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森からの小さなお客さん

見てくださった人たちやブックマーク登録をしてくださった人たち、こんな拙い私の小説を評価してくれている方!

本当に!本当にありがとうございます!!!

感謝をこの小説で伝えていこうと思いますので今後ともよろしくお願いします!

また、感想、誤字脱字等などもお待ちしております!

 ゼノール様が来て2日目の朝。

 まだ、朝日が昇りきって居らず藍色の空が広がっている頃。

 いつゼノール様が起きてくるか分からないので、早くから起きて朝ご飯の準備をする。


(昨日のゼノール様を見てると、やっぱりお肉があると良さそうだけど…朝からお肉って重いよね…?)


 〈お肉で軽い朝食〉と考えて思いつく物はサンドイッチだった。


(うん、サンドイッチなら野菜もお肉も挟めるし、他の味付けも出来るからそれにしよっかな)


 作る物を決めた私は、ゼノール様がまだ寝ていることを全知全能を使って確認し、隠蔽を発動させる。

 そして、創造魔法でお肉と食パンと野菜を出す。

 ついでに魚やフルーツ、前世にあったマヨネーズや味噌、醤油、ポン酢などの調味料も作り出した。


(いやー、前世で色んな料理やっといて正解だったなぁ)


 まだ母と暮らしていた頃、母は何もしないので料理は自分で作らないと飢え死にしてしまう可能性があった。

 だから、自分で食べるので美味しく作ろうとして、料理は上達する。

 同じ物は食べ飽きるので限られた食料ではあったがレパートリーが増えていく。

 一石三鳥である。

 そんな状況下で料理好きにならない方が難しかった。

 この世界では、自分の思う通りに食材が手に入る。

 今まで家でも施設でも病院でも自由に出来なかった分、沢山の料理に挑戦してみたかったのだ。

 そうこうしてお肉、野菜、魚、フルーツを使った知っている限りの種類のサンドイッチを作り終える。

 幾つかのサンドイッチは、弁当箱サイズの木箱に詰めておいた。

 余りに多く作ってしまったため、後で私が食べるためだ。

 料理を終えて、また全知全能でゼノール様を確認すると、まだ起きてないようなので、私は次に宿の掃除に取りかかった。

 宿を大きくしてしまったので、早くから取りかからないと夕方までに間に合わないかもしれなかったのだ。

 まだまだやることは山積みだった。


 食堂に"ゼノール様"と書いた紙とサンドイッチを置いて、ほうきを持ち玄関の外から始める。

 あまり気にしていなかったが、ここら一帯は木だけでなく雑草も沢山生えている。

 これでは見栄えが悪いだろうと思い、創造魔法を使い風を作り出し、風魔法をイメージしながら風を操る。

 花は残して雑草だけを風を刃のようにして刈り取って、その散らばっている雑草を風で集めていく。

 そうして、辺りは花と木々が多い茂るばかりとなり、綺麗になった。

 ついでに道も舗装してから、風魔法と同じ要領で水を出して花にあげる。


 その時、風がサァっと吹いたので私は目を瞑る。

 風が私の周りを回ってすぐに消えた。

 うっすらと目を開けると目の前に1頭の小さなうり坊がいた。

 本来、うり坊は他の兄弟や母親や父親と常に一緒にいるものだ。

 加えて、とても警戒心が強く人前には滅多に姿を現さない。

 珍しいと思い目を見張っていたが、体は砂や埃や虫がついてボロボロで脚から血が出ており歩けないようだった。

 そのうり坊は私を見つけた瞬間「グルルルッ…!」と威嚇し始めたが、そんなこと構わず私は近づいてしゃがみながら手を出す。


「おいで、怖くないから。私はあなたのケガを治したいだけなの。だからお願い。少しで良いからあなたに触らせて?」


 そう言ってうり坊の目と合う。

 すると、しばらくしてうり坊は威嚇をやめた。

 まだ警戒している様子だが触れるようになったので気にせずうり坊の脚を少し触る。

 そして隠蔽を周囲に発動させてから創造魔法で、うり坊のケガをしている部分の細胞を作って、傷を塞いでいく。

 唐突に考えついたことなので出来るのか不安だったがちゃんと治っていくことに安心する。

 最後にうり坊に水と風を使って体も綺麗にしてから隠蔽を解除した。


(うん、ケガも汚れも綺麗さっぱりね。これで家族の元へ帰せるわ)


 うり坊のケガが治り私は嬉しくなって、ニコニコしているとうり坊が足下にスリスリと体を寄せてきた。

「ありがとう」と言っているかのように私を見上げ、小さな短い尻尾も高速に揺れていた。


「ふふっ良いのよ、さぁ、家族の元へお帰り」


 そう言いながら撫でていると、目の前の舗装したばかりの道に大きな猪が2匹いた。

 きっとこのうり坊の両親だったのだろう。

 うり坊はそのまま元気よく両親の元へ走って、3匹仲良く寄り添いながら森の奥へと消えていった。


 そんな微笑ましい猪の家族を見送った私は疲れて自室で休憩していた。


(さすがに魔力使いすぎたかなぁ?)


 魔力は減っていく程、体力の消耗が激しくなっている。

 この世界で魔力は生命力でもある。

 だから、魔力が0になると体力も0になってしまい命を落としてしまうのだ。

 今回、細胞という小さなものを作りかなりの魔力を持って行かれたようだ。

 気になって自分のステータスを確認する。



 名前:スゥ(15)

 種族:人族(変更可能)

 体力:5,100→5,300 up

 魔力:10,500→12,000 up

 攻撃力:2,000

 防御力:1,000

 瞬発力:3,050

 スキル:創造魔法.幻影.偽装.隠蔽.鑑定権限.真実の目

 称号:神に愛されし者.加護をうけし者.賢者.剣聖.聖女


 ・・・・・・・・ん?え、なんで?



 その日、何故か称号に【聖女】が加えられてました。



うり坊って可愛くないですか?

私、うり坊って好きなんですよね笑

私が猪突猛進タイプだと友達によく言われるので笑

次回、チートもゼノールとの絡みも登場する予定です。

頑張ります!

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