の確率で攻撃を躱せるのだろう。
その系列の称号を取れている事もスゴいが、他の称号もなかなか可笑しいレベルだ。
拳闘士は、武闘家みたいなものだろう。
物理に特化した耐性や攻撃力の上昇とされている。
魔法使いは文字通りのものだから、驚きはしない。
でも、この下の称号はどう考えても1番可笑しい。
風の操り人。
風魔法無効化に風魔法に限り魔力消費0。
最強ではないだろうか。
これだけスゴい力を持っているのなら、是非教えてあげて欲しい。
バナじぃはそんな私に圧倒されて考え込んだ後、私に向き直った。
「分かった。他ならぬスゥの頼みじゃ。何より暇じゃからの。こんな老いぼれでも、若い者らの役に立てるのなら働かせてもらうとするかの」
「本当に!?やった~!ありがとう、バナじぃ!大好き!」
私が抱きつくと嬉しそうに笑っていた。
話し合いの結果、2日後にバナじぃを従業員専用棟に迎え入れることとなった。
こうして私は最強の人材を1人確保したのだった。
私、まだ若いはずなんですが、最近の若者が使ってる言葉がいまいち理解できていません。
今だ、卍って何なんでしょうって考えるときあります。
悲しいことに、老いを感じます…。
縁側でお茶飲んでまったりしたいです。
タピオカとかじゃなくて良いんです。




